遙かなる透明という幻影の言語を尋ねて彷徨う。

現代詩および短詩系文学(短歌・俳句)を尋ねて。〔言葉〕まかせの〔脚〕まかせ!非日常の風に吹かれる旅の果てまで。

歌謡詩「愛の漂流(さすらい)」第2回

2009-12-29 | 富山昭和詩史の流れの中で
愛の漂流(さすらい)


愛は流れる 河のように
これがふたりの 運命(さだめ)とやらか
枯葉のように 漂いながら
世間の流れに 任せた身なら
噂のしぶきは 辛くはないが
離しちゃ駄目だよ 二人のこの手
 河は流れる 夢のしずくよ
 二度と街には 戻れぬものを     

愛は流れる 雲のように
泪こらえて 手を振った日よ
枯葉もいつか 小雪に変わり
季節の小枝が 過ぎし日呼べば
ぬくもり恋しい 夜更けのカフェ 
離しちゃ駄目だよ いのちの指輪
 雲は流れる 北の果てへと
 捨てた泪が また振り返る


見果てぬ夢を 抱き寄せながら
都会の流れに 任せた身なら
噂のふぶきは 辛くはないが
離しちゃ駄目だよ 凍えるこの手
 河は流れる 愛のさすらい
 二度と街には 戻れぬものを