隠岐から発信!森林・林業普及情報

隠岐地方の森林・林業情報をお届けします。

~林業学習~ 隠岐水産高等学校

2024年05月08日 | その他

~ 林業学習 ~

隠岐水産高等学校

 

 令和5年11月20日に隠岐水産高等学校にて、1年生約50名を対象に林業学習を実施しました。

 島根県においては、林業を産業として成長させることを目指しているところであり、そのためには、担い手となる県内の林業事業体への就職者を継続して確保することが必要です。

 このことから、県内の高校から林業事業体への就職や農林第学校林業科への進学者を増やすため、林業学習を授業や課外活動等に導入する高等学校を重点的に支援し、高校生の林業の認知度を高 める取り組みを進めているところです。

 ※隠岐管内では、令和5年度、隠岐水産高等学校の他に隠岐高等学校、隠岐島前高等学校でも林業学習を実施しました。

 

 

 

 管内林業事業体である(有)酒井材木店にご協力いただき、高性能林業機械「ハーベスタ」による玉切り・枝払いの実演や林業機械「グラップル」の操作体験を行いました。

 実際に(高性能)林業機械を見る、触れる機会を設けることで、興味の促進を図りました。

 

 

 併せて、高性能林業機械への理解を深めていただくため、高性能林業機械の種類やその役割等、概要について講義を行い、稼働している様子を視聴(DVD)いただきました。

 

 林業学習終了後のアンケートでは、

 「林業機械について知れて良かった。」

 「普段乗ることができない林業機械に乗れて貴重な体験になった。」

 「林業学習を受けて、林業に少し興味が沸いた。」

 「林業にも興味を持てたので、将来の選択肢としても良いと思った。」

 などの感想をいただきました。

 

 今回の林業学習を通じて、少しでも林業に認知度が高まり、将来の職業選択の一つに林業が加わってくれるとうれしいです。


隠岐流域 採材研修会

2023年04月04日 | その他

 

 令和5年2月15日に隠岐流域林業活性化協議会主催のもと採材研修会が開催されました。研修会には、県や町、林業事業体(6社)の関係者ら約20名が参加しました。

 島根県においては、ひと山の価値を高めることにより林業の成長産業化を目指しているところであり、林業事業体には変動する原木市場の動向を適宜把握し、これに応じた最適な採材と仕分けによりA材の価値を高め、供給量を増加させることが求められています。

※A材とは…A,B,C材があり木材を品質(主に曲がりなどの形状)や用途によって分類する通称で、A材は製材、B材は合板や集成材、C材はチップや木質ボードなどに用いられる。

 

 まずは、採材技術研修に先立ち、県内の労働災害発生状況や、災害事例を元に現場で起こり得る災害について、災害を回避するためのリスクアセスメントの考え方などの労働安全について、隠岐支庁農林水産局職員が説明しました。

 続いて、中平講師(元江の川木材共販市場所長)に、最新の市況を踏まえた採材方法や現場の状況に応じて、具体的な採材の考えなどの製材・造材について説明いただきました。

 

 今回の採材研修をとおし、労働災害を起こさない安全作業を心がけ、習得された採材・造材技術等を現場で役立てていただけたらと思います。


~林業教育~

2023年01月11日 | その他

~ 林 業 教 育 ~

隠岐水産高等学校

 

 島根県の林業を産業として成長させるためには、県内の林業事業体に就職する新規就業者を継続して確保することが必要です。

 このため、県内の高校を卒業する生徒が、県内林業事業体への就職や県立農林大学校林業科への進学につなげるため、「林業教育」を行っています。

 

このうち隠岐水産高等学校では2回行いました。

第1回目は、令和4年9月14日に農林大学校2年生の方にも来ていただき行いました。

 

 まず、森林の役割(木材を生産・豊かな水を貯える・自然災害を防ぐ等)、森林の種類(人工林・天然林・無立木地・竹林)、循環型林業(収穫・使う・植える・育てる)、そして隠岐の林業の現状を伝えました。

 次に、「農林大学校について」を農林大学校2年生に話をしていただき、二代目島根林業PR大使ネルソンズのDVD①を視聴しました。

 

 第2回目は令和4年10月19日に「林業体験」を行いました。

 有限会社酒井材木店さんにご協力いただき、ホイール式グラップルの動き(材をつかんでトラックに積み込む1サイクルの流れ)を実演していただきました。

 

