深キ眠リニ現ヲミル

放浪の凡人、中庸の雑記です。
SSなど綴る事アリ。

人間交差点

2006年09月08日 | 日記
同名の漫画がありますよね。それも結構好きなんですが、今日語るのはもっとわたくしに身近な世界の話。本当に結構ありふれた体験なのだが、わたくしの感じたことを素直に書きたいと思う。

 先月くらいから、登録制のバイトをしている。会社の研修が始まるまでの中継ぎである。例の有名なとこである。CMとかでみるとホントに軽いイメージがある。私はその企業自体は、しっかりした会社ではあるが好きじゃない。登録制の説明端折すぎ。

 と、そんな事は本筋とは全く関係ない。

 私はそんなにカツカツに入れていなかったので、そんなに対して経験も積んでいないのだが、「支店」にはさまざまな人間が集まっている。もちろん、わたくしのような学生から、シニアもフリーターも・・・。
 意外とシニアの人が多いのが私には新鮮だった。結構多いものなのだな。と思った。実際今日話したおじさんなんかは、営業一筋25年で、今は自営業の傍らバイトをしているらしい。就職を控えた私に、いろいろアドバイスを下さいました。勇気付けられました。
 その他にも、一癖二癖ある人が沢山いました。普段のわたくしの生活では接触がないであろう人たちもいました。
 私はこの数年間大学という小さな世界にいることを実感する瞬間でした。
 そこの場所には、十人十色の人生がある。
 わたくしと同じ就職を控えた学生。夜の世界を知るフリーター、熟練パートのオバチャン・・・一人一人がとても違っている。その人間が一つの作業を、一緒にやっていく。というのはなんだか不思議なこと。
 勿論普通の仕事や、バイトだって同じかもしれない。けれど、登録制で、毎回人が入れ替わったりする、現場は普通のバイトには見えない体験があるものだなぁ、と感嘆しました。
 本当に一瞬まじる。交差点ですれ違うように、出会いまた通り過ぎていく。本当にそんな感じがします。
 石森章太郎のHotelではホテルを通りすぎる人間を観察する老人がいましたが、わたくしもまさにそんな感じでした。本当に貴重な体験をしているな。と素直に感じました。
 漫画の人間交差点みたいに深いものはないかもしれないけれど、そこには十人それぞれの人生がある。悩みがある。幸せがある。そう考えると、とても自分がそれに関われてうれしいと思う。

 そんなことを思う。今日この日。

 それじゃ、おやすみなさいませ。ごしゅじんさま。

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