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英語脳をつくる!~日本人はいかに効率良く英語を学べるか~

英語学習に関する事いろいろです。日本人がいかにすれば実用英語を身に付けられるか、その最短距離を考察!

英語学習法(61)

2005年03月04日 | 動詞
EG60の続いて、二重目的語の構文を扱います。今回は、二重目的語のカタチが使われる上で、数ある一般的傾向の中から、代表的な概念を1つ選んで話してみます。以下、見ましょう。

(1)Tom gave a book to the girl. (トムは本をメアリーに与えた。)
(2)Tom gave the girl a book. (訳同上)

まず、基本的な問いになります。そもそも、なぜ、(1)があるのに、(2)のような、二重目的語の構文があるんでしょうか?(1)と(2)が同じ意味だ、というのならば、ただ単に、重複的なだけであり、(1)だけが存在するというのでも、問題はないはずなんです。そこで、EG60では、ほんの少しだけ、両者の意味的な差異に触れましたが、それを具体的に述べると、以下のような感じになります。

(3)I knitted this sweater for our baby. (私たちの赤ちゃんにセーターを編んだのよ。)
(4)I knitted our baby this sweater. (訳同上)

(3)と(4)は、‘knit A for B → ‘knit B A’「BにAを編む」の動詞を使っています。そこで、場面設定として、(3)または(4)の話者は、妊娠中の妻であり、その夫に話しかけているような状況を想定してみます。ここで、‘knit A for B’を使った(3)を、英語のネイティヴが聞くと、すんなり、OKにできるんですが、一方、‘knit B A’、つまり、二重目的語の構文を使った(4)を聞くと、かなり奇妙に感じるようです。

この状況でのポイントは、妻は妊娠中なので、赤ちゃんは、まだ胎児であり、実際にセーターを受け取ることができませんし、受け取るかどうかを問題にしなかったとしても、胎児が、何らかの利益を受けるような影響を被っているとも考えにくいのです。と言うのも、胎児には、まだ、自我(意識)が芽生えていないと考えられるからです。

「動詞 A for B (AをBに ~) → 動詞 B A」の書きかえになる、二重目的語の構文では、このように、二重目的語になった場合、‘動詞 B A’の、Bに対して、何らかの受益的な影響があったことが含意される傾向があります。次に、「動詞 A to B (AをBに ~) → 動詞 B A」の書きかえになる、二重目的語の構文を見てみましょう。

(5)The pitcher threw the ball to catcher、but the throw went wide.
   (ピッチャーは球をキャッチャーに投げたが、暴投になってしまった。)

(6)The pitcher threw the catcher the ball、but the throw went wide. (訳同上)

(5)では、‘throw A to B’「BにAを投げる」の構文を使っていますが、一方、(6)では、二重目的語、‘throw B A’の構文を使っています。ポイントは、ピッチャーが投げた球 (=A) を、キャッチャー (=B) が捕れなかった、という状況で、この場合も、英語のネイティヴは、(5)はすんなりOKにできるが、(6)を聞くと、やはり、奇妙な感じがする、との判断を下しています。

ここでも、やはり言えるのは、(6)の文からは、ある矛盾が生じている感じがするからで、(6)の、‘threw the catcher the ball’からは、ピッチャーが投げた球はキャッチャーに到達している感じがするのに、その結果が、暴投になった、では意味がおかしいと感じるからのようです。

このように、英語話者の判断から、‘throw A to B’「BにAを投げる」の構文は、AがBに到達していることまで、必ずしも含意してはいないが、一方で、二重目的語、‘throw B A’の構文は、AがBに到達していることを含意している、という概念は妥当であることを支持しています。

と、ここまで言って、前置詞を使う構文と、二重目的語の構文の間に、いかなる場合でも、上で述べたような意味の差が、ハッキリと出るのかというと、そういうわけでもありません。これを、もう少し詳しく言うと、その可否に関する判断に、個人差が大きく、特に両者の間に使用上の差を感じない、とコメントする英語話者の数も、例外的と見なせるほどに少ないわけでもないのです。

つまり、二重目的語の構文の使用上の可否は、話者の意味的なイメージ力に依存する傾向が多分にあり、そのため、使用上の個人差が、大きいと言えます。こう言った事情があるため、完璧な一般化が、なかなか困難で、上で述べたような「傾向」がある、としか言えない側面があるのです。

あと、(1)と(2)の可否についても、ちょっと突っ込んだ説明が必要になります。‘give’は、「与える」の意味ですが、「与える」とは言っても、少し意味が広くてあいまいで、「あげる」の意味もあれば、「わたす」の意味もあります。「あげる」なら、所有権が他人に移ることを意味しますが、「わたす」なら、物が移動する、という意味を表す場合もあって、所有権が移るとは限りません。こういった概念分けで、‘give’の使い方に差が出てくることもあります。

