イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

最近は

2005-12-15 23:13:41 | OED
聞かなくなりましたが、
院生のころは、夜計算しながらラジオをつけていたことがありました。
某局では声優が出てきてぬるいトークしてました。
何年かすると季節の定番の話題が繰り返し取り上げられることに気づきました。
あまりに定型的で本当に月並みという言葉がふさわしい。
七夕には、子供のころどんなことを短冊に書いたか、
夏休みには、もう宿題終わったか、
今の時期には、クリスマスの予定と、サンタクロースをいつまで信じていたか。
そう、今日の話題は三択サンタクロースです。
いまはさながら三択ビーフですけど。しかし簒奪ビーフではありません。

幼稚園児だった私は、幼稚園のクリスマスのイベントに嫌々参加し、
どうみても園長先生のサンタクロースに子供が熱狂しているのを
白けてみていた覚えがあります。(いやな園児だ。)
しかし当時の私は、他の園児も園長と分かった上で、
敢えてお愛想で、クリスマスとかいうニュートンの誕生日を祝うイベントに
熱狂しているのだと思っていました。
(そういう大人の求める子供像を、
何のためらいもなく演じることができる同級生になじめなかったのは
無理もないなぁ、と今振り返って思うのであります。
だから幼稚園の先生にいじめられたんだろうな。きっと。)
その後しらけた園児は大きくなり、こんな文章とかこんな文章を書くに至りました。

しかし、ラジオで繰り返される質問と、それに対する「小学校高学年まで」という
よくある答えと、
サザエさんでサンタクロース=マスオの回を放送したときに
殺到したという苦情を聞くに及んで
最近の私は考えを改めつつありました。
もしかして、本気で釣りだったのか?
そしてその釣りに引っかかっているやつらがいるのか?と。

そして今日、私の考えを一変させる出来事が


二日間の徹夜の末、とある書類を書き終えて提出し
食事をしていたところ、私の部屋に
サンタさんがやってきました。
ピロポンとベルが鳴ったので、インターフォンをとると
「宅急便です。」との答え。
新聞の勧誘だったらいやだな、と思いつつマンションの入り口を開けました。
今から考えると彼は宅急便屋を偽装しているサンタクロースだったんだな。
ほら、一日で配りきれないから、信心が薄い人のところには
事前に来るのでしょう。
ドアの前には変装したサンタさんが。
サインをして受け取ると、どうやら国際便らしい。
なるほど。サンタさん、正体を悟らせないためですな。
手が込んでます。


宅配ピザほどの大きさの箱を開けると、
中にはなんと

Oxford English Dictionary second edition CD-ROM ver. 3.1 の箱が!


なんということでしょう。匠はサンタさんはこのブログを見ていてくれたのだ。
あるいは手長足長おじさんだろうか。
OED編纂の作業量にも比すべき偉大な仕事だ。

早速あけてマニュアルなどを読み、インストールしたのでありました。

いやぁ、今まで不義理をしていたけれど
これからはサンタさんの存在を信じることにします。ただし、


ただし数ヵ月後、私のクレジットカードに請求が来なかったらね。

他のサンタさんのために書誌学的データを書いておきます。
クリーンインストール版のCD-ROMには二つ異なるISBNがあります。
0198610165と0195222172。
前者は日本のオックスフォード大学出版局(OUP)が扱っているもので、
正規のルートで購入すると6万円。
一方後者はアメリカのOUPが扱っているものです。
アメリカamazonでは現在 $295+送料、マーケットプレイスで$250+送料。
日本amazonで扱っているのも後者で、4万円。
ちなみに、今回のサンタさんは、
アメリカamazonのマーケットプレイスに新品を出品している
業者に問い合わせをしたところ彼ら自身の販売サイトを紹介され、
そこで$230ー新規顧客割引$10+送料$0で調達したと思われます。
また、日本のamazonのサイトでは、クリーンインストール版なのに
アップグレード版だと注釈があります。
ま、繰り返し書いているようにamazonの書誌情報には
いたるところ罠が仕掛けてあるので気にしてはいけません。
アメリカamazonにも、other edition とあって$80のものがありますが、
これも罠です。

アメリカamazonの該当ページ
日本amazonの該当ページ