http://tinyurl.com/4p28f
本日の一冊は、成功者に共通する「待つ力」の重要性を語った一冊です。「目標を紙に書く」「プラス思考」といった従来の成功法則の危険性を指摘し、飛躍するためのヒントを提示しています。
著者は、大ベストセラー『会社にお金が残らない本当の理由』『あなたの会社にお金が残る 裏帳簿のススメ』を書いた、岡本吏郎さん。
参考:『会社にお金が残らない本当の理由』
http://tinyurl.com/5fpjm
参考:『あなたの会社にお金が残る 裏帳簿のススメ』
http://tinyurl.com/64lov
税理士という立場で、神田昌典さんをはじめ、数多くの成功者を見てきた著者だけに、語る資格は十分です。
では、実際にどんな内容に仕上がっているのか。さっそくポイントを見て行きましょう。
-----------------------------------------
本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
-----------------------------------------
大抵の成功法則を成功者は実行していません
私たちの脳は、「しなさい」と言われると「したくない」という反応をするようになっています。(中略)”無理”に「プラス思考」になろうとしても、かえって「マイナス思考」になってしまう(中略)結局、「プラス思考」とは結果論でしかありません
誰もが疑わない説には案外根拠がないという事実は押さえておかなくてはいけません
『知の欺瞞』著者・ソーカルの指摘
・有名な知識人が科学的概念や述語を繰り返し乱用してきた
・科学的概念を何の断りもなく、その通常の文脈を完全に離れて使う
参考:『知の欺瞞』
http://tinyurl.com/54rhy
全部がウソならカンタンです。ところが全部がウソという方が難しい。どんなものにも少しは本当があるのです。(中略)二元的にモノを考えないことは生きる上での重要な知恵です
結局、世の中に流布する考え方の中には、「たくらみ」があるということです。城野宏さんは、「資本主義は要するに”かっぱらい”だ」と喝破しました。そういう資本主義の世の中に生きている私たちは”流通するもの”には、少し用心して付き合うべきです
奇跡を求める願望、近道を求める願望、楽な方法を求める願望、不思議なものを求める願望、何かに依存したいという願望……。そういったものが受け手の心にあるはずです。実は、受け手にこういった心がある限り、どんなに素晴らしいノウハウも役には立ちません
九九.九九九九九九度までは液体なのに、一〇〇度になると突然気体になる。逆もそう。(中略)私はこの物質の構造に注目している。私たちの人生も同じだと思う。多くの人は一〇〇度になると世界が全て変わることを知らずに一〇〇度になるまで待つことができない
成功者の共通点は、ストイックな準備と気楽な実行力です。失敗者はこの逆です。いいかげんな準備と用心深い実行。失敗者の行動パターンは常にそうです
彼(エジソン)の「九九%の努力と一%のインスピレーション」という言葉。エジソンの真意は「ひらめきを得るためにこそ努力が必要だ」つまり「”創発”を発生させるために努力が必要だ」と言いたかったようです。しかし、人々は彼の言葉を単純な努力論としてとらえてしまいました
みんなが「偶然を待つ力」がないから何か必然的な方法で治そうとして、全部失敗するのです。ぼくは治そうとなんかせずに、ただずっと偶然を待っているんです(河合隼雄)
成功者は、この「偶然を待つ力」を持っています。そして「直感」と「シンクロニシティ」といわれる偶然を最大限に利用していきます。彼らはそれらをかなり確信的に使っていますから「偶然のマネジメント」と呼んでもよいレベルにあります
同じ本を読んでも同じ話を聞いても、そこから浮かぶ質問は人によって違います。その質問が人生を決めているとしたら、あなたはどうしますか
私たちが計画を立てるにあたっては、この「二念をつがない」行為が大変重要になります。どれだけ、客観的に「あるがまま」を見るか、これがちゃんとできなければ計画なんて立てられないのです。あくまでも、「見たくない現実」を見切ってから「打ち手」を考える。そういう思考が大切です
「画期的な方法」「誰でもできる」という手のものは、資本主義社会では価値がないのです。ただし、自分だけがその「画期的な方法」を知らないのでは、それはそれでヤバイことです
