世界遺産と、花粉と。

2007年02月28日 22時01分30秒 | 旅するふっき~

月曜の深夜に長野を出発して、友人と岐阜県の白川郷へ行ってきました。
となりの県とはいえ、やっぱり遠い岐阜県です。
実家のある美濃地方とはこれまた遠い、飛騨地方にあるんですね。

帰り道の花粉には悩まされました。
うーん、鼻がぐずる…目がかゆい…。

さて、この白川郷ですが、ご存知のとおり、世界文化遺産に指定されています。
平日の夕方、しかも決してシーズンオンでもないような日でしたが、観光客も多め。
さっすが、世界遺産は違うな。
その白川郷を俯瞰できるスポットが、城山公園です。
…山を登って、息を切らして…そしてひらける展望。

圧巻です。

雪をいただいた山々と、眼下に散らばる合掌造りの民家。
この季節だからこそ、きこえる音と声がありました。

まもられている、文化の塊。
うけつがれている、職人の魂。

ちょうど小学校の下校時刻だったようで、
ランドセルを背負った小学生が、合掌造りの民家の間を走り抜けていきました。
この子たちが、
いつかこの自分のふるさとを離れるとき、自分の出身地を語るとき、
日本中で、世界中で知られたこの村の名を、胸を張って口にすることが出来るだろうか。

―それはすべて、この先未来に、
どれだけ多くの文化や自然が人間によって破壊されないか、
それにかかっているんじゃないかな。

白川郷―東海北陸自動車道で最後の未開通区間を背中に負って。

風林火山

2007年02月25日 20時21分51秒 | いつものふっき~

一週間更新をサボってしまいました~。ごめんなさい

今日25日は、国公立大学前期選抜入学試験の2次試験日です。
うちの大学の自分が所属するキャンパスも、今日は試験会場となっていました。
いままで積み重ねてきたものが、どれだけ発揮できたのかな。
結果がわかるまではまだまだ緊張が続くと思いますが、ひとまず、休憩しますか!

今日はもろもろの用件のあとに、川中島にある古戦場へと行ってきました。
長野インターの近くにあって、いつもは通過するだけなんですが、ちょっと散策に。
というよりも、あまりに駅やスーパーやテレビで「風林火山」とうるさいので、
その現場を見ないわけにはいかないと思い、ちょっくら。

古戦場というだけあって、特に何かあるわけでもない戦跡ですが、広々していました。
武田信玄と上杉謙信の戦いの模様を模した銅像もきちんと建立されていました。
駐車場も無料ですので、よかったら足を運んでみてはいかがでしょう??

  うちに帰るなり、気になるニュース。

  あれ?うちのキャンパスだ?

  どうやら恒例の出題ミスだそうです。
  理数科学専攻の選抜試験。
  地学の問題にミスがあったようで。
  松本で記者会見なんかもあったみたいですね。。。

なにごとも、平和に無難に、がいちばん。
ここぞ、というところで手を抜いてはいけません。問題製作のチェックの甘さかな。
もっと、あの戦いのあったころのように、緊張感のある仕事をしなくては。

縁結び

2007年02月16日 00時43分16秒 | 旅するふっき~

全国を駆け巡った春の旅もいよいよ佳境、というべきか、終焉のときが見え始めました。
全国的に天候が大荒れであるにもかかわらず、
自分が行く先々はおどろくほどの好天に恵まれた2週間。
生まれて初めて見た、夕日の沈む瞬間。
太陽が、ほんとうに海にのまれていく瞬間をこの両目でしっかりと見とどけました。
日本海では沈んだ太陽も、ブラジルでは朝を告げる光となる。
切ないような、当たり前なような、時間の連鎖。
一般論をかき混ぜても文句を言われないとすれば、僕はこう言いたい。

非日常の中の日常の瞬間

旅先で見たもの、触れたもの、聞いたもの。
それらすべては、一般論的に言えば、日常の中に見つけたはずの非日常。
でも自分はそうは思わなかった。
毎日何が起こるかわからない、非日常の、万物流転の中で、
静かな入江、のどかな耕地、広がる海原、噴煙吐く山容、眩しいほどの野花、そして夕日。
こんなにも不変な…洒落を掛けるなら普遍な…そんなものがそこらじゅうにある、
そんなことに気づかされる。
旅の中でなければ、たぶん気づかない。
知っているのに、気づかない、気づいていない。
それに気づいたときの感動は、
ミスタードーナツがモップやお掃除のメーカーのダスキンだったことを知った驚き、
長野と松本は片道なら高速バスが安く、往復なら電車が安いことを知ったときの喜び、
そんなものとは比にならないほどの感動だと思う。

そしてもうひとつ気づいたこと。

マイナスとマイナスをかければプラスになるけど、足してもマイナスのままだということ。
マイナスな気持ちなんて、かけ合わせることは所詮不可能だ。
マイナスなことは積み重なって増えるものだから、等式を作るなら左辺は必ず足し算。
右辺の絶対値は大きくなるのに、グラフにすると右肩下がり。
でもこの旅で、僕は左辺にすべての項で絶対値が最大になる自然数を加えてやった。
そしたら、中学生じゃとても描けないような、複雑なグラフができた。
右辺のハイフンがなくなった。
まるで雪見風呂の温度計の赤い玉を、湯船の中に突っ込んだかのように。

