「高橋 仁也さんからの便り」
未来の党、脱原発政策の読み方
公約とは別に『卒原発カリキュラム骨子』が出ました。とても踏み込んだものになりました。国民の生活が第一の政策も優れていましたが、より厳格に、より具体的になりました。
踏み込んだポイント
●福島の『避難の権利保障』の明記
●原発「即時停止」、高速増殖炉、処理工場の「即時廃止」
●大間等の建設中を含む原発新増設を禁止
●原子力損害賠償金額の大幅に引き上げ(最低20兆円規模)
●ガレキなど放射能汚染の広域処理見直し・拡散リスクの最小化
●原子力輸出を禁止
そして、電力会社不良債権問題を、電力システム改革を利用し解決する案を提出しました。(説明のないものは私の責任で、推論、分析)
■原発廃止を決定すると、電力会社9社で5兆2千億程度の特別損失が発生します。その他の費用も重く、経営危機と言えます。
■このため、電力会社は借入返済、新規融資が不能になるので、交付国債で、国から現金を注入します。
■この交付国債の返済原資(お金)を、健全な競争による料金の低下分を見込み、発送電分離後の送電部門を国が押さえ、「安定的で公平な料金回収が見込まれる」送電料に上乗せして回収します。
このスキームの課題は、さらに今後の精緻化が期待されます。
①再生可能エネルギーの固定価格買取制度の見直し
②火力発電の建設期間の考慮
③新規電力会社の参入規模予測と過当競争のコントロール
④価格調整メカニズムの研究
⑤発送電分離の形態と規模の明確化
◆いずれにしても、ここまで踏み込んだ政策は初めてなので、高く評価されるでしょう。
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