世の中を変えるようなバカなことを考える暇があったら、まずは自らの足元をしっかり固めることです。それが世の中を変えることになるのです。どういうことかと言えば、私たちはいつでもどこでもさざ波として、世の中に関わっているということです(=バタフライ効果)
たくさん良いことが書かれていましたが、印象としては岡本さん、「やっちゃったなあ」という感じです。著者が「おわりに」で述べているように、この本のコンセプトは、「著者が読者の成功を本当に願って書いた初めての成功本」です。そのことは本当に素晴らしいと思うのですが、実際には、「この本に書かれていることが実践できたら、みんな成功者になっちゃうよ」なのです。大衆受けしない、地味な「真理」がどう受け止められるか。ある意味楽しみです。
というわけで、本日の一冊は、
『成功はどこからやってくるのか?』
http://tinyurl.com/4p28f
です。余談ですが、著者が土井と同じ読み方で本を読んでいるのには、ビックリしました。
目次
はじめに
プロローグ
第1章 常識で考えてみる
第2章 ノウハウを求める底の浅さ
第3章 生命から考える
第4章 まずはマイナスをゼロに戻そう
第5章 偶然を待つ力
第6章 ジャパニーズ・ノウハウは地味だが強力
第7章 同質化という引力
第8章 一番大切なこと…
第9章 「空間」ということ
おわりに
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■ご意見、お問い合わせは、
→ eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
→ http://eliesbook.co.jp/bbm/
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本日の一冊は、成功者に共通する「待つ力」の重要性を語った一冊です。「目標を紙に書く」「プラス思考」といった従来の成功法則の危険性を指摘し、飛躍するためのヒントを提示しています。
著者は、大ベストセラー『会社にお金が残らない本当の理由』『あなたの会社にお金が残る 裏帳簿のススメ』を書いた、岡本吏郎さん。
参考:『会社にお金が残らない本当の理由』
http://tinyurl.com/5fpjm
参考:『あなたの会社にお金が残る 裏帳簿のススメ』
http://tinyurl.com/64lov
税理士という立場で、神田昌典さんをはじめ、数多くの成功者を見てきた著者だけに、語る資格は十分です。
では、実際にどんな内容に仕上がっているのか。さっそくポイントを見て行きましょう。
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本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
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大抵の成功法則を成功者は実行していません
私たちの脳は、「しなさい」と言われると「したくない」という反応をするようになっています。(中略)”無理”に「プラス思考」になろうとしても、かえって「マイナス思考」になってしまう(中略)結局、「プラス思考」とは結果論でしかありません
誰もが疑わない説には案外根拠がないという事実は押さえておかなくてはいけません
『知の欺瞞』著者・ソーカルの指摘
・有名な知識人が科学的概念や述語を繰り返し乱用してきた
・科学的概念を何の断りもなく、その通常の文脈を完全に離れて使う
参考:『知の欺瞞』
http://tinyurl.com/54rhy
全部がウソならカンタンです。ところが全部がウソという方が難しい。どんなものにも少しは本当があるのです。(中略)二元的にモノを考えないことは生きる上での重要な知恵です
結局、世の中に流布する考え方の中には、「たくらみ」があるということです。城野宏さんは、「資本主義は要するに”かっぱらい”だ」と喝破しました。そういう資本主義の世の中に生きている私たちは”流通するもの”には、少し用心して付き合うべきです
奇跡を求める願望、近道を求める願望、楽な方法を求める願望、不思議なものを求める願望、何かに依存したいという願望……。そういったものが受け手の心にあるはずです。実は、受け手にこういった心がある限り、どんなに素晴らしいノウハウも役には立ちません
