深キ眠リニ現ヲミル

放浪の凡人、中庸の雑記です。
SSなど綴る事アリ。

久々の読書感想

2006年08月20日 | 感想
久々に


①ヘミングウェイ『誰がために鐘はなる』(上)
これは読むのに時間がかかるな。ハードボイルドな文体って、こんなんなんだ。それにしてもスペイン人が「~~だでよ」とかいうと、何だかイメージが崩れる。
話は、スペインの内戦の頃のパルチザンの話。ロバートとマリアの恋と迫り来る橋爆破の日……。どうなるんだ!!上巻終わり。
あと、パブロっておっさんが食わせ物だな。駄目人間ぽいけど、昔ファシストを残虐に殺させたりしていたり……実はかなり賢い。
 

②③小野不由美『黄昏の岸 暁の空』(上)(下)
なんか、だいぶ前の気がして覚えていない。が、戴国の話だったな。国というのが、なかなか上手くいかないのがわかる。どんなに賢明な王だろうと、どんなに信望があろうと国は滅びる。
祖国を思う劉将軍がいい。というかこの人が主人公か。ラストも甘っちょろい結末ではなく、シビアぽくてそれはそれで良い。
この巻で天の存在が少しづつ明らかになった。最後の方の泰麒が格好よかった。


④魔法遣いに大切なこと』(1)―夏と空と少女の思い出―
ベタな話ではあった。どういう「遺産」なのか僕は結構前から予想は出来ていたが、それゆえにじいさんに感情移入しまくって、挙句後半で何故か泣きかけた。
キャラクターがすごいアニメぽくてちょっととっつき辛かったところはあった。普通そんな台詞言うかみたいな。


⑤『魔法遣いに大切なこと』(2)―真冬の夢の静寂に―

映画の話。普通の話だったけど、ぼちぼち楽しかった。ユメの求める「大切なもの」とは一体なにか・・・。そちらの話のが大事な気がした。




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