・「精神科医の会話術を身につけると、仕事も人生もうまくいく」ロジック
- 人間は社会的動物なので会話力が高いことは有利である。
- 会話力は才能ではなく、”技術“である
- 精神科医も患者さんと会話する際に技術を使っている
- 「精神科医の会話術」を身につければ周りから信頼され、仕事や人生のさまざまな局面で物事を有利に進められる。
・「社会的な動物」である人間は、会話のスキルの高い/低いによって、その人が優秀なのか、そうでないのかを、見分けているのです。
・これからは「信頼される人」が成功する。
・精神科医の会話のゴール
- “正しい診断ができているか?”
- ”薬は適切か?“
- 患者さんに治療的に有効なアドバイスを1つ以上する
- 心身のバランスを整える
- 良い人間関係を作る
- 概念を拡張していくこと=自己理解、他者理解、しなやかな思考を身につけてもらうこと
・相手との信頼関係が構築できていなければ、いくら話術に長けていても、会話はうまくいきません。
・信頼関係というものは、基本的には、単純接触回数が増えれば増えるほど、高まりやすい性質があります(ザイオンス効果)
・会話のストーリー展開をあらかじめ決めておく「起承転結」
途中に不安を入れて、そのあと提案するという、感情の起伏を演出するのが基本です。
・会話する前に「自分がどんな人間か?」を把握しよう。
・すべての人間は成長の過程において無意識のうちに「家族の影響」を強く受けています。
・環境(会社や業界)から、どんな影響を受けているか?
・自分が所属している業界はどんな文化や価値観があるのか?
・どういう性格の人が多いのか?
・その業界の中でも、自分の会社にはどんな文化や価値観があるのか?
・どういう性格の人が多いのか?
・会話の前に「自分の傾向」を把握する
・自分の「自我・超自我・リピドー」は把握できるのか?
他人から指摘されたほうがずっと効率が良いです。ですから、カウンセリングや診療という手段が有効なのです。
・無意識に作用する心の動き
- 投影「自分が今抱いている感情を相手に映し出すこと」
- 転移「自分の過去の体験を相手に重ね合わせてしまうこと」
- 逆転移「相手の感情を自分の感情だと勘違いしてしまうこと」
- 投影同一視「自分の感情を相手に押しつけること」
・「相手はどんな人なのか?」を早めにつかむ
・絶対に抑えておきたい大前提「会話の主役は相手」
・人間は「聞く」よりも「話す」が好きな生き物
相手に話してもらい、存分に気持ちよさを味わってもらいましょう
・自分が話すときの6つのポイント
- ストーリーを展開させるときに話す
- 相手の「間違った認識を正す」ときに伝える
- 相手が「インプットできていない情報」を伝える
- 相手が「ストーリーに乗れていない」ときに話す
- 相手に「会話疲れ」を起こさないために話す
- 「焦点を当てる」ために伝える
・営業の現場などでは「さしすせそ」を使った相づちがよく知られています。
さ 最高ですね、さすがですね
し 知らなかったです
す 素晴らしいですね。すごいですね、ステキです
セ センスがありますね
ソ そうなんですね、その通りです
・男性が好む傾向が強い会話は、問題解決と議論です。
・女性の場合は、相手に対する共感と肯定が大切になります。
・相手の話を再構築(リモデリング)しながら話す
・ネガティブ言葉をポジティブに言い換える
・愛想が悪い→クール、冷静沈着
・ありきたり→定番
・うるさい→元気がある
・落ち着きがない→活動的
・型苦しい→礼儀正しい
・我が強い→自分緒意見をしっかり主張する
・頑固→意志が固い
・計画性がない→直観力と行動力がある
・散漫→いろいろなことに気がつく
・仕事が遅い→仕事が丁寧
・しつこい→粘り強い
・度胸がない→慎重な性格
・八方美人→周りに気を使う
・無鉄砲→決断・行動が早い
・優柔不断→じっくり考える
・理屈っぽい→論理的
・「メタ認知」
自分が認知していることを客観的に把握して、自分自身を制御することです。
・本題に入る前に「雑談」する
・ソクラテスメソッドで、相手に気づきを与える
