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『プロ☆社長』

2006年07月15日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806124508

本日の一冊は、最近共著本なども出された、九州の中小企業コンサ
ルタント、竹田陽一さんによる待望の新刊です。

1600社以上の倒産企業を取材、相談を受けた企業も約1000に上ると
いう著者が、その豊富なデータをもとに、中小企業経営の「キモ」
を説いています。

著者によると、従業員100人以下の企業では、「業績の98%もが社
長ひとりの戦略実力で決まります」。

であれば、社長が戦略を学び、真に社長の役割を果たすことで、
業績は上がる。

本書では、まさにそのシナリオを実現するべく、中小企業社長に向
けて、戦略の基本と経営で大切な考え方を教えています。

会社の命運を握る「粗利益」を伸ばすにはどうしたらいいのか、ど
の活動にウェイトを置けば、効率的に業績を上げられるのか…。

具体的な方策については述べられていませんが、小さな会社に必要
な戦略の考え方と、それを実行に移す際の注意点については、デー
タをもとに興味深い議論が展開されています。

そしておそらく、本書の最大のバリューは、竹田陽一さんの推薦書
が一覧でついていること。名著がズラリそろっており、このリスト
だけでも価値がありそうです。

著者の主張のエッセンスがコンパクトにまとめられた、便利な一冊で
す。

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■ 本日の赤ペンチェック
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毎年毎年3万社~4万社もの会社が倒産したり廃業していますが、
そのもとをただせば「粗利益の不足」が原因で起きている

必要な粗利益を確保するには、お客が複数いる「市場」に対して
「経営パワー」を投入しなければなりません。その経営パワーは
「商品力」と「営業力」の2つによって作り出されます

「商品」、「営業地域」、「業界と客層」の3つが、お客を作ると
きの「中心的な対策」

継続して商品を買ってもらうようにするには、まず初めはお客に不
便をかけないようにしなければなりません。そのためにはお客と
「接触」するところをすべて書き出し、「お客の立場から見て不便
はないか」、総点検してみる必要があります

もし面談・コミの時間を業界の平均より10%近く多くすることがで
きれば、1人当たりの経常利益は約2倍になります

従業員1人当たりの経常利益が、市場占有率の「2乗に比例」する

戦術上の失敗は戦略でカバーできるが、戦略上の失敗は戦術でカバ
ーすることができない

「仕組みづくり」をしないと、社員は行動を起こさない

有益な情報は、90%「社外」にある

◆経営の8大要因
商品、地域、業界、営業、顧客、組織、資金、時間

◆会社廃業の原因
大本をたどると、「社長の勉強不足」、「学ぶ姿勢の不足」にある

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『プロ☆社長』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806124508
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■目次■

1.粗利益―「粗利益が生まれる仕事」を明確にする
2.利益性の原則―移動時間・社内業務を10%下げれば、経常利益
  は2倍になる
3.ランチェスターの法則―中小企業は「弱者の戦略」で差別化せよ
4.学習方法―最強の学習方法は、CD・DVDを数十回聞くこと
5.コンサルタント活用法―自社にマッチしたコンサルを雇い、
  社長自身が学習する

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