夏から秋、今の季節でも山道、野道、田圃道、轍の間にも生えてる、強く逞しい雑草らしい雑草。
僕ら田舎もんは雑草と言うとこの草を思い起こすほど、ガキの頃には夏休みの間、運動場に蔓延ったこの草を引き抜きに登校させられたほど・・・
しかしこの草はとても素手では引き抜けなくスコップを使っての格闘ものだった・・・。
試験管ブラシの様な花穂の針は濃紫茶色・・・・学校帰りの野道で友達の後ろ首筋からこの穂を差し入れふざけあったりした。
今でも野道に山ほど生えてるが、近頃の小学生は野道など通った事もないかも・・・
和名の「力芝」は、ひきちぎるのにも力がいることに由来するとか・・・。
撮影2014.10.15
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イネ科 チカラシバ属
チカラシバは北海道西南部から南西諸島、東アジア・インドネシアに分布する多年草。
田圃のあぜ道や堤防、路傍などによく見られ、人間が踏みつける場所に生育する植物は根系が発達していることが多く、このチカラシバも引き抜くことが困難なほど、根を発達させている。
とにかく引き抜きにくい植物であり、路傍に生育しており、引き抜きにくく、緑の色が濃いイネ科植物であれば、チカラシバを疑ってみるべき。
10月ころに出るチカラシバの穂は試験管ブラシのような形をしており、たくさんの長い頴(のげ)を付けた種を付ける。
この種は犬などの動物の毛の間に入って運ばれ、新天地に生育地を広げる。