今年は大作ものをじっくり読んでみたいなあ、と漠然と考えていたのだけど、
ちょうど去年の暮れに塩野七生氏の「ローマ人の物語」の最後の15巻目が出版されたのを聞いて、
今年1年、これを読んでみることにした。
第1巻目は、紀元前753年に建国されたローマが、前270年にローマ半島を統一するまでの500年間を描いている。
ロムルスによるローマ建国に始まり国の形を整えながら、
帝政から共和制ローマへと政体を変遷させる長い試行錯誤の歴史を、古代ギリシア人と対比させながら描いている。
多神教で宗教的にも民族的にも開放的だったこと。
執政官、元老院、市民集会というそれぞれの立場で補完しあう優れた統治システム。
何人であれローマに住むだけで得られた市民権。
筆者はこれらの外に開かれた精神性が要因となって古代ローマの興隆したのだと考察する。
古代という時代でありながら極めて成熟した理性を持っていたローマ人と為政者たちに素直に驚かされた。
その開放的で物事に拘らないローマ人たちが500年の時間をかけて成し遂げたイタリア半島の統一。
これから先どのような運命が彼らに待ち受けているのか続きを読むのが早くも楽しみになってきた。
ちょうど去年の暮れに塩野七生氏の「ローマ人の物語」の最後の15巻目が出版されたのを聞いて、
今年1年、これを読んでみることにした。
第1巻目は、紀元前753年に建国されたローマが、前270年にローマ半島を統一するまでの500年間を描いている。
ロムルスによるローマ建国に始まり国の形を整えながら、
帝政から共和制ローマへと政体を変遷させる長い試行錯誤の歴史を、古代ギリシア人と対比させながら描いている。
多神教で宗教的にも民族的にも開放的だったこと。
執政官、元老院、市民集会というそれぞれの立場で補完しあう優れた統治システム。
何人であれローマに住むだけで得られた市民権。
筆者はこれらの外に開かれた精神性が要因となって古代ローマの興隆したのだと考察する。
古代という時代でありながら極めて成熟した理性を持っていたローマ人と為政者たちに素直に驚かされた。
その開放的で物事に拘らないローマ人たちが500年の時間をかけて成し遂げたイタリア半島の統一。
これから先どのような運命が彼らに待ち受けているのか続きを読むのが早くも楽しみになってきた。