い~よぐるっと88、双海11 2008-01-21 11:25:43 | 土木遺産 『地蔵堂の手繰りの石垣』 双海地区を形成する地質は安山岩だけではない。こうした青石(緑泥片岩)も地域を彩る石材。 ここは、下灘の池の久保にある地蔵堂の石垣。伊予灘を望む山の中腹に開けた緩斜面に立地するものの、石は角の取れた丸みのある石で、海岸の浜石を運んだものであることが分かる。 地蔵堂の中に掲げられた絵馬には、享保三(1718)年頃に2.5km離れた“ジョウドの浜”から住民総出で運んでいる様子が描かれている。それで“手繰り(たぐり)の石垣”と呼ばれる。
い~よぐるっと88、双海10 2008-01-21 11:12:24 | 土木遺産 それぞれ斜め方向の石の積み方が、まるで矢羽根がすり(時代劇で見られる大奥女中の着物の柄)のようである。 地元で“ヤマネヅミ”と呼ばれる“矢羽根積み”。ねずみ年ですが、“山ねずみ”ではありません。おっ、色はネズミ色か。
い~よぐるっと88、双海9 2008-01-21 11:06:42 | 土木遺産 こちらも“黒雲母安山岩”の石垣。 先ほどの石垣と雰囲気が違うのは積み方のせい。“矢羽根積み”という積み方だが、地元では何故か“ヤマネ積み”と呼ばれる。石工という職人世界は、文字(漢字)で伝わるのではなく、口伝(くでん)で伝わるので、そうした言い回しとなることがある。
い~よぐるっと88、双海8 2008-01-21 11:00:41 | 土木遺産 このただならぬド迫力の石垣は、上灘にある由並(ゆなみ)小学校の石垣。 モチロン石質は、ご当地のアイデンティティ“黒雲母安山岩”。 左の階段を上がった右に立派な石柱の立つ学校の正門がある。
い~よぐるっと88、双海5 2008-01-21 10:37:55 | 土木遺産 山すそをJRが走る本尊山(ほぞんさん)の山塊は、黒雲母安山岩で成り立っている。 この辺りにも“源太石”の石切り場があった。 この向こう側に先に紹介した「稲荷天一神社」がある。
い~よぐるっと88、双海4 2008-01-21 10:34:40 | 土木遺産 上灘川に架かる鉄橋。 この上流方向にしばらく行くと、県下の木造校舎としては現役最古の「翠(みどり)小学校」がある。 そして更に進むと、国道56号線犬寄(いぬよせ)トンネル辺りにつながる。
い~よぐるっと88、郡中5 2008-01-13 23:28:08 | 土木遺産 玉井家裏手にある石垣。 石質は少し違うが、こちらの石垣も美しい表情を見せている。 不揃いの大小の石を、うまく面合わせをして、全体として均整の取れた不安感の無い石組みとしていて、石工のただならぬ力量を感じさせる。
豊茂地区の石垣 ⑤ 2007-12-13 04:52:04 | 土木遺産 こちらは、川の側にある民家の石垣。 少し荒いが、矢羽根積みの石垣。石と石の間にはモルタルが垣間見られるので、そんなに昔の石垣ではない。 所々には何かの排水パイプか、樹脂製の管が覗いている。