(7) a. Bill gave the pen to Ann by throwing it、but the throw went wide.
    (ビルはアンに、ペンを投げ与えるも、暴投になってしまった。)
   
   b. Bill gave Ann his pen by throwing it、but the throw went wide. (訳同上)

(8)a. Bill gave all his money to Ann、but she rejected it.
    (ビルはアンに、有り金すべてを与えたが、彼女はそれを拒否した。)
   
   b. Bill gave Ann all his money、but she rejected it. (訳同上)

(7a-b)の場合は、ペンを投げる、という行為によって、ただ単に、ビルからアンにペンが移動していて、上手く届くかなかった様子を表しているので、そういったときの‘give’は、物が移動していることが強調され、「わたす」という感じになりますので、「所有者」が替わる、ということを意味してはいません。この場合、(7a)の‘give A to B’は、OKにできても、(7b)の‘give B A’は、奇妙だと判断されます。

一方、(8a-b)の場合は、ビルがアンに、お金をあげようとして拒否された様子を表しているので、この‘give’は、「所有者」が替わる、ということを意味していて、お金の「到達」を含意する意味に解釈されますが、このときは、(8a-b)のどちらも、奇妙だと判断されてしまいます。

このことから、‘give’は、物の移動を表す、「わたす」の解釈になる場合、‘give A to B’では、必ずしも、AがBに到達することを含意していませんが、‘give B A’では、AがBに到達していることを含意します。しかし、その一方で、「あげる」の意味になると、‘give A to B’であろうと、‘give B A’であろうと、AがBに到達していることを含意します。

これは、やはり、ただ単に、「移動」を表すだけでなく、「所有者」が替わる、といった概念が原因で、このことを、より一層裏付けるのが、‘sell’「売る」を使った場合です。‘sell’「売る」は、まさに、売買によって「所有権」が移ることそのものを表す動詞なので、以下の(9a)の‘sell A to B’であろうと、(9b)の‘sell B A’であろうと、両方とも、はなはだしく奇妙だと判断されます。

(9) a. Bill sold his car to Ann、but she did not buy it.
    (ビルはアンにクルマを売りに出したが、彼女は買わなかった。)
   
   b. Bill sold Ann his car、but she did not buy it. (訳同上)

以上から、「所有」と「占有」の違いは、意味の強さの違い、と言ってもよく、「所有」は「占有」よりも、意味的に強い、と判断されるので、「あげる」の場合は、意味が強く、‘give A to B’の構文でも、「到達」を容易に含意し、一方、「わたす」の場合は、「移動」の方を強調しやすくなる分だけ、意味がそれほど強くもないので、‘give A to B’の構文では、「到達」を含意するには至らないという差が出てしまいます。ですので、(1)と(2)の場合でも、特に、(1)は、メアリーが本の「所有者」となるのか、単なる、移動による「占有者」の交替になるのか、によって、本の「到達」の含意に関する差が出ます。

今回のポイントは、二重目的語の構文、「動詞 B A」には、「到達」や「受益」が含意されるという、一般的な傾向があるということです。一方、「動詞 A to B」の場合は、必ずしもそういった含意はないという傾向があるものの、しかし、動詞固有の意味によっては、「動詞 B A」との差がでない場合もあります。こういったことは、一応、「動詞 A to B」と「動詞 B A」の間にある違いの代表的な傾向ではありますが、細かく見ると、他にも、まだ違った特性があるにはあります。それについては、機会を改めて、見てみたいと思います。

●関連: EG60

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英語学習法(60)

2005年03月01日 | 動詞
動詞編です。一度に、2つの目的語をとる他動詞の基本を扱います。以下、見ましょう。

(1)Michael gave a pen to Mary. (マイケルはメアリーにペンを与えた。)
(2)Michael gave Mary a pen. (訳同上)

(1)と(2)は、ほぼ同じ意味をもっています。英語では、(2)のように、他動詞の後に、名詞(類)が2つ立て続けに並ぶような、いわゆる、「二重目的語」の構文があります。この構文の成り立ち自体は、簡単に理解できますね。(1)の前置詞‘to ~’を外して、前後の名詞を逆語順にすると、(2)が完成します。つまり、‘give A to B’→‘give B A’「BにAを与える」となります。

この構文に使える動詞は、‘give’「与える」以外にも、いろいろなものがありますが、解釈でいうと、‘B A’のように、2つ並んだ目的語に対応する日本語として、大体は、「BにAを ~」が該当しますので、これは、とてもありがたい特典となります。あと、前置詞が、‘for ~’になるタイプの動詞にも、二重目的語で使えるものがあります。

(3)Michael bought a pen for Mary. (マイケルはメアリーにペンを買ってあげた。)
(4)Michael bought Mary a pen. (訳同上)

