岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

旧東洋紡の面影。

2006-04-04 11:27:51 | ノスタルジー
川之石へ行ってきた。

今は八幡浜市となったが、旧保内町の中心部である。昭和30年までは、れっきとした旧川之石町でもあった。この町は、宮内川と喜木川の河口部デルタ地帯に立地するのだが、かつてその主要部分は「東洋紡績川之石工場」が占めていた。
昭和35年9月に閉鎖されるのだが、以後は下流側が保内中学校として造成され、上流側が地元企業の分割所有となって現在に至る。

従って、旧川之石の黄金時代を支えた旧東洋紡の面影は、宮内川沿い美名瀬橋たもとにある赤煉瓦倉庫以外、次第に失われつつある。

しかし、市民からすっかり忘れ去られているが、まだかろうじて今も残る建物がある。講堂と社宅である。講堂は、当時日本一の紡績会社でもあった東洋紡の面目躍如でもあるだろう、社員の福利厚生施設として、戦前期に建てられた。目下はY紙業さんの所有となり倉庫に使用されているが、内部は当時を髣髴とさせる。
社宅の方は、近々取り壊しともなるため、記録保存の必要があり、関係方面へ段取り手配中である。
写真は、その社宅にお住まいのTさんから教わった。古い電信柱が敷地内に二本だけ残っていて(Y紙業社長さんの計らいらしい)、小さな琺瑯製の表示が頭上にクッキリと残っていた。
何度かこの下を通っているが、岡目八目の不覚、これまで気が付いていなかった。見落としがあるものだ。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日の新聞に (ヲタ福)
2006-04-04 13:55:38
「みなせ」という老人会の回顧史のことが載ってましたけど?
返信する
地域の労作が上梓。 (オカザキ)
2006-04-06 00:17:42
川之石本町の老人会の方々が地域の古写真を持ち寄り、二年かけて一冊の本にまとめられました。美名瀬橋という昭和初期のRC桁橋がありますが、その「みなせ」。一冊¥1200-。
返信する