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脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

友の癌・・再発!癌の克服を願って・・2

2015年11月13日 09時12分24秒 | 日記
午後3時。私と妻は阪急梅田駅構内に私と妻はいました。『お父さん・・塚口やった?』私は軽く頷くと妻は切符を買い”ハイ”っと渡してくれました。神戸線のホームへと杖をつきながら、ぎごちない歩き方で電車に乗り込むと車内は空いていて『良かったね。』小柄な妻と腰かけて数分後、あづき色の電車が出発しました。中津を過ぎ淀川を渡るころ急に西日が車内に差し込み『あ!反対側・・座った方がよかったね。まぶしさを遮りながら十三~園田、塚口・・塚口駅に着くと『ちょうど一年前・・お見舞いに来たね』ボソツと言う妻に『そうか・・あれから1年』私は少し思い出しながら塚口駅を出て伊丹市営バス停まで、また杖を突きながら歩いていました。そう言えば去年の8月、肺がんになったとメールが届き、その内容には見舞いは遠慮してほしいとのことでしたが9月と11月、2度ほどお見舞いに行きました。そして今回は【再発】のメールを受け先月下旬より抗がん剤治療を行うと、そして見舞い遠慮願うと書いてありました。・・妻にメールの事を知らせると『来てほしいン違うかな?お父さんに会いたいンと思うヨ』妻が言うには本当に見舞いを遠慮してほしければ、わざわざ再発したと知らせないし入院日まで連絡しないというのです。『メール・・返信するの?』私は、返信しようかどうか迷っていた・・というより、どう返信してよいのやらわからなかったのです。『言葉が思い浮かばへんねやろ?時間・・おいてみたら?』妻の言葉に。。そうやな・・と妙に納得してメールを返さないでいると・・”フォン”私の携帯が鳴ったので見ると友からのメール。内容は治療は順調に行っていて副作用も重くないとのこと。『ほらぁ・・来て欲しいって言ってはんで!』妻が携帯を見ていた私の横から声をかけてきたのです。『私、パート昼までにするし・・行こ!』と妻から背中を押され・・今、バス停で待っているのでした。バス停の正面に見えるスーパーは兵庫県では有名なスーパーがあり、そこに出入りする人たちを何気に見ているとバスはやってきました。約10分・・目的の病院に到着。『私、ロビーで待ってるから、ゆくり雑談しておいで!』妻は笑顔でロビーの椅子に腰かけました。私は面会の手続きを済ませると西病棟に入院しているとのこと。友には見舞いに行く・・とは全く連絡せず突然の訪問でした。(もし・・抗がん剤治療中で気分が優れていなければ、見舞いの品を詰所に預けて帰ろう・・)そう思っていましたが。『すみません。』詰所の小窓を開け声をかけると20代半ばの可愛らしい看護師さんが受けてくれました。『Kさんですか?今は大丈夫ですよ。この廊下の突き当り右側が、お部屋です。』気持ちの良い応対に少しホッとしながら廊下を歩き突き当り右側。病室の表札は4名。その中に、友の名前がありました。たぶん・・窓際かな?どのベッドが友であるのか。左手前は不在のままカーテンが開いていましたが、あとの「3ベッドはカーテンが閉まっています。窓際だと窓側から少しのぞき込めるので私は、まず窓際へと向かいました。突き当りに洗面台があり、まず右側に目をやると60歳くらいの男性が気持ちよさそうに寝ていました。(違う・・)そして左側に目を向けるとベッドに腰かけ携帯を手に取っている友がいました。『こんにちは~!』顔を上げて、こちらを向いた友は、驚いた表情で・・少し間をあけたあと『え!遠いのに!!』突然、来たので驚いたのでしょう。でも、すぐ、その表情は笑顔へと変わり私も安堵したせいか『来ちゃいました♪・・あ、これ・・』見舞いの品を渡しながら『あ、そうそう下町ロケット2・・読んだ?』わたしが聞くと『いや・・まだ読んでへん。持ってきてくれたん?』嬉しそうに受け取りながら『談話室・・行こうか?』そう言いながら冷蔵庫から缶コーヒーを2つ取り出す、その冷蔵庫を見てみると沢山の缶コーヒーがあったのです。(やっぱり来て欲しいんや)私も脳出血で入院していた時、お見舞いに来てくれる事が、どんなに嬉しかったことか・・冷蔵庫の缶コーヒーは、いつだれが自分を尋ねて来てもいいようにしている友の心遣いなんだと思いました。