(3)から(4)への書きかえ、つまり、‘buy A for B’→‘buy B A’「BにAを買う」の書きかえができます。この、「‘A for B’→‘B A’」への書きかえになるタイプの動詞も、(1)と(2)のような、「‘A to B’→‘B A’」のタイプに次いで、結構、数があります。そして、二重目的語のカタチは、‘ask A of B’→‘ask B A’「BにAをたずねる」、というような、異なる前置詞を用いる少数の例外を除いて、この2タイプが主と言ってもよいでしょう。以下、(5)は、「‘A to B’→‘B A’」のタイプ、(6)は、「‘A for B’→‘B A’」のタイプとなります。

(5)‘give’「与える」、‘teach’「教える」、‘tell’「伝える」、‘send’「送る」、
  ‘show’「見せる」、その他

(6)‘buy’「買う」、‘find’「見つける」、‘make’「作る」、‘choose’「選ぶ」、
  ‘cook’「料理する」、その他

(5)と(6)のタイプ分けですが、おおざっぱな理解の仕方としては、前置詞のイメージが、ある程度は反映されているので、(5)の‘to ~’「~ に」を取るタイプの場合、Aの向かう「方向」として、Bがある、という感じでしょうか。つまり、AがBに向かって「移動」していくという意味関係があります。一方、(6)の‘for ~’「~ ために」を取るタイプの場合は、Aの存在が、Bに対して「受益」となる、という感じです。つまり、直接的にであれ、間接的であれ、AがBに対しての利益の源になるわけです。こういった、基となる前置詞の意味的イメージが反映されているため、基本的には、以下のように、(5)と(6)のタイプを混同したり、前置詞を勝手に選んで使うことはできないことになっています。

(7)Michael gave a pen for Mary. (×) (訳同(1))
(8)Michael bought a pen to Mary. (×) (訳同(3))

ところで、前置詞を使った文と、二重目的語の構文との、大まかな意味の差としては、話者によって、判断に多少の揺れがあるものの、(5)のタイプでは、‘A to B’の場合、必ずしも、該当する動詞の動作の結果として、AがBに到達していることまでは含意しません。しかし‘B A’のように、二重目的語になれば、通常、それを含意することができます。ですので、例えば、(1)の場合は、メアリーが、実際にペンを受け取ったかどうかは、不明ですが、(2)の場合は、メアリーがペンを受け取ったことまで含意します。

同じく、(6)のタイプでも、‘A for B’の場合、必ずしも、該当する動詞の動作の結果、Aの存在に対して、Bが利益の受け手として、影響を被っていることまでは含意しません。しかし‘B A’のように、二重目的語になれば、通常、それを含意することができます。ですので、(3)の場合、メアリーが、実際にペンを受け取ったかどうか、または、ペンを買うという行為が、メアリーに対して、何らかの利益を生じさせたかどうかは、不明ですが、(4)の場合は、メアリーがペンを受け取った、または、ペンを買うという行為が、メアリーに対して、何らかの利益を生じさせたことまで含意します。

ここで、ちょっと注意点ですが、(5)と(6)のような、タイプ分けをしてある動詞に関しては、「動詞 A 前置詞 B → 動詞 B A」という、二重目的語の変形は、OKなんですが、少し厄介なのは、意表をついて、二重目的語にならず、前置詞を使うタイプしか許さない動詞があったり、その逆があったりすることで、逐一、それらは暗記しておかなければならない、ということです。

(9) a. ‘explain A to B’「AをBに説明する」(〇) → ‘explain B A’(×)
   b. ‘suggest A to B’「AをBに提案する」(〇) → ‘suggest B A’(×)
   
(10)a. ‘cost B A’「Bに対してAの金額がかかる」 (〇) → ‘cost A to/for B’ (×)
   b. ‘envy B A’「Bに対してAをうらやむ」 (〇) → ‘envy A to/for B’ (×)   

(9)や(10)の他にも、いくつか、この手の動詞がありますが、いずれにせよ、ポイントは、やはり、「BにAを ~」という日本語の側から考えて、これらの動詞の可否を予測することは不可能なので、やはり暗記になってしまうのが厄介なところです。

それと、二重目的語、「動詞 B A」のカタチは、その発展型として、動詞の種類によって、Aが、①・‘that’節であったり、②・‘whether’「~ かどうか」や‘if’「~ かどうか」を先頭に立てた節であったり、③・疑問詞を先頭に立てた節であったりします。

(11)a. I taught the kids science.
    (理科を子供たちに教えた。)
   
   b. I taught the kids [ that the earth is round ].
    ([ 地球は丸いと ] 子供たちに教えた。)

(12)a. I did not tell him the answer.
    (その答えを彼に言わなかった。)

   b. I did not tell him [ whether the answer was correct ]. 
    ([ その答えが正しいかどうかを ] 彼に言わなかった。)

(13)a. I asked him a question.
    (ある質問を彼にたずねた。)

   b. I asked him [ who she was ].
    ([ 彼女が誰なのかを ] 彼にたずねた。)