 材を実際に持ってもらい、重さを体験してもらいました。

 また、チェーンソーを使うときに着用するチャップス(防護服)を実際に着てもらったり、二代目島根林業PR大使ネルソンズのDVD②を視聴しました。

 

 隠岐水産高等学校の先生や生徒さんから感想を頂きました。

  ・より林業に興味がわいた。

  ・今回の話を聞いて、林業に興味がもてた。

  ・林業に興味がありながら体験できる機会が少なく、今回の教室が生徒にとって貴重な体験になった。

 

 将来の職業を選ぶ時に林業が選択肢に加わってくれるとうれしいです。


コンテナ苗生産巡回指導

2022年08月18日 | その他

まず始めに・・・

コンテナ苗の特徴

 コンテナの内面には「リブ」と呼ばれる1mmくらいの突起物が付いており、側面に接触した根はリブに沿って下方へ誘導されて生長します。このため、ポット苗で生じる根巻きがコンテナ苗では発生しません。

     

 また、根鉢が付いているため、根がむき出しの裸根苗木に比べ乾燥に強いので根付きが良く、植栽可能な時期も長いです。植え穴が小さく植付作業を効率的に行う事ができます。


 

 隠岐には4つのコンテナ苗木生産事業体があり、定期的に各生産事業体の苗畑を巡回し、苗木の生長状況や病虫害が発生していないかを確認・指導しています。

 

 5月に隠岐の島町都万にある苗畑へ定期巡回指導に赴き、事業体の担当さんと一緒に昨年5月に播種した1年生苗木の生長を確認しました。

 

 苗木は高さ約25㎝程度になっていて、病気や虫による被害もなく順調に成長していることを確認できました。

 今年の秋の出荷を目指して、このまま順調に成長できるよう、定期巡回指導を続けて行きます。

 

 今後も、事業体の担当さんと連携をとりながら隠岐のコンテナ苗生産を支援して行きたいと思います。

 

 


原木生産(搬出間伐)の研修会

2022年03月28日 | その他

今年度も隠岐島前において原木生産に向けた研修会を実施しました。

  • 日時:令和4年2月28日(月)~3月1日(火)
  • 場所:西ノ島町波止

 

今年度も、隠岐島前において、本土の認定事業体(※昨年度とは別の会社)を講師に招いて、隠岐島前森林組合の職員と現場作業員を対象に、原木生産(搬出間伐)の研修会を開催しました。

 昨年度に引き続き、重機に備わっている単胴ウインチと滑車を使用した集材の方法を学びました。昨年度よりも集材距離が長く、場所によっては2段集材となる箇所もあり、難易度は高い現場でしたが、安全を考慮した集材の順番や集材する“軸”の考え方など多くのことを学ぶことが出来ました。今年度はワイヤーロープではなく、繊維ロープを使用しての集材であったため、集材する木材までロープを引っ張っていく作業は、女性作業員でも非常に楽に行うことが出来ました。

また、PCウインチを活用した集材方法も学びました。単に原木をロープで引っ張るのではなく、索張りと同様に力学を考慮し、ウインチの位置や元柱に設置する滑車の高さ、中間支柱の位置や滑車の高さ、牽引力などを調整することにより、簡易な装備でも効率良く集材することが出来ることを学びました。

各作業における危険な行動や立入禁止範囲、注意すべきポイントなど、作業をする上で常に忘れてはならない安全対策についてもご指導いただきました。机に座ってではなく、臨場感ある現場における安全教育は、説得力もあり非常に理解しやすいと改めて感じました。

 

 全体を通して、対話形式で研修会を進めていただけたことで、参加者全員が主体的に取り組むことが出来、より理解することが出来たのではないかと思います。

 

 現在のメンバーによる原木生産はまだ始まったばかりです。ゆっくりですが確実に前へ進みつつあります。今後は多くの場数を熟すことで、多くの経験をし、原木の生産量を増やして行きたいと考えています。


「しまねの木」活用構造見学会

2021年11月08日 | その他

「しまねの木」活用構造見学会

※しまねの木とは:島根県の森林で生産され、島根県で製材・加工された木材製品

 