なるほどね。
こんな簡単な公式なら、文系の僕にももっと簡単に解けたかもしれない。
その解法を、塾の生徒に教えるよりも先に自分が見つけられたと思う。

その公式、来週の授業で教えてあげようかな。入試には出ないけど。

公立高校前期試験の合格発表があった。
ひとり、またひとり、合格の通知が、本部からメールで届く。
たぶん、おれの力なんて関係なかったと思う。
君たちが勝ち取ったその高校への切符は、おれのこの旅よりも長い長い行程だよ。
下車印は増やせ。
無効印は3年後でいいだろう。

ぜったい、ぜったい失くすなよ。
ぜったい、ぜったい、ぜったい、途中で回収されるなよ。

その言葉、自分自身に言い聞かせているような気がした。

春一番

2007年02月14日 19時59分39秒 | 旅するふっき~

東シナ海を望むあたたかな鹿児島を夜行バスで離れ、朝早く福岡に。
福岡から電車を乗り継いで到着したのが夜の島根県松江市。
そう、松江では高校時代の友人が大学生活を送っているため、そこに居候しています

シマネケン?
一瞬首を傾げてしまうような響きの島根県ですが、駅前は栄えてる気がします。
月曜の夜9時半、バスはないのでタクシーで大学近くへ。
友人のバイトの終わりをネットカフェで待ちました。うん、安くて快適なトコ。
いまもそこから更新です。
あ、今日はバレンタインだから、男性は半額なんだって。らっきー。
男一人で来てるおれがかわいそうだとか言わないのそこ!お口チャック

昨日はそのトモダチのエスコートで松江城へ。彼は歴史が大好き。
お城の天守閣の一番上から望む市街地や大山や宍道湖は格別でした。
ホントに美しくて、イメージのなかった島根県が急激にパステルカラーに。

そのあとは、そのトモダチの大学での友人数人と、焼き肉に行きました。
うまかったー!
てかみんなキャラ濃いし、何より九州人いいなー思った。
どうも自分は九州人の血を継いでいるせいか、九州と九州人が好きらしいです。
で、九州人と島根人が抱く「東日本」の岐阜県のイメージは、なぜか女好き
島大にいる数少ない岐阜県民がみんな?そうらしいです

あながち間違っていないと思うんで強く否定できないですね。。。

松江城ですが、もともとは堀尾氏の城だったところ後継がなくなり、
信州松本から松平直政が城主として呼ばれた、なんて歴史があり、
信州と雲州(というらしい)の繋がりを意外なところで見つけて感動しました。
それにしても松平さんが関わると地名に「松」がつくのかな、というおれの仮説は、
歴史学の権威であるトモダチに握りつぶされました笑

さてさて、帰りの高速バスのチケットをローソンで買いました。
なんやしちょるうちに、帰らんとならん日が迫ってくるけんねー

俺in島根大学

2007年02月14日 19時41分19秒 | 教育学部とふっき~

本日2本目の大学めぐりです。
今回は日本海側のキャンパス、島根県松江市からお送りします。

松江市に本部を構える国立大学法人島根大学は、松江と出雲に2つのキャンパスを持ちます。
松江キャンパスには教育のほか法文、総合理工、生物資源科学部を、
出雲キャンパスには平成15年に島根医科大学から統合されできた医学部があります。

キャンパスの感想ですが、一言で表現するなら「腹立つくらいでかい」です。
面積ではなく、圧倒的な存在感を感じさせます。
10階を超える高層の学部棟や、第一、第二とその2階にまたがる広い食堂など、
松江市や島根県というスケールから考えると、かなりでかい大学です(褒めてます)

ちなみに正門前にはファミリーマートがあります。
バスは本数が少なめなようです。もっとも駅まではほとんど平坦ですが。

友人いわく、「服装に手を抜ける」ようです。
地方の大学なんてどこもそんなもんです。うちの大学だってジャージやスウェッ…以下略。

そんな日本海側の小京都、松江市からお伝えしました

俺in鹿児島大学

2007年02月14日 19時30分25秒 | 教育学部とふっき~

ひさしぶりに大学訪問しました。
今回は南国ムードたっぷりの九州は鹿児島県からお伝えします。

鹿児島市街地にある鹿児島大学は、
教育学部をはじめ、法文学部、理学部、工学部、農学部が郡元キャンパスに、
医学部と歯学部が桜ヶ丘キャンパスに、水産学部が下荒田キャンパスにある大学です。
今回訪れたのはもちろん教育学部のある郡元キャンパス。
感想は、広くてきれい。
南国ムード漂う構内には、広い図書館もありました。ちなみに教育学部は写真の背側です。

ちなみに略称は鹿大と書いて「かだい」だそう。
「しかだい」ではないとかごんま人が言ってました。でも香川とかぶるようです

以上鹿児島大学からお伝えしました!