二重目的語の構文、「動詞 B A」の、Aに該当する節が、①、②、③のどのタイプにあたるかは、それぞれの動詞の意味と、その使い方によって決定されますが、数はそれほど膨大なものではないので、練習によって慣れることは、十分に可能です。しかし、(11a-b)~(13a-b)の各ペアにおいて、「動詞 B A」の、Aに該当する名詞の位置に、節が分布していることからも明らかなように、これらの節は、「目的語」であり、目的語は名詞なので、結果として、「名詞節」であるということは、しっかり認識しておかなければなりません。(EG41参照)

特に、‘if’は、「~ならば」の意味では、副詞節で使われ、「~ かどうか」の意味ならば、名詞節で使われるという決まりがありますし、‘whether’の場合、「~ かどうか」の意味ならば、名詞節で使われ、「~ であろうとなかろうと」の意味ならば、副詞節で使われるという決まりがあります。

今回のポイントは、二重目的語を取る動詞の基本的な成り立ちです。このカタチを取れる動詞は予め決まっていて、暗記が中心になってしまうため、日本語から英語にする際は、勝手にはつくることができません。しかし、逆に、英語から日本語に対応させる場合は、ほとんどが、「BにAを ~」というイメージになりますので、この点は、EG56で扱った、目的語を1つしか取らない他動詞と比べて、多少、楽であると言えるでしょう。

しかし、二重目的語の構文は、実用レベルで具体的に見ていくと、使い方の面で複雑な問題が多くはらんでいるため、この点、丁寧に見ていく必要があります。でも、なぜか、そういったポイントが、一般的に、それほど詳しく解説されることがないので、実用上の使い勝手がよくわからず、結構、いいかげんに扱われている傾向があるのも事実です。今回は、基本のカタチのみの紹介としましたが、実際の使い方については、別の機会に詳しく見ていきたいと思いますので、まずは、基本となるカタチをマスターしておいて下さい。

■注1 :今回扱った、二重目的語のカタチは、学校で習う英文法の基本文型としては、「S+V+O+O」に該当します。
■注2 :ごくまれにではありますが、1つの動詞が、3つの目的語を取っているような、「三重目的語」のケースもあります。‘John taught me my son Japanese’「ジョンは私のために息子に日本語を教えてくれた。」の文は、‘me’、‘my son’、‘Japanese’という、3つの目的語を取っています。


●関連: EG41EG56

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英語学習法(56)

2005年02月17日 | 動詞
EG55に続いて、動詞編です。今回は他動詞の基本です。以下、見ましょう。

(1)Lucy saw Nancy. 
(2) a. ルーシーはナンシーを見た。
   b. ルーシーはナンシーに会った。

(1)の英語は、もちろん、「主語(Lucy)+他動詞(saw)+目的語(Nancy)」のカタチです。他動詞は、目的語を取る動詞となっていますから、(1)の英語では、‘saw’が、他動詞として扱われています。ところで、辞書などで調べれば、わかると思いますが、‘see’には、複数の意味があって、「見る」、「会う」、「わかる」、などあります。

そこで、とりあえず、(2a)の日本語訳を見てみましょう。「~ を見た」の、「~ を」の部分が、普通の理解では、象徴的に、目的語、という感じがします。「~ を」、イコール目的語の印、という感じですね。そこから、日本語の感覚で考えると、一般的には、英語の目的語というのは、「~ を」で対応させていれば、いつでもうまく解釈できるかな、と思えるのですが、次の(2b)を見る限り、そうとは言い切れません。「~ に会う」(〇)、とは言えても、「~ を会う」(×)、というのは無理ですからね。さらに、以下を見ましょう。

(3)Lucy laughed at Tom. 
(4) a. ルーシーはトムを笑った。(〇)
   b. ルーシーはトムに笑った。(×)
   c. ルーシーはトムで笑った。(×)

(3)の英語では、動詞に、‘laugh’「笑う」を使っていますが、これは自動詞で、前置詞‘at ~’の助けを借りて、目的語を取ることになります。(3)に対応する、日本語(4a-c)では、「~ を」、「~ に」、「~ で」と、助詞を換えていますが、もちろん、(4a)の「~ を笑った」のみが、日本語として正しい表現ですね。

ここで面白いのは、‘at ~’のイメージは、普通、「時点」、「場所」、「目標」の概念として、対応する日本語が、「~ に」となっていたり、または、「時点」や「場所」の概念として、「~ で」となっていたりするんですが、意表をついて、(4a)の、「~ を」のみがOK、となっていることです。

つまり、以上の観察からハッキリと言えるのは、英語の目的語のイメージとして、日本語の、「~ を」という表現で、対応させることもあるけど、そうじゃないときもある、ということですね。ですので、全てを、「~ を」で、一律に対応させればよい、というのは、単なる幻想にすぎないわけで、逆に、「~ を」という日本語は、英語においては、全て他動詞の目的語として表現される、というのも、また幻想にすぎないわけです。こりゃ、イヤな予感がしてきましたね~。 

