今年6冊目の読書ノートは Johan Valono(Claude Piron)の詩集「Malmalice(「善意で」?)」である。
PIRON はエスペラントを学び始めた少年の頃から詩を書いていた。歌の翻訳もして、ギターを手に自ら歌ってもいた。この詩集は 1977年の発行(写真は2001年の再版)だから、PIRON の作品では古い方である。
少年時代、思春期、青年時代など、いくつかに分けながら年代順に並んでいる。14-16才の時の詩は、ベルギーで経験した第2次世界大戦の様子を描いている。
巻末に「Stilekzercado(文体訓練?)」と題するフランスの Kvinpetalo での講座について書いた小論がある。翻訳は体操(gimnastiko)である。体操はトレーニングを要求する。肉体でも精神でも同じことである・・・。
彼はまず自ら見本を示すために公園に出かけて、その美しい情景を詩に読もうと草の上に座る。ところがそこはアリの巣の上だった! 彼はその状況を十編ほどの詩で表現する。例えば・・・
POPOLKANTECE
Sur herbejo sidis mi,
kanton verki volis,
sed formikoj cxiam pli
sur mi karmanjolis,
gxis inspiro
kun gxemspiro
ek!... forkapriolis.
JAPANESKE
a) Sur herbo restas
verkonto pri Naturo.
Formik' protestas
b) Cxu bukolike
sur la herbejo verki?
Ne! Formikpike.
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