長女は続いて静かに話したそうです。『保健室・・嫌やったよ。それでも教室にはウチの居場所あらへん・・小学校の時、傘の柄を切られた時の犯人・・・ホンマは知ってた。けど・・ウチは何もいわへんかった。』そういえば・・傘の柄を切られた時、私は出張先から学校へ苦情を言ったことがありました。『無くなった上靴・・なんで卒業前に出てきたんやろ・・辛かった・・転校の繰り返しで、やっと友達できたら引っ越しや。お母さんは、その都度・・"負けたらアカンよ!"ってウチかて頑張ってたけど小学校の卒業式の時、正門で、みんな友達同士、楽しそうに写真撮ってたけど、ウチには誰も周りにおれへんかった・・そんとき、お母さん言ったよね?"あんたも誰かと写真撮れへんの?・・凄く辛かった・・・卒業式終わってお母さんもお父さんも先先と歩いていって・・ウチは独りぼっちやった・・寂しいよ。』妻は目に涙を浮かべたそうです。"ごめんね"そう心で呟きながら長女の話を聞いていた・・・。