 令和3年10月1日に吉崎工務店主催の「しまねの木」活用構造見学会が開催されました。見学会には、県や町、隠岐の林業・建築業に携わる者で組織する「隠岐(しま)の木で家を作る会」の関係者ら約20人が参加し、非住宅分野における県産材の積極的な活用と行政関係者への木造建築に関する設計・監理の知見を向上させることを目的に行われました。

 

 見学させてもらったのは、施工中の木造2階建て単身用アパート8戸。
 在来軸組工法で建築され、木材58.45㎥(0.58㎥/坪)は土台のヒノキを除き全てスギを使用し、9割超が隠岐産で占められる予定となっています。

※在来軸組工法とは:日本で最も多く建てられている伝統的な工法であり、柱や梁、筋交を組み合わせて軸組(骨組み)を作り、建物を「線」で支える工法。設計自由度が高く、比較的広い開口部をつくれるという特徴があります。

 現地での見学後、隠岐支庁からも島根県の県産木材利用の取組みについて情報提供させていただき、意見交換を行いました。

最後に主催された吉崎工務店の吉崎社長から
「多くの人が木造建築物や森林整備事業に興味を持ち、木に触れ合う機会が増えることを望む」
と話をいただきました。

木材は豊富で持続可能な地域資源として期待されており、木材に活用していくこはSDGsに繋がります。持続可能な社会の構築を目指して、今後も引き続き積極的に木材を利用していきたいですね。
参加いただいた皆様ありがとうございました。


全国植樹祭 県民参加植樹イベント in 隠岐島後会場

2021年06月22日 | その他

 令和3年5月6日(木)、寺の前公園(隠岐の島町原田)で県民参加植樹イベントを開催しました。
 隠岐島後会場では、隠岐の島町立中条小学校の生徒や先生、一般の方、関係者らおよそ100人が参加しクリ・オニグルミ・クヌギ・ヤブツバキの苗木を150本植えました。

 

 隠岐の島町立中条小学校の体育館でセレモニーを行いました。植樹をするにあたり、「なぜ木を植えるのか」、「今回植える木はどんな木なのか」、「苗木の植え方」など森林の公益的機能等について話をしました。

 

 

 苗木の植え方を聞き、班にわかれ植樹スタート!!

 

 

 穴を掘りにくい場所があり苦戦していましたが、頑張って植えてくれました♪

 大きく育ってクリ拾いや昆虫採取などができるのが楽しみですね。

 

 「植樹は難しいものだと思っていたけど、やってみたら楽しかった。植樹体験ができて良かったです。」など感想をいただきました。

 

 森林は、土砂崩れなどの災害を未然に防いだり、野生動物や魚の住処を育んだり、様々な機能を発揮しています。木を植えて森を育てていくことはとても大切なことです!!
 

 緑いっぱいの森、そして豊かな海となりますように☆彡

 

 ご協力いただきました皆様ありがとうございました。

 

 

 


第71回全国植樹祭~県民参加植樹イベントin隠岐島前会場~

2021年03月30日 | その他

第71回全国植樹祭

県民参加植樹イベントin隠岐島前会場

 

令和3年3月9日(火)、海士町立福井小学校の学校林で県民参加植樹イベントを開催しました。
 今回のイベントは、令和3年5月30日に大田市三瓶山で開催される「第71回全国植樹祭」の関連行事として、県内各地で県民の皆さんの参加により実施するイベントです。
島根県での全国植樹祭の開催は昭和46年以来50年ぶり2回目となり、開催を通じて、森林や林業の役割と森林資源利用の意義を再認識するとともに、県民参加の森づくりを拡大する契機とします。

隠岐島前会場では、福井小学校の生徒や先生、町長をはじめ関係者らおよそ100人が参加しクヌギの苗木を120本植えました。

まず植樹をするにあたり、「なぜ木を植えるのか」、「クヌギとはどんな木なのか」、「苗木の植え方」など森林の公益的機能等について話をしました。

 班にわかれ1人1~2本の、苗木を持ちいざ山へ!!
 急な山道。ロープを使いながら登って行きます。

 斜面に穴を掘り、クヌギを植えました。
「元気に大きくな~れ」と声をかける姿も見られました。

「クワガタムシがたくさん住む森になってほしい」
など、感想をいただきました。

緑いっぱいの森、そして豊かな海となりますように!