(5)‘enter’「~ に入る」、‘rob’「~ から盗む」、‘advise’「~ に忠告する」、
  ‘match’「~ に匹敵する」、‘thank ~’「~ に感謝する」、
  ‘resemble’「~ に似ている」、‘deprive ~’「~ から奪う」

(6)‘wait for ~’「~ を待つ」、‘hope for ~’「~ を願う」、
  ‘deal with ~’「~ を扱う」、‘look for ~’「~ を探す」、
  ‘add to ~’「~ を増す」、‘specialize in ~’「~ を専門とする」

(5)のタイプの動詞は、他動詞として扱われる、つまり、目的語を取る動詞であるにもかかわらず、日本語にする際、「~ を」で対応させることが、ほぼ無理な動詞です。一方、(6)のタイプの英語は、日本語の側からすれば、「~ を」から出発する表現であるにもかかわらず、「動詞+前置詞 ~」のカタチとなっていて、それぞれの前置詞、固有の概念 (‘for ~’「~ のために」、‘with ~’「~ と共に」、‘to ~’「~ に」、‘in’「~ (の中)に」)を考えると、ちょっと、「~ を」からは予測がつきにくいものです。

こういった例を考えてみると、英語の他動詞に対して、常に、日本語の「~ を」で対応させたり、逆に、日本語の「~ を」から、常に、英語の動詞が、他動詞として用いられる、という発想は、百発百中のものではなく、こういった発想を信じ込むのは、あまりよい考えではない、と言えそうです。ここは、ちょっと面倒くさいんですが、もう素直にあきらめて、上で例にあげたような表現は、そのまま暗記してしまうことを、お薦めします。他に手はありません。(キッパリ)

それと、慣用的に、動詞とペアになるような前置詞の場合、前置詞固有の意味概念も、文法的なカタチを決定する上で、絶対視することは危険です。この種の前置詞がもつ概念は、あくまでもイメージとして、そうである、とは言えても、そこから、文法的なカタチを、完璧に予測することまで保証するものではなく、他動詞であるか自動詞であるかの決定には役立ちませんので、精々、ひとつの目安くらいに考えておくのが妥当です。例えば、以下の例を見ましょう。

(7)John looked at me. (ジョンは私を見た。)
(8)John watched TV. (ジョンはテレビを見た。)

(7)の、「自動詞(look)+前置詞(at ~)」と、(8)の、「他動詞(watch ~)」で、共通している概念は、どちらも、細かい違いは抜きにして、おおざっぱには、何かを目で見る、ということですが、そういった意味概念からは、動詞が、自動詞となるか、他動詞となるかなど、予測することはできません。

「見る」という行為は、その意味の概念上、目をやる「対象」を前提としますので、そこから、そういった意味をもつ動詞全てに関して、目的語が必須となる他動詞になるなら、楽に予測することができるんですが、(7)と(8)の差異から、事実はそうではない、ということになります。(EG45参照)

(9) John was playing <in the park><at three>.
   (ジョンは<3時に><公園で>遊んでいた。)

前置詞の概念が有効にはたらくのは、(9)にあるように、むしろ、動詞固有の意味からは、必須の要素とは考えられないような、「前置詞+名詞」の場合です。(9)の、<in the park>「公園で」の‘in ~’は、「場所」の概念として、<at three>「3時に」の‘at ~’は、「時」の一点を表す概念として、それぞれが、単なる付加情報として、‘John was playing’にくっついているにすぎない要素になる場合です。

ですので、<in the park>「公園で」も、<at three>「3時に」も、‘play’「遊ぶ」に対しては、必要なら付ければよいし、不要なら付けなくてもよいような要素です。こういった場合の、「前置詞+名詞」は、(7)と(8)の間に見られるように、果たして、自動詞か他動詞か、というような、競合問題とは無関係なので、前置詞のもつ固有の概念が、カタチとして、ほぼ完全に生かされるのですね。

今回のポイントは、他動詞の特徴は、日本語の感覚で、英語の側にストレートに対応させるのは難しいし、逆に、英語のカタチから日本語に対応させるのも難しい場合があって、なかなか厄介な部分がある、ということです。

もちろん、目的語を取るかどうかを、「~ を」で対応させてよい場合も多いけど、一方、そうじゃない場合も多いんですね。こういったところは、暗記してしまう以外に方法はないので、辞書で調べて、他動詞と載っていたら、とりあえず、「~ を」のことはあんまり考えないで、とにかく、目的語を取る、と覚えるような姿勢で臨むのが、返って気が楽ですね。あんまり騙されたような気持ちになることもないし。

