町工場 職人の声

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米軍からタンクローリーを盗んだ職人 2

2008年10月24日 | 戦後現代史
戦後の仕事が無い時期に米軍が輸送トラックの運転手を募集しました。
食うや食わずの日本人が集まったのです。軍隊でトラックを運転していた人も
いたそうですがほとんどは素人レベルの人達。

集団で一次面接を終えたら個人面接で詳しい経歴と能力を尋ねられました。
採用されたい一心で多くの人が自分の良いところだけを言ったのだそうです
この職人は世渡りの経験が十分在ったのでどんな嘘も米軍にはばれると予想
して正直に話したそうです。自分は運転が全く出来ない、小型トラックも運転
した事が無い。家族と生きてゆく為に何とか採用して欲しいと頭を下げた。

運転手に採用は出来ないが助手に採用するかも知れ無いからそれまで待てと
言われた。その時にしめた!採用されるかも知れないと喜んだそうです。