ご協力いただきました皆様ありがとうございました。

 

 

 


伐倒技術向上研修会が開催されました

2021年01月14日 | その他

~ 伐倒技術向上研修会が開催されました ~

 

 令和2年12月10日(木)隠岐の島町の林業総合センター木木館・森林組合駐車場において、稲田治夫氏(元GIT島根代表、元出雲地区森林組合作業班長)を講師に伐倒技術向上研修会が開催され隠岐郡内の林業関係者35名の参加がありました。

 はじめに座学では、チェーンソーの特性、ソーチェーン(チェーンソーの刃)の目立ての仕方、安全な伐倒をするための方法、林業労働災害等について説明がありました。

 続いて、座学で習った目立て作業、伐倒技術(基本姿勢、水平切り、受口と追口のつくり方、突っ込み切り、回し切り、玉切りなど)の実演と実技による個別指導をしていただきました。

 

 林業労働災害は一度起きると死亡事故等の重大な災害に繋がる場合が多いです。隠岐島後地域では伐倒研修が近年行われておらず、久しぶりの開催となりましたが、稲田さんの確かな技術と理論に基づく説明により、参加者も納得できる部分が多かったのではないでしょうか。
 普段の伐倒作業は人目に付かないため、安全作業が疎かになることも想定されます。本研修の開催は基本に立ち返るには良い機会になったのではないでしょうか。

 

 

 


~隠岐の島町いきいき祭りに参加しました~

2021年01月14日 | その他

~ 隠岐の島町いきいき祭りに参加しました ~

 

 11月29日(日)に隠岐島文化会館で開催された「隠岐の島町いきいき祭り」に参加しました
 いきいき祭りでは町内の農(畜)・林・水産品等の販売やPRを行っており、毎年この時期に開催されています。
 今年は新型コロナウイルス感染対策として、規模・時間を縮小しての実施となりましたが、林業関係では農林大学校の学生募集のPR活動・木工品販売、木のストロー作り、ドローンや高性能機械の展示、椎茸植菌体験といった催しを行いました。

 隠岐産の木材を使った加工品販売では毎年人気の木製ベンチが完売しました

 
 木のストロー作りでは、小さい子ども連れの家族が体験しました。
薄くスライスした材料にのり付けをし、慎重にクルクルと巻いて作っていました。しっかり乾燥してから使用するので、使えるのは次の日。使うのが楽しみですね

 しいたけの需要拡大に向け、乾しいたけポタージュの無料試飲を行いました 隠岐の島でできた原木椎茸を使ったスープです。「おいしかったです」という声も頂きました。あわせて配布したレシピを見て、是非ご家庭でも挑戦してみてください。

 午後からは緑の募金にあわせ、沈丁花(ジンチョウゲ)・山茶花(サザンカ)・金木犀(キンモクセイ)・蝋梅(ロウバイ)・花水木(ハナミズキ)の無料配布を行いました。
長蛇の列ができましたが、皆さん感染対策にご協力いただき無事配布できました。ありがとうございました。

 

 武道館ではドローンの展示や林業災害のVR体験、林業防護服の展示等の林業に関するPR活動を行いました。
 ドローンは障害物を自動回避する機能やGPS等の機能が異なる4台を展示。

 プロジェクターでは、「機械紹介PV」や「島根林業PR大使(かまいたち)のPR動画」を上映しました。
 しまねっこCH内でも公開していますが、島根林業PR大使"かまいたち"の二人が農林大学校の生徒と一緒に「林でバトル」をします。ぜひご覧いただいて、林業に少しでも興味を持っていただけたらと思います

 
 


~ 林 業 教 育 ~

2021年01月12日 | その他

~ 林 業 教 育 ~

隠岐水産高等学校1・2年生

 

  島根県の林業を産業として成長させるためには、県内の林業事業体に就職する新規就業者を継続して確保することが必要です。
 そのため、県内の高校を卒業する生徒のうち、林業事業体への就職や農林大学校林業科への進学者を増やすため、県内の高校生が林業を学ぶ場の拡大を進め、林業教育授業や課外活動等に導入する高等学校を重点的に支援し、高校生の林業の認知度を高める取組を進める「林業教育」が始まりました。

 このうち、隠岐水産高等学校では1・2年生を対象に2回に分けて「林業教育」の授業が実施されました。

 令和2年7月に林業及び農林大学校の紹介をメインとした第1回「林業ガイダンス」を行いました。
循環型林業の一連のサイクル「収穫」「適材箇所で使う」「植える」「育てる」や、大型機械の導入などにより3K(きつい、きたない、危険)ではなくなり女性も働けるということを伝えました。