それと、実用英語は、どの道、喋ったり書いたりしての練習の方もかなり大事なので、この辺は、練習を繰り返していけば、自然に身に付いていく、という効果も期待できます。練習しながら覚える際に、実際に使える語彙を増やしていくポイントとして、今回扱った変則性のことを注意してみて下さい。

■注:他動詞には、目的語を2つ取るタイプもありますが、今回扱ったタイプの他動詞は、目的語を1つだけしか取らないタイプです。学校で習う英文法の基本文型としては、「S+V+O」という分類になる、最も単純な他動詞になります。

●関連: EG45EG55

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英語学習法(55)

2005年02月14日 | 動詞
動詞編です。自動詞と呼ばれるものの基本を扱います。以下、見ましょう。

(1)John runs. (ジョンは走る。)

(1)は、「主語(John)+動詞(runs)」という、とても単純な文ですね。英語は、動詞なしで文をつくることができないことは理解できると思います。そこで、動詞に対する扱いは、とても重要になってくるわけですが、動詞には、おおざっぱな分類の仕方として、その直後に名詞(類)を取るか取らないか、という、1つの基準があります。

(2)John runs a restaurant. (ジョンはレストランを経営しています。)

(2)では、(1)と同じく、動詞‘run’が使われていますが、(1)と違う点は、後に名詞をしたがえているということです。ここから、(2)の‘runs’は、(1)の‘runs’とは、文法上、違った扱いを受けることになります。(1)のように、後に名詞をしたがえない動詞を、「自動詞」と呼んでいます。一方、(2)のように、直後に名詞をしたがえる動詞を、「他動詞」と呼びます。

しかし、(1)と(2)の違いに関して、ここで何よりも大事なのは、そもそも、(1)の‘run’は、「走る」という意味で使われていますが、一方、(2)の‘run’は、「~ を経営する」というように、意味が違うということです。ですので、ここでは、動詞は、姿カタチは同じでも、違う意味をもっている場合があるので、それに応じて、「自動詞」であるか、「他動詞」であるか、が決まると言えます。もう既に、ご存知かとは思いますが、他動詞の意味的な要請から、その後にくる名詞は、「目的語」と呼ばれています。でも、もうちょっと、考えてみましょう。

(3)The T-shirt became a floorcloth. (そのTシャツは床拭きになったとさ。)
(4)The T-shirt becomes Tom. (そのTシャツはトムに似合ってるね。)

ここで、(1)と(2)の比較にあるように、動詞の意味が違う、ということ自体が、後に名詞を取るか否かの絶対的な判別基準になるかというと、そうでもありません。(3)と(4)では、両方とも、‘become’の後に名詞がきていますもんね。(3)に使われるような‘become’は、「~ になる」の意味で、一方、(4)に使われるような‘become’は、「~ に似合う」という意味で、意味自体は、それぞれ異なっていますからね。

じゃ、(3)と(4)に使われている‘become’は、両方とも他動詞か、というと、そうでもなく、結論から言うと、(3)の‘become’は自動詞で、(4)の‘become’は他動詞なんです。実は、後に名詞を取るか否かは、自動詞と他動詞の判別基準にはなり得ないんですね。

そこで、自動詞は、目的語というステイタスを与えられないような、名詞(類)を直後に取ることがある、と知っていなければなりません。では、何が目的語ではないような名詞の基準になるかと申しますと、それは、主語との関係がどうなっているか、ということになります。

(5)The T-shirt is a floorcloth. (そのTシャツは床拭きです。)
(6)The T-shirt is Tom. (そのTシャツはトムです。)

(5)では、(3)の‘become’を、be動詞‘is’に置き換えてみましたが、お互いに意味の違いはでるものの、「そのTシャツは床拭きになった。」であろうと、「そのTシャツは床拭きです。」であろうと、「Tシャツ=床拭き」という、基本的な関係は変わっていませんね。

一方、(6)でも、(4)の‘become’を、be動詞‘is’に置き換えてみましたが、この場合も、やはり、お互いに意味に違いがでていて、(6)の意味は、ちょっと変ですが、Tシャツに、トムという名前を付けているような場合になりますね。そこで、(6)では、「Tシャツ=トム」という関係が、一応はあるのに、(4)では、「Tシャツ=トム」の関係は成り立っていません。トムが身に付けている服は、トムと同一のものとは、考えられませんからね。つまり、「Tシャツ≠トム」という関係ですね。

このような、be動詞による連結関係も、1つの基準となって、自動詞か他動詞か、が決定されます。こういった、be動詞による連結関係が成り立つ名詞は、目的語とは違う、という意味で、「補語」と呼ばれます。ちなみに、ご存知のように、be動詞は、後に形容詞、前置詞句、分詞、その他、といった表現もしたがえることができます。

