サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

別に飲まなくていいもののために

2014-07-17 08:10:55 | Weblog

 たまたまパソコンで見かけたブラジル奥地のコーヒー園の写真。
 ナスカの地上絵もビックリ。別に先住民は飲んでいたわけでもない、世界中の人が本来飲まなくてもいい、コーヒーという金の実りのよい果実の実りを求めて、人類の挑戦ともすごい自然破壊ともいえる景色が広がっている。円の直径は一㎞とか二Kmとか。
 ここまでして飲みたい、飲ませたいものだろうか、ブラジルのカフェ。


長縄遊び

2014-07-15 08:08:33 | Weblog

 このご時世、サンパウロの街中の戸外で毎日のように長縄遊びをする子供を見かける事の方が難しい。
 それを熱心に生き生きとしていたのは、先住民グアラニ族の子どもたちだった。
 「長縄遊び」はポピュラーな遊びの様で、ポルトガル人が縄を持ってきてから遊ぶようになったんだとか!?
 という事は、日本の長縄遊びも、密かにザビエル時代のポルトガル人くらいが持ってきて広まったんだろうか、それとも日本で長縄をしていた子供たちを見て、ポルトガル人がブラジルまで持っていったんだろうか。
「売れ行き好調のラーメンの生麺」

確かな味覚

2014-07-14 05:45:16 | Weblog
 おじいちゃんが沖縄から移民した人の子どもで、おばあちゃんは、奥地の先住民やらヨーロッパ系の遺伝子を持った女性。そのお孫さんは、特に日本文化の中で育っておらず、食生活はピザやら肉やらパスタやら、今頃のブラジル食を日常食として食べている。
 その6歳の少年は、日本食に興味津々で、別に寿司とか刺身のレベルではなく、もっと土臭い日本食。納豆とかジャコとか、普通、ブラジルの人なら鼻について顔をしかめそうな食品ばかりまで興味津々。
 まあ、食べないだろうと思って試食してもらうと、食べる食べる。納豆こそ納豆だけではアルコール臭がする、と確かな味覚センサーを発揮し、一瞬好きではないような顔をしたけれど、ご飯と食べるとまあまあ気に入った様子。お箸まで使いたいと言う。餃子はもちろんお気に入りに。
 ブラジルじゃあやや高級品な納豆やジャコを、ブラジル式にがばがばっと食べられてしまうんだろうか…と一瞬焦りが納豆製造機の必要性に緊急に迫られる。

不信な応援

2014-07-13 07:38:54 | Weblog

 ブラジル人は信用できないとよく言われる。
 理由は色々とあるだろうけれど、準決勝で負けて以降、町の興ざめぶりは明らかで、3位決定戦に黄色いブラジル代表ユニフォームを着ている人も激減。分かり易い国民性、熱しやすく冷めやすいというのはまさにこのこと…
 興ざめするのは仕方がないとしても、昨日の近所のバールのお兄さんたちの変貌ぶりには、なんだか腑に落ちない。
 手のひらを返したかのように、オランダを平気で応援して喜んで…逆説的な応援の仕方なのかもしれないけれど、何だか不信な印象は否めない。
 かつてブラジル東北部をオランダ人が支配したこともあれば、サンパウロや隣州にも大きな風車がトレードマークのオランダ人の町だってある。オランダ人の血が混ざっているのかもしれない。そんな風にも見えなければ、そういう深い意味もなく、単純に弱いブラジルを途中で見捨てたようにも見える応援模様だったのが悲しい。
 ドイツ戦、ドイツの古城で孤高に戦略を練るような雰囲気が妙にはまってしまうレーブ監督。知名度が上がって自宅周辺に観光客が増えて迷惑をかけるからと言うことで、引っ越しまでしたらしいドイツ人らしいエピソードを拝見。
 ブラジル人なら、そういう有名人が近所に住んで観光客が増えたとしたら、ご近所の誇りになるだろうし、ここぞとばかりに新しい屋台の商売人が登場したりしそうだし、少なくても、自分が迷惑をこうむっているからという理由はあっても、ご近所に迷惑をかけるからと言う理由で引っ越す人は少なさそう。