 令和2年11月に第2回「林業の作業体験」を行いました。
第1回の最後に「やってほしい体験会・企画」をアンケートしたところ人気だった、チェーンソーによる丸太切り体験・高性能林業機械の試乗を(有)酒井材木店のご協力のもと行いました。

 チェーンソーによる丸太切り体験では、チャップス(防護服)を着用し各指導員に従って体験しました。エンジンをかけるのに苦戦をしたりしていましたが、丸太を切り終わったあとは、楽しそうにしている姿も見られました。

 高性能林業機械の試乗では、グラップルによる丸太積み込み・フォワーダの運転・架線の丸太搬出の機械を体験しました。
指導員の指示により恐る恐る機械を運転していました。飲み込みが早く上手に丸太を移動させたり運転をしていました。

 

隠岐島水産高校・生徒さんから感想を頂きました。
 ・今まで林業、農林大学校のことを知ることがなかったため、山へ興味を向ける良い機会となった。
 ・授業を受けた生徒だけでなく、学校全体で林業・農林大学校のことを知り、情報共有することができた。
 ・見込みのある生徒に対して農林大学校への進学を後押しすることができ、結果、今年度は生徒1名が農林大学校への進学を決めることができた。

 林業に魅力や興味を感じ、将来の職業を選ぶ選択肢に加わってくれるとうれしいです。


隠岐島前において原木生産に向けた研修会を実施

2020年10月12日 | その他

●日時:令和2年10月1日(木)~3日(土)

●場所:西ノ島町  別府      

 このほど、隠岐島前において、本土の認定事業体から講師を招いて、隠岐島前森林組合の職員と現場作業員を対象に、数年ぶりの原木生産(搬出間伐)に向けた研修会を開催しました。


 はじめに、使用する重機(フェラーバンチャ ザウルス)の説明や点検・整備の方法を学びました。可動部分へのグリスの注入方法や作動油、オイル、冷却水、エアクリーナーのチェックなどの基本的なことから、キャタピラの交換方法やアタッチメントの交換方法などを教わることが出来ました。また、休憩時間には「たまこ(荷掛用の短いワイヤーロープ)」の編み方も教わりました。

 その後、重機に備わっている単胴ウインチと滑車を使用した伐倒・集材の方法を学びました。

伐倒木と重機との位置関係、ワイヤーロープの張り方、重機のブームやアームとワイヤーロープとの位置関係、使いやすいフックや滑車などの用具、集材がしやすくなることを意識した伐倒方法や残存木への損傷を防止するような集材方法など未経験の者でも理解しやすい内容でした。

各作業員の役割分担とそれぞれの作業における注意点なども丁寧に教わりました。

(※隠岐島前森林組合は、スイングヤーダやタワーヤーダを所有しておらず、原木生産量も極少であることから、まずはこの方法を習得することとしました。将来的に原木生産量が増加した時点で簡易架線による集材方法を習得する計画としております。)

 1日目は講師も作業員の一員として加わったうえで伐倒~造材までの一通りの作業を行いましたが、2日目は講師からの指示のもと組合作業員のみで作業を行い、それぞれが課題を見つけることが出来ました。

 また、合板向けの採材方法だけでなく、市況情報や原木価値の優劣に影響する要素、それらを基にした売り払い収入を上げるための採材方法や仕分けも併せて学ぶことが出来たことは良かったと思います。

 全体を通して、伐倒・集材・採材の方法はもちろんのこと、「作業班員全員が良い雰囲気でワンチームとして作業ができるようにはどうしたらよいか」、「誰でも最初は初心者である」、など作業方法以外の点についても学ぶことが出来た非常に有意義な研修会となりました。

 


ウッドヒル隠岐に木材の天然乾燥ハウスが完成!稼働開始!

