先日の日韓エスペラント大会のある催しの若い司会者が、sekvas を「セクーバス」と発音していた。日本人にはこの手の発音をする人が結構多い。入門書には発音をカナで示していることがあり、sekvas を「セクバス」で憶えてしまうと「後ろから2つめの母音にアクセント」の法則と合わせて「ク」にアクセントが出来てしまうのではないかと思う。エスペラントは発音と文字が一致するのだからカナで発音を示す必要はないと思うのだが、それでも示す場合は「セkバス」とするべきではないかと思う。ついでに「セ」にはアクセントを示すために記号(字上符など)をつけるとか太字にするなどの工夫をすると良いのではないか。
何人かのエスペランチストと街を歩いていて、あるベテランの日本人エスペランチストが「La aventuro finis」と言った。fini は「終える」という他動詞なので「La aventuro finigxis」とか「Ni finis la aventuron」と言わねばならない。この自動詞・他動詞の間違いも日本人には多い。間違いやすい動詞はそんなに多くはない(felmi, dauxri など)から注意していればそんなに間違うことはないだろうと思う。入門書かその次くらいの教科書で丁寧に注意しておくべきではないかと思う。
言葉は使い込まないと身につかない。かくいう私自身、しゃべりながら「あ、間違えた!」と思うことはしょっちゅうである。
ある先輩エスペランチストが「日本人が間違いやすいエスペラント」を集めていると聞いたことがある。こういうテーマで誰か本を書いてくれないかな、と思う(注:私にはとてもその力はない)。
この記事の中で私自身も簡単な間違いをしている。felmi は fermi でなければならない。
写真は恵那峡大橋