このような場合は、主語と、動詞の後にある名詞とが、イコール(=)で結ばれるような関係とは、ちょっと違っていて、むしろ、主語に対する、「述語」といったような関係になりますね。しかし、これらも、be動詞での連結関係が成り立つという点で、「補語」の仲間になります。こういった場合の、be動詞を用いた文における特徴も、他動詞とはならないような一般動詞(自動詞)には、引き継がれています。

(7) a. Mary is beautiful. (メアリーは美しい。)
   b. Mary became beautiful. (メアリーは美しくなった。)

(8) a. The book is on the desk. (その本は机の上にあるよ。)
   b. The book remained on the desk. (その本は机の上に置いたままだった。)

(9) a. John is drinking water. (ジョンは水を飲んでいる。)
   b. John kept drinking water. (ジョンは水を飲み続けた。)

(10)a. John was ditched by Cathy (ジョンはキャシーにフラれた。)
   b. John seems ditched by Cathy (ジョンはキャシーにフラれたようだね。)

(7a-b)~(10a-b)の(b)の文は、全て、その一般動詞が自動詞として扱われているものです。(b)の一般動詞で、(a)のbe動詞と共通点があるとすれば、主語と、その動詞に後続する表現との間にある、連結関係が、be動詞の場合における関係と同じ状態を保っている、ということです。

(7b)では、(7a)と同じく、メアリーが美しいことには違いありませんし、(8b)でも、(8a)と同じく、本が机の上に置いてある、という位置関係は変わっていません。(9b)でも、(9a)と同じく、ジョンが水を飲む、という行為そのものには変化はなく、(10b)でも、やはり、(10a)と同じく、ジョンはキャシーにフラれた、という意味関係はそのままで、ただ、その様子を伝えるような意味付けがなされている、ということですね。これら(b)の文は、全て、意味の面で、(a)よりも、ちょっと色付けがなされたような感じになっているのが特徴ですね。

というわけで、自動詞というものは、カタチ上の区別として、2タイプあって、(1)のように、①・動詞の後に必須要素がないもの、または、(3)や、(7b)~(10b)のように、②・カタチの上で、be動詞の特徴を共有する動詞、と言ってよいと思います。ですので、与えられた文から、その中の動詞が、他動詞であるか自動詞であるか、を見分けることは、さして難しいことではありません。

こういった動詞の、分類の仕方を知ることは、とても重要なことで、例えば、わからない動詞を辞書で引くときは、必ずと言ってよいほど、この分類法に基づいています。辞書には、簡略表記で、「自」(または、‘vi’)や、「他」(または、‘vt’)、と載っていると思いますが、要は、それぞれ、「自動詞」と「他動詞」の略記です。そこで、上で述べたような、①と②の自動詞の特徴が、既に理解されている人にとっては、この簡略表記を見ただけで、すぐに、該当する動詞が、どうのような使われ方をするのかが、大方わかってしまうという点で、非常に経済的です。

今回のポイントは、文の骨格となる英語の基本文型は、動詞を中心にして決定される、ということです。今回紹介した、自動詞タイプの基本文型以外に、他動詞タイプの基本文型もありますが、英語に接するたびに、これらの基本文型(または、そこから派生した変形構文)のどれかに該当していることが大半なので、こういったことを理解してしまえば、とても強い味方になってくれます。と言っても、英語の基本文型そのものを理解するのは、とても簡単なことなんですが、こういった文の骨格が、副詞表現(EG39、EG40参照)と組み合わさると、とたんに難しく感じられるようになります。

初心者にとって、英語がわからなくなる原因の筆頭に上がるものの1つが、この、「骨格と副詞表現の区別」ですので、英語の意味が全く取れなくなったり、どうしても解釈が決定しがたいときは、必ず、この基本に立ち返って考えてみるようにして下さい。

■注 :学校で習う英文法においては、①のタイプの自動詞を、補語を取らない、完全独立型の動詞ということで、「完全自動詞」と呼び、②のタイプの自動詞を、「不完全自動詞」と呼んでいます。例の、基本5文型の分類で言えば、①のタイプは、「S+V」、②のタイプは、「S+V+C」という分類になります。ちなみに、①のタイプの動詞における、分類上の不備を補う議論については、EG46を参照して下さい。

●関連: EG39EG40EG46

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英語学習法(21)

2004年12月11日 | 動詞
「A は、B を ~ してもらう/される」を、英語で表現するのは難しいです。以下、見ましょう。

(1)John was given a present. (〇) (ジョンは、プレゼントをもらった。)

(1)の文は、‘A is given B’「Aは、Bを与えられる」の構文となっています。これは、このまま覚えても構わないのですが、これが成り立つからという理由で、こういったパターンを、むやみに一般化したりするのは危険です。

(2)John was stolen his wallet. (×) (ジョンは財布を盗まれた。)

