今年度も隠岐島前において原木生産に向けた研修会を実施しました。
- 日時:令和4年2月28日(月)~3月1日(火)
- 場所:西ノ島町波止
今年度も、隠岐島前において、本土の認定事業体(※昨年度とは別の会社)を講師に招いて、隠岐島前森林組合の職員と現場作業員を対象に、原木生産(搬出間伐)の研修会を開催しました。
昨年度に引き続き、重機に備わっている単胴ウインチと滑車を使用した集材の方法を学びました。昨年度よりも集材距離が長く、場所によっては2段集材となる箇所もあり、難易度は高い現場でしたが、安全を考慮した集材の順番や集材する“軸”の考え方など多くのことを学ぶことが出来ました。今年度はワイヤーロープではなく、繊維ロープを使用しての集材であったため、集材する木材までロープを引っ張っていく作業は、女性作業員でも非常に楽に行うことが出来ました。
また、PCウインチを活用した集材方法も学びました。単に原木をロープで引っ張るのではなく、索張りと同様に力学を考慮し、ウインチの位置や元柱に設置する滑車の高さ、中間支柱の位置や滑車の高さ、牽引力などを調整することにより、簡易な装備でも効率良く集材することが出来ることを学びました。
各作業における危険な行動や立入禁止範囲、注意すべきポイントなど、作業をする上で常に忘れてはならない安全対策についてもご指導いただきました。机に座ってではなく、臨場感ある現場における安全教育は、説得力もあり非常に理解しやすいと改めて感じました。
全体を通して、対話形式で研修会を進めていただけたことで、参加者全員が主体的に取り組むことが出来、より理解することが出来たのではないかと思います。
現在のメンバーによる原木生産はまだ始まったばかりです。ゆっくりですが確実に前へ進みつつあります。今後は多くの場数を熟すことで、多くの経験をし、原木の生産量を増やして行きたいと考えています。