おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経MJに次のような記事がありました。
「こだわり・工夫で味付け」
・東京新橋のビアバー「新橋DRY-DOCK」の看板メニューはアサヒの「スーパードライ」だ。
・30人ほどしか入れない店だがスーパードライの1日の販売量は60~80リットル。
・店長は「アサヒさんが推奨している飲み方を徹底しているだけ」と控えめだが、その徹底ぶりはこうだ。
→ビール樽は氷水を張ったシンクで冷やす。
→手早く注げるように樽とサーバーをつなぐチューブの内径を標準より大きくする。
→美しく注げるようにオリジナルのグラスを用意する。
→グラスには油汚れをつけないよう、洗う流しは他の皿などと完全に分ける。
→乾いたグラスだと内側に気泡がくっついてしまうので、営業後に一度グラスを洗って乾かし、翌日の開店前にもう一度洗い、その後は氷水につけておく。注文が入ると氷水のなかから取り出して使う。
・この手間が、飲む人の満足度につながる。
(引用:2011/09/23 日経MJより)
とのことです。
同じスーパードライという銘柄でも、このお店と他の店では美味しさが違うのでしょう。
実は私も、スーパーや食品卸、惣菜の会社だけでなく、短い間でしたが「立ち飲み屋」を経営していたことがあります。立ち飲み屋といっても、結構広くて座れる、キャッシュオンデリバリーの店でしたが。
その店で出す、生ビールはたまたま同じスーパードライだったのですが、最初にアサヒさんからサーバーでのビールの注ぎ方をレクチャーしてもらうとき、毎日必ずサーバーの洗浄をきちんとしてくださいねと言われていたのを思い出します。
それまであまりビールの味をこまかく気にしていませんでしたが、洗浄の悪い居酒屋の生ビールとは明らかに美味しさが違うことに気がつくようになりました。
古いお店でもサーバーの洗浄の良いところはビールもスッキリ美味しいのですが、横着な居酒屋の洗浄の悪いサーバーでは生ビールも酸味を感じます(すっぱいビール出している店ありますよね・・・)。
どこでも置いている生ビール。
本来であればこのような定番商品は、どのお店でいただいても違いがあるはずがないのです。
ところが、その定番商品を一番美味しい状態でいただけるように、徹底的にこだわり、手を掛けることで、他店との差別化が図れ、看板メニューにもなる。
もう一つ。
大学生の頃にコーヒーの専門店でカウンターマンのアルバイトをしていた頃、オーナーにコーヒーの入れ方を特訓させられていました。
サイフォンで入れるのですが、混ぜ方、落とし方まで毎晩店が閉店してから特訓させられたり、コーヒー豆もエグ味を出さないため、コーヒーミルマシンの刃を改造刃にして超粗挽きにしていたりと、たいした徹底ぶりでした。
目新しい名物商品がないとか、他店と同じ商品しかなくても、差別化・看板メニューはつくれるというわけです。
あなたのお店のメニュー、商品力を磨いていますか。
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経済産業大臣登録 中小企業診断士
NPO法人金融検定協会認定 ターンアラウンドマネージャー
藤田雅三