海外日本外交ピラピッド

2014-07-12 06:38:59 | Weblog

 送られてきた資料で眠気も吹き飛んだ朝。
 日本国の姿勢としてはこのピラミッドは今も正しいと思う。だけど個々人のレベルではちょっと違う気もする。
 日系人について、国を捨てたとか、日本国民でないとか、それもまた一面では本当だと思う。
 少なくても日本国籍が無ければ日本人と言えないかもしれない。だけど、文化的なレベルでは、何を持って日本人とするか、日本にいる人よりも日本人みたいな海外の日本人、日系人は少なくない。
 そもそも日系人と言う言葉が、第二次世界大戦中のアメリカ合衆国で生まれたとも聞いた。要は、アメリカ生まれの子どもで、アメリカに忠誠を誓った者は日系人、日本に忠誠を誓った者は日本人と区分された。海外の日本人が区別された瞬間、それがブラジルにも適用された。だから、この事実から言えば、日系人は日本を捨てたと捉えられても仕方がない。
 おそらく、第二次世界大戦前に海外に出た人は、海外雄飛を夢見て、出稼ぎを夢見て、日本人として海外で生活をしていた。日系人と言う意識はなかった。それが第二次世界大戦で歯車が狂った。日本本国もだと思う。
 戦前、ブラジルにいた外交官でも民間エリートでも、こんな外交官ピラミッドが吹き飛ぶような、懐が深く教養深い人の記述が数々残されている。そう、ピラミッドは肩書上は事実でも、日本人としては一体感をもって海外でがんばろうとしただろうし、皆で俳句などを一緒に詠んでいたような人たちもいた。
 このピラミッドが本当にまかり通っていれば、日本本国が危うい。ピラミッドを超えたところでしか、未来を生き抜けない。
 20世紀の大富豪といわれたギリシア人のアリストテレス・オナシスは、トルコのイズミルで生まれて成長していた。トルコの革命でギリシアに難民として戻り、その直後に17歳くらいでウルグアイやアルゼンチンで無一文に近い状態から、巨万の富を作る基礎を築いたらしい。ギリシア本国は経済破綻と言われていても、何百万人と海外に暮らすギリシア人やその子孫の総経済力や実はすごいようにも思えてくる。
 第二次世界大戦中のビジネスで飛躍を遂げたオナシスは、世界を転々としながら、でもギリシア人として生きたみたいだった。ギリシアで生きたことはほとんどない人だった。彼の愛人の一人もマリア・カラスというギリシア系アメリカ人のオペラ歌手だった。ギリシアつながりで惹かれあった部分はあると思う。
 海外に暮らす日本人でもギリシア人でも何人でも、海外にいる方が自分のルーツや何者かを意識しやすく、それがグローバル社会で生きるには必須条件の強いアイデンティティーとなっていく。ブラジル人とは、そんなものを超越した、地球人としての意識が強い人々であるとも思う。

覚書-ペテンガ

2014-07-10 06:41:17 | Weblog

 タバコの原産地は中南米だったことをふと思い出す。
 がん発生率が気になるような、濃く煙く多量の刻みタバコを吸ってはペッ。
 グアラニ族では通称ペテンガ。
 何か体調維持のために受け継がれてきた文化か、そういえば、悪いものから身を守るとも言っていたかな。

ブラジルの過渡期

2014-07-09 08:10:46 | Weblog

 日系社会を含めて、ブラジルはある時代からある時代への過渡期のような気がするこの頃。
 サッカーを例に挙げてみれば、今回のブラジル代表とかブラジルサッカーも過渡期なんだろう。
 昔のブラジルの強さは、裸足で野原で自由にサッカー、が原点だったに違いない。
 今もそういう風景が広いブラジルなので見られないこともないけれど、少なくても都市部では、中流階級が増加した今日この頃にあって、路上でのびのびよりは、サッカー学校が子どもたちを惹きつける。