(1)はOKなのに、なぜ、(2)はダメなんでしょうね。どちらも、‘A is given B’と、‘A is stolen B’というように、構文的には、同じカタチをしているのに。これはいくら考えてみても、しょうがない問題で、もともと‘give’と‘steal’は種類が違う動詞だと覚えておくしかないんです。‘give’は、目的語を2つ取れる動詞で、例えば、‘Someone gave John a present.’「ある人がジョンにプレゼントをあげた」、ですが、‘John’「ジョンに」と、‘a present’「プレゼントを」、というように、2つ目的語を取っています。

一方、‘steal’は、目的語を1つしか取れない動詞で、‘Someone stole his wallet.’「ある人が彼の財布を盗んだ」、というように、‘his wallet’「彼の財布を」というような目的語を1つしか取れません。

受身文は対応する能動文に目的語がないとつくれません。その能動文の目的語が、主語の位置に移動することで、受身文ができあがるわけですから、「主語 (Someone)+動詞 (stole)+目的語 (his wallet)」からでは、‘John’を主語にした受身文(2)はつくれない、ということになります。

(1)がOKなのは、‘Someone gave John a present.’を、‘give A B’「A に B を与える」、だとすると、A =‘John’となりますので、目的語として、‘John’が含まれていることになり、それを受身文にするときは、A、つまり、‘John’を、‘A is given B’「A は、B を与えられる」、というように、主語にすることができるからですね。

じゃ、‘steal’のように、1つしか目的語を取れない動詞から、どうやって、「ジョンは、財布を盗まれた。」を、表現したらいいんだろう、ということになるんですが、まず、以下の受身文を見ましょう。

(3)His wallet was stolen. (〇) (彼の財布は盗まれた。)

能動文の‘Someone stole his wallet.’「ある人が彼の財布を盗んだ」、つまり、「主語 (Someone)+動詞 (stole)+目的語 (his wallet)」という、目的語を1つだけ取るカタチが、‘steal’の場合は、OKなので、‘his wallet’を主語にするなら、対応する受身文として、(3)はOKですね。

そこで、(3)を利用して、「使役動詞」と呼ばれる、‘have’を用いて、全く新しく、別の構文をつくります。これは、(4)のようにすればいいのです。

(4)John had his wallet stolen. (〇) (ジョンは財布を盗まれた。)

(4)では、(3)の文が、‘had’の後に位置していますが、このとき、‘was’は外すのがポイントになります。これで、「ジョンは財布を盗まれた。」は表現できます。つまり、ここで、「使役動詞」と呼ばれる‘have’を使ってやるのです。使役動詞の‘have’は、「A は Bを ~ してもらう/される」の意味で用いる特殊な動詞になります。

そして、使役動詞‘have’は、‘steal’のように、目的語を1つしか取れない動詞には、有効な表現手段なのです。このときの注意点は、例えば、(3)では、‘his wallet’は、受身の過去分詞‘stolen’に対しては、もちろん、主語なのですが、(4)で、使役動詞‘have’に移植された時点では、カタチの上では、その‘have’の目的語となっています。しかし、それでも、(4)で、‘his wallet’と‘stolen’のつながり関係は、「主語・述語」という関係を保っています。

では、もう1つ類似した文をつくってみましょう。今度は、「ボクは自分の落ち度を指摘された」、という文です。

(5)Someone pointed out my fault. (ある人がボクの落ち度を指摘した。)

まず、能動文である(5)では、‘point out’「~ を指摘する」という表現が、‘my fault’「自分の落ち度」という目的語を取っていますね。次に、この目的語‘my fault’を主語に移して受身文をつくってみます。 

(6)My fault was pointed out (by someone).
  (ボクの落ち度が(ある人によって)指摘された。)

次に、受身文(6)から‘was’を外して、そのまま、使役動詞‘have’を用いた、‘I had ~’「・・・を ~ された」という表現に移植すると、(7)が完成します。

(7)I had my fault pointed out (by someone).
  (ボクは自分の落ち度を(ある人によって)指摘された。)

以上のように、しっかり手順を踏んでやれば、それほど難しくはないと思います。今回のポイントは、‘give A B’「A に B を与える」のように、2つの目的語を取れる動詞からは、‘A is given B’「AはBを与えられる」の構文があるのでよいのですが、目的語を1つしか取れない動詞の場合は、使役動詞‘have’の助けを借りて、類似した意味を表現しなければならない、ということです。

こういった表現は、会話中でも、汎用性が非常に高いので、練習して使えるようにしておくと、こちらが側の表現手段がグッと (一気に何倍も!) 増えますよ。お試し下さい。

■注 :「使役動詞」の‘have’には、「被害・迷惑」を意味する、「~ される」、の他に、「~ してもらう」という、受益的な意味もあります。加えて、使役動詞は、今回扱った、‘have’以外にも、‘make’や、‘let’といった、使役の度合いが異なる意味をもった仲間が存在します。これらの使役動詞は、学校で習う英文法の、「基本5文型」としては、「S+V+O+C」の分類になります。

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