2020年06月11日 | その他

~安定した乾燥材生産に向けて~
ウッドヒル隠岐に木材の天然乾燥ハウスが完成稼働開始

 

製材品を天然乾燥するための施設が隠岐島木材業製材業協同組合(通称ウッドヒル隠岐)の敷地内に完成し稼働開始しました

この天然乾燥ハウスは、木造の小屋に農業用ビニールで囲んだ簡易な構造で、延べ床面積27㎡、高さ約4mで、室内には約26㎥の材を搬入するこができます

室内に送付機と換気扇を付け空気を循環させることで木材の乾燥を促します。

また室内に計測機器を設置し温度と湿度を管理します。

ウッドヒル隠岐では、現在基の乾燥機により隠岐産の松、杉材の人工乾燥を行っていますが、最近の製材需要では乾燥材比率が高まっており、4基の人工乾燥機では安定的な乾燥材出荷の対応が難しい状況になってきました。

そこで人工乾燥機で高温セットした材をコスト削減が期待できる天然乾燥ハウスに移すことで人工乾燥施設の効率的な稼働を図り、併せて人工乾燥機だけでは含水率が下がりにくい一部の材の乾燥に利用し、含水率の均一化等を図ることにしています。

今後は全国で事例のある「高温セット処理と太陽熱利用を組み合わせた木材乾燥技術」や「ビニールハウスを活用した木材の天然乾燥技術」などを参考に実証を行い、需要に応じた乾燥材の安定的な生産に向け当地域に合った乾燥技術の確立を図ることとしています

 


隠岐の島町いきいき祭りに参加

2019年12月11日 | その他

~ようこそ林業の世界!!~

 隠岐の島町いきいき祭りに参加しました 

 11月17日(日)に隠岐島文化会館で開催されました「隠岐の島町いきいき祭り」に参加しました。

 いきいき祭りには毎年参加して林業の普及と情報発信を行っていますが、今年は特に令和2年5月31日に三瓶山(大田市)で開催される全国植樹祭農林大学校の学生募集のPRについて取り組みました

合わせて隠岐産材を使った木工教室、隠岐風乾椎茸ポタージュの無料試飲、VRを用いた木材伐採体験といった様々な催しを行いました

 

 開会式の餅まきは今年も大盛況でした

 隠岐の島町役場主催の苗木配布とあわせて農林大学校学生募集のチラシ配布と全国植樹祭のPRを行いました

 農林大学校の活動内容や活動風景の写真などをパネルに設置しPRしました。 興味を持たれた方からは、「校舎はどこにあるのか」「何年勉強するのか」など質問をいただきました

  苗木配布を待っている方に全国植樹祭開催のPRを行い、たくさんの方から植樹祭開催への応援メッセージをいただきました

いただいたメッセージは来年5月に大田市にある三瓶山北の原会場で展示される予定です。ご協力ありがとうございました

 その隣では、隠岐産の木材を使った木工教室加工品販売を行いました

目玉商品の木製ベンチはなんと完売

木工教室は大人から子供まで楽しめたようです

  午後1時頃からは椎茸ポタージュの無料試飲を行いました

隠岐の島で育った原木椎茸がたっぷり入ったスープで体が温まります。

レシピも配布しましたのでご家庭でも挑戦してもらえたら幸いです

 

 一方その頃武道館ではVRを使った林業体験がありました

 臨場感あふれる実践形式の体験は特に子どもたちに大人気でした

将来職業を考えるとき、林業を少しでも思い出してくれることを願います

 


海士町産業文化祭に参加しました

2019年12月11日 | 活動紹介

~地域の皆さんへ発信!!~

海士町産業文化祭に参加しました

11月16日(土)に海士町で開催されました「海士町産業文化祭」に参加しました

 農林局は日頃から林業の普及と情報発信を行っていますが、今回は特に令和2年5月31日に三瓶山(大田市)で開催される全国植樹祭農林大学校の学生募集のPRについて取り組みました

 寒空ではありましたが、たくさんの方がいらっしゃいました

 

 海士町役場主催の苗木配布とあわせて農林大学校と全国植樹祭のPRを行いました

配布した樹種は「クロモジ(フクギ)」。

高級楊枝の材料の他、お茶(フクギ茶)の原料としても親しまれている木です

農林大学校のポスターを設置し、興味のある方に説明を行いました。

今後のPRについて、ためになるアドバイスもいただきました。

今後の参考とさせていただきます

 全国植樹祭のコーナーでは、全国植樹祭開催への応援メッセージを募集し、大人から子供まで、なんと海外の方からも熱いお言葉をいただきました

集まったメッセージは来年5月に大田市にある三瓶山北の原会場で展示される予定です。

ご協力ありがとうございました