相手が「わかっている」と思い込んでいることに対して、質問を繰り返していくことで、考えの矛盾に気づかせる問答法です。
感想;
芸術や研究開発など、個人に左右される仕事以外は、一人で仕事ができないので、コミュニケーションが特に重要になってきます。また協調性も欠かせない要素になります。
このコミュニケーションが上手くいかないと、軋轢を生むことで、仕事もうまく行かないことも起きてきます。
ところが学校でコミュニケーションを教えることはほとんどありません。
遊びやグループでの活動を通して学ぶことが多いですが、ゲームなど個人だけで行うことができると、人との関係性を上手くする機会を失います。
この本に書いてあるように、コミュニケーションも技術ですので、学ぶことである程度上手く関係性を保つことができます。
コミュニケーションのシナリオを作成する(脚本家)。
それを演じる(俳優)。
それを第三者として見て修正する(監督)。
それにプラスして、人はメンタルの生き物なので、メンタルの持ち方を工夫する。
アサーション、交流分析、エゴグラム、セルフカウンセリング、認知行動療法、ロゴセラピーなどいくらでも参考になるものがあります。それぞれの本を一冊読むだけでも、とても参考になると思います。ネットで検索するだけでもたくさん説明されています。
下記のサイトにはメンタルに関する本のエッセンスを載せています。
虐め、パワハラ、セクハラなどもコミュニケーション上で起きます。
あの宝塚歌劇団でも、残業過多と虐めで自殺がありました。
校訓「清く 正しく 美しく」が、看板倒れになっていたようです。
反語「汚く、悪しく、醜く」 になっているところもあったのかもしれません。
前から先輩の指導が厳しいことは有名です。
それが行き過ぎたと思われます。
第三者委員会調査と言っても被害者側の人が参加していません。虐めが起きた側が雇った人々です。ジャニーズ問題の第三者委員会の最初の報告では”性加害”を認めていませんでしたが、社会の総反発を受けて態度が変わりました。
森友学園問題でも、闇に葬られています。
人間関係で悩まないためには、残業過多(ブラック企業)、虐め・パワハラ・セクハラ・モラハラなどに対する対処方法も学ぶことが必要な時代なのかもしれません。
・どんな状況でも自殺すると問題を明るみにできない
・虐めなどの客観的証拠を集める(録音など)
死んでしまうと”死人に口なし”になり、虐めた側の都合のよい弁明に終わってしまうのです。企業も管理監督責任を問われるので「虐めがなかった/虐めと自殺との間に因果関係は認められなかった」との結論ありきの報告になるのです。
結果として企業側に寄り添った報告になっています。
弁護士が調査しているので大丈夫と思いがちですが、弁護士の調査は不十分なことが多々あります。例えば医薬品製造所の第三者委員会報告は不備というか追究不足が多いように感じます。
沢井製薬の安定性試験でのカプセル交換など、企業側の特別調査報告読んだだけでも、責任者の責任なのに、「責任者の責任を証明するものはなかった」と結論付けています。
追記(青色);沢井製薬さんの調査報告書では、工場長などの責任者の責任ではなく、現場の判断で行ったとのことですが、どこをどう読んでも、工場長やQA長の責任です。それを報道しないマスコミは突っ込み不足かと
心を病んでしまい、戦うことを避けてしまいます。そして自殺で少しでも今の苦しみから逃れたいと思います。でも「死んじゃいけん」のです。
一人で悩まず、相談することで乗り越えて欲しいです。
ブラック企業も多いです。「清く 正しく 美しく」のところでも起きるのです。
その時にどう対処するかの学びを身に付けておかないと犠牲者になってしまいます。
せめて”蜂の一刺し”をするくらいの気持ちを持ちたいです。
困るのは虐めを防げなかった側なのですから。
心の優しい人ほど、思いやりの深い人ほど、傷つきやすく犠牲者になってしまいます。悲しみを増やさないためにも、生きるノウハウを身に付けたいです。
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