深キ眠リニ現ヲミル

放浪の凡人、中庸の雑記です。
SSなど綴る事アリ。

Bitter Sweet Fools 1

2009年02月09日 | 感想


中古価格500円のゲームに私の少ない情熱を捧げてみたり。いや、結構いい。これが終わるまで「はるおと」はやらないでおこう。

BitterSweet Fools 覚書

第一話「誰のものでもない猫 -Whose cat is this ?- 」
 舞台はフィレンツェ。主人公は殺し屋アラン(偽名)。いつもどおりの日々に突然やってきた可愛い訪問者。そうして、アランは上司であり親のような存在であるモーリスに頼まれマフィアの孫娘であるティを預かることになった。彼女の親が厄介事に巻き込まれているらしい。モーリスはフランスかどこかに用事のために出かけてしまっていた。やれやれとばかりに始まった同居生活だったが、アランに降りかかった面倒ごとはそれだけではなかった。便利屋のシュガーに頼まれて死んだ資産家の飼い猫の面倒をみることになってしまうのだった。主人公はモーリスにもシュガーにも同じ件で借りがあり断ることはできないのだった。
 こうして、アランのもとには行き場のなくなった1人と1匹が住み着くことになったのだった。扱いなれないものを扱うように面倒に思うアランだが、渋々ながらもその生活を許容していく。一方で、ティはアランという未知の人間との共同生活に不安や戸惑いを抱えていたが、例の猫であるマシュウを介しつつアランと少しずつ打ち解けていく。
 そんなとき散歩の途中で逃げ出したマシュウは1軒の空き家に入り込んだ。その家はマクガフィンというマシュウの元飼い主の住んでいた邸宅だった。遺族によって売り払われたらしい。そこで、彼らはオルゴールの中にしまわれていた1枚の紙を見つける。それこそが、マクガフィン老が亡くなる前に記していた遺言状だった。その書面によると財産の全てをマシュウ(最終的には管理する保護者)に遺すということが書かれてあったのだった。しかし、アランは書面を焼き捨てる。猫のためにはそれでよかったのかもしれない。

<メモ>(どうでもいいことから補足・伏線まで)
・アランの家の冷蔵庫にパスタあり。
・アランのアパルトマンの一階は花屋。
・花屋にはアカデミアに通う絵描き見習いのソリノという少女が働いている。
・オルゴールの音色はトロイメライ

第二話「小鳥の見る夢 - voiceless hummingbird -」
 今度の視点はパレルモという便利屋の青年。彼は仲間であるシエナやエリチェとともにその日も任務をこなしたのだが、その帰り道に銀髪の少女が道端で倒れているのを見つける。迷った末に結局連れ帰るとシエナに不機嫌な顔をされるのだった。少女はレーニエというらしかった。物静かで、純真で健気な少女だった。ただ、彼女は記憶を失っているという嘘をついているらしかった。三人は仕事の経験上見抜いたがそれは敢えて聞かなかったのだった。
 三人の共同生活は平穏だった。ちょっと厳しそうなシエナもレーニエを妹のように可愛がるのだった。しかし、平穏に隠された心には互いに見せることのない秘密をレーニエも含めてそれぞれに持っていた。
 ある日パレルモとレーニエは買い物に出かけた。
→ポンテベッキオ
ポンテベッキオに向かうことにした。橋に立ち並ぶ宝飾店の数々。素直にその橋の存在に感動するレーニエ。
→サンタマリアノヴェッラ
公園でソリノと出会うレーニエ。絵を褒められるとソリノは喜んだ。そしてレーニエの魂が綺麗だと言い今度モデルになってくれるように頼んだのだった。

 買い物を済ませたその帰り道、レーニエは誰かの姿を見て突然逃げ出してしまった。パレルモはレーニエを追いかけていく。事情が分からぬままではあったが、パレルモの機転によって二人は追ってきた相手を振りきった。
 ミケランジェロ広場。パレルモは「嘘」(記憶喪失だという)をつくのはいけない、とレーニエを窘める。誰にでも秘密はあるがだからこそ嘘はつかないで欲しい、と。
 結局、レーニエを追っていたのが何者かは分からなかったが、その事実は彼女がそういった危険を持っているのだということを彼らに認識させた。エリチェとシエナは今後レーニエをどうするかをリーダーであるパレルモの考えに委ねた。危険だと察知している理性とこのままレーニエをおいてやりたいという感情で悩むパレルモだったが、カードで決めることにした。レーニエのカードがパレルモの引いたカードよりも小さかったら、レーニエには出て行ってもらうという約束だった。もちろん、レーニエが負けることなどありえなかった。もうそのときにはパレルモの考えは決まっていたのだろう。ただ、その感情というものを言葉に置き換えるのが難しかったのだろう。そういう形でパレルモ(たち)はレーニエを自分たちの生活に迎えるのだった。何故か涙があふれるレーニエ。この人たちのために何かしたいと思うのだった。

<メモ>
・レーニエは親友と袂をわかっている。
・シエナは料理が上手くない。パレルモが専ら料理を作るが、レーニエも手伝うようになった。
・エリチェは睡眠時間8時間の健康人間。無口。


感想だととりとめもなくなるので、あらすじを自分の備忘にメモする。

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