九九.九九九九九九度までは液体なのに、一〇〇度になると突然気体になる。逆もそう。(中略)私はこの物質の構造に注目している。私たちの人生も同じだと思う。多くの人は一〇〇度になると世界が全て変わることを知らずに一〇〇度になるまで待つことができない
成功者の共通点は、ストイックな準備と気楽な実行力です。失敗者はこの逆です。いいかげんな準備と用心深い実行。失敗者の行動パターンは常にそうです
彼(エジソン)の「九九%の努力と一%のインスピレーション」という言葉。エジソンの真意は「ひらめきを得るためにこそ努力が必要だ」つまり「”創発”を発生させるために努力が必要だ」と言いたかったようです。しかし、人々は彼の言葉を単純な努力論としてとらえてしまいました
みんなが「偶然を待つ力」がないから何か必然的な方法で治そうとして、全部失敗するのです。ぼくは治そうとなんかせずに、ただずっと偶然を待っているんです(河合隼雄)
成功者は、この「偶然を待つ力」を持っています。そして「直感」と「シンクロニシティ」といわれる偶然を最大限に利用していきます。彼らはそれらをかなり確信的に使っていますから「偶然のマネジメント」と呼んでもよいレベルにあります
同じ本を読んでも同じ話を聞いても、そこから浮かぶ質問は人によって違います。その質問が人生を決めているとしたら、あなたはどうしますか
私たちが計画を立てるにあたっては、この「二念をつがない」行為が大変重要になります。どれだけ、客観的に「あるがまま」を見るか、これがちゃんとできなければ計画なんて立てられないのです。あくまでも、「見たくない現実」を見切ってから「打ち手」を考える。そういう思考が大切です
「画期的な方法」「誰でもできる」という手のものは、資本主義社会では価値がないのです。ただし、自分だけがその「画期的な方法」を知らないのでは、それはそれでヤバイことです
世の中を変えるようなバカなことを考える暇があったら、まずは自らの足元をしっかり固めることです。それが世の中を変えることになるのです。どういうことかと言えば、私たちはいつでもどこでもさざ波として、世の中に関わっているということです(=バタフライ効果)
たくさん良いことが書かれていましたが、印象としては岡本さん、「やっちゃったなあ」という感じです。著者が「おわりに」で述べているように、この本のコンセプトは、「著者が読者の成功を本当に願って書いた初めての成功本」です。そのことは本当に素晴らしいと思うのですが、実際には、「この本に書かれていることが実践できたら、みんな成功者になっちゃうよ」なのです。大衆受けしない、地味な「真理」がどう受け止められるか。ある意味楽しみです。
というわけで、本日の一冊は、
『成功はどこからやってくるのか?』
http://tinyurl.com/4p28f
です。余談ですが、著者が土井と同じ読み方で本を読んでいるのには、ビックリしました。
目次
はじめに
プロローグ
第1章 常識で考えてみる
第2章 ノウハウを求める底の浅さ
第3章 生命から考える
第4章 まずはマイナスをゼロに戻そう
第5章 偶然を待つ力
第6章 ジャパニーズ・ノウハウは地味だが強力
第7章 同質化という引力
第8章 一番大切なこと…
第9章 「空間」ということ
おわりに
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なかなか読み込んでいるのですね。
それにしても岡本さん人気ですね。
僕も好きですけど。
そうですね、この考え方が果たしてどれだけ受け入れられるか?とても興味深いものがあります。
でも出来ればあまり受け入れられない方が助かるのですが…(^-^;
「大衆受けしない地味な真理」だけど「真理」だなぁと思います。
この本を通じて、自分の底の浅さをもう一度見つめなおすことができたと思っています。きっとまた何度も読むことでしょう。BOOK OFFには売らないぞ。
私の中でも、この本は多くの成功法則本の中でも異質のものです。多分この本を読んでも、理解できない人は多いはず。
共鳴できた人は、そもそも自分の中に既にそれを受け入れる準備が出来てたって事かもしれないのかなぁ、なんて思っています。
でも、短期的にでも成功している人から言わせれば、長期的成功途上にある人は「つべこべ言わず、ノウハウ通りやれ!」ってな話になるんでしょうかね。あな恐ろしや。
辺鄙なところなのに、よく発見されましたね。
ハジーさんやNEROさんのお名前があったので、そのつながりで発見していただいたんでしょうか。
土井さんはamazonで働いていらっしゃったんですね!ちょっぴりうらやましいです。
IKE■