サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

レトロなペルーの日本移民

2014-07-24 06:50:46 | Weblog

 第二次世界大戦前、ブラジルのサンパウロで機械による大量生産の縫製、既成服産業で一財築いたのは、ユダヤ移民やレバノン、シリアを中心としたアラブ移民だった。戦後、過去30年以上の間では、韓国移民が参入したと言える状況になっている。
 それと同じ分野で目立った足跡を残したのが、戦前にペルーに移民した日本人移民だった。以前から聞いてはいたけれど、それを証明してくれるレトロな美しい写真数点が。綺麗に整って並んだ生地や小間物が印象的。

 第二次世界大戦によって、ことごとくその功績が火消しされたようだったけれど、過去にペルーで日系大統領が誕生したのにも、こうしたがんばった日本移民の存在があったんだろうな、と今さらながら。
 それまで高い仕立服しかなかったペルーで、大量生産で安く、高品質の服を生産したことで、庶民からは圧倒的に支持されたとのこと。過去の仕立て服業界を牛耳っていた人たちからはひどい脅しもあったそうだけれど、やっぱり多くの人の支持強しだったということかな。