平成27年1月某日 午後・・裁判所執行官・弁護士など数名が私が在籍している会社へ行きました。【証拠保全執行】です。もちろん、予め執行日は連絡を受けていたので私は自宅待機。執行日前日、弁護士から事前の確認を受け『明日は携帯にでられるようにしておいて下さい』とのことでした。執行日当日 いよいよ執行時間が迫ると妻も私も・・『今からやね。会社の人もビックリやろね。』自分たちは現場に行ってないけど妙に緊張していました・・執行開始から1時間経過しても私の携帯は音をたてることはありませんでした。携帯は予め会社関連は着信拒否をしているので鳴れば弁護士からしかありません・・夕方、弁護士より『今、事務所からです。本日、無事に証拠保全を執行しタイムカード・業務日報をデータで取得しました。ところで・・未払い残業代を会社に請求しますか?』と聞かれ悩む事なく『お願いします。』と返事をしました。速やかに代理人通知等を会社に送るとのことでした。その夜、パソコンを立ち上げるとメールボックスに1通・・『総務課の●●です』会社からのメールでした。メールを開くと・・執行には社長が対応したそうで最後に私が何故?裁判をおこすのか社長が残念がっていたと記載されていました。(なぜ??残念??)やはり従業員の気持ちなど全く理解していないことが改めて確信できた日でもありました。
明石から連帯保証人と、その友人である同年代の女性、家主に私と営業所から1名が立会いのもとで、いよいよ部屋の扉を開けることに。異常なまでの緊張感が走りました。連帯保証人と、その友人は『ほんま、いややわ~。大事なかったらええけど』家主は不安そうな表情で『開けて下さい。』そういいながら私に鍵を渡すので、それを受け取り営業所の社員と2人、鍵を差し込みました。ガチャっと施錠を解く音とともにお互いに顔を見合わせましたが私は『ここから部屋の中に先に入って戴くのは保証人さんになりますので。』そう言うと『え?ウチが?』困った表情の保証人に対し『私達は管理会社なので』とまずは賃貸借契約の当事者である責務を伝えて中に入ってもらった。部屋の中は薄暗く、妙にドンよりしている空気が漂っていた。『ウチも一緒にええかな?』保証人の友人が困った顔さていた保証人が気の毒に思ったのか声をかけ2人で部屋の中の中へと入って行った。家主と私達管理会社な2人は玄関先から離れ目の前の駐車場で待機したが待つことはなく部屋の中の中から『死んでる~!!』あわてながら保証人の友人が部屋から出てきた。『お風呂場で亡くなってる!』それを聞き営業所の社員と2人で部屋の中へ。玄関から左手に浴槽がある。その扉の前で茫然と立ち尽くす保証人。私達も中の様子を見ると浴槽の中で青白い顔をし裸のまま眠ったように亡くなっている老人の姿をまのあたりにしたのです。すぐさま警察へ連絡。パトカーと救急車が、ものの数分でやってきました。遺体は救急車に運ばれ私達全員、その場で警察から事情聴取を受けました。約1時間ほどで終わったあと『家賃は、もういりません。御香典代わりです。』家主から、そう言われた連帯保証人はそのまま、御礼を言って明石へ帰って行きました。(え?ここは甘えたらアカンやろ?)そう心に思いながら車に乗り込もうとする保証人に『アカンでしょ!家主さん、凄い迷惑かけられて家賃もいりませんって、貴方、責任とらな!』私は思わず保証人にそう言うと『わかってます。気持ちの整理をして来週、私から、お宅に連絡しますから今日は一旦、これで帰らせて下さい。』私はまだ納得がいかない表情をしていると家主が『いいんです。主人にも話しておくので後、部屋を綺麗にしておいて新しく募集して下さい、家賃は半分くらいになるのかな?』穏やかに話す家主さんに営業所の社員が『そうですね。半額くらいなら入居してくれる人はいますから頑張ってみます。』その言葉に安心したのか家主さんは『まずは亡くなった、おじいちゃんの供養のつもりやから管理会社さんに任せます。』この日はこれで解散となり、その翌週、なんと老人の長女と名のる女性から私に連絡がありました。