梅は咲いたか 桜はまだかいな

2007年02月11日 12時03分06秒 | 旅するふっき~

日本最南端のJR駅からこんちはー!
週末ですが、鹿児島の知覧に住んでるトモダチの家に居候して、うろうろしました。
ま、正式にはおれが一方的に周辺の観光ガイドをやらせた、ってわけだけど

知覧といえば、やっぱり忘れてならないのが特攻隊の歴史でしょう。
実は日本史に疎い自分は、それが知覧だということを最近知りました。
ということで特攻平和会館へ。
ちょうど、石原慎太郎原作の映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」のロケに使った、
特攻隊の飛行機の除幕式が催されていました。
平和会館の中には、自分とまさに同じ年齢にして海に散った若桜たちの、
遺品や遺書、手紙などが、隊員の写真とともに展示されていました。
手紙に書かれた一字一字から、同じ二十歳の血と涙を感じました。
泣いたってしかたないと思いつつも、涙なくして直視できるものではありませんでした。
ちょうど中国や韓国の団体もいましたが、どのように感じたのでしょうか。
一日本人の二十歳の男として、
決して忘れてはならない、日本の重い歴史の一部を背負ったような気がしました。

知覧の武家屋敷の街並みでは、見事な垣根の道に感動。
梅はもう八部咲きで、明日おそらく行くだろう福岡の太宰府でも、梅は見られるかな。
あ、太宰府ですが、実は信州善光寺から受験生向けの絵馬を持ってきました。
ずっと部屋に飾ってあったんですが、太宰府に行くのでそこに掛けてくるつもりです。
さすがに桜の花は見ませんでした

開聞岳と、東シナ海に沈む夕日(なわけないか…)を眺めつつ海岸線を。
海にはカニが歩き、菜の花揺れる田園の中には、のどかな時間だけが流れていました。

で、指宿の砂蒸し温泉に行って汗を流し、枕崎に行って居酒屋で呑みました。
枕崎の名物といえば…カツオなんですよねー。うまかったです

九州の、いいとこだけを吸収して、いざ発たんとするかな

菜の花半島

2007年02月10日 12時26分39秒 | 旅するふっき~

木曜金曜と、鹿児島中央駅でレンタカーを借りて、薩摩半島をぐるっと一周しました。
木曜:鹿児島~伊集院~加世田~笠沙~坊津~枕崎~山川
金曜:指宿~開聞~頴娃~知覧~鹿児島…てな感じのコースです(〒)。

春の花が咲き、梅や菜の花も満開の状態です。
ろんてぃー1枚で、かつ車の中では窓を開けて走るくらいの爽やかな日でした。
あいにく天気は時々小雨の降る曇り空が大半で、開聞岳や桜島もあんまし見えないし。。。

道路を快走していて思うこと…
菜の花ってきれいやなー!
もうそんな季節なんだなぁ、なんて、冬の終わりを実感しました。
それと…
鹿児島の人って安全運転だなぁ~!
甚だ感心してしまいました。なんかおおらかで、ゆっくりで、気持ちいいです。
ただわき道からつっこんでくるときもマイペースさが光ってる気がする。。。
たぶん長野とか名古屋のほうの運転マナーがよくないんだと思うけどね

小西真奈美の「鹿児島スイッチ」のCMが好きです。
イブにスキーの話のやつです。九州ローカルなんだろな。。。
いうまでもなく、おれは鹿児島スイッチをOFFにできそうもありません

もう少し、この街に滞在してみよーと思います

南国通信

2007年02月06日 20時30分50秒 | 旅するふっき~

ちわ!とってもとっても暑かった…2月とは信じがたい南九州から。
朝大分市を出発して、昼に宮崎に着きました。
そうそう、いま話題の地方都市、MIYAZAKIですよ☆南国ムードいっぱいの。
駅を降りての感想…
「あちい。」
とりあえず今日の予想最高気温は21℃とかいうわけのわかんない宮崎市です。
で、写真のようなフェニックスの並木が象徴的です。
市内のいたるところにこのフェニックスの木が植わっています。
大好きです、南国ムードたっぷりのこの木

市内を自転車で走っていると、そりゃもう気持ちいいの一言に尽きます。
でまぁ汗かく。
途中郵便局で局員さんが「今日は昨日より寒いのかな」とか言っちゃって。。。
たぶん長野との気温差は10℃以上あるでしょう??

宮崎市役所や最近よく見かける宮崎県庁もじっくり見てきました。
岐阜県庁のでかさを改めて実感する次第です。

宮崎に行ったら食わなきゃ、っていう名物、チキン南蛮も食ってきやした。
鶏肉とタルタルソースの相性が抜群でした。うまかったー!

夕方に宮崎から電車に乗って、たったいま、西鹿児島…鹿児島中央駅に着きました。
あー、前来たときって、まだ西鹿児島駅だった時代かな。。。
駅は大規模なビルになってるし、新幹線できたし、観覧車がビルの上に。。。
鹿児島ってかなり都会なんですよね、前に来たときも思っちゃいました

そんな九州レポートをお送りしました。ではまた

そのまんま南へ。

2007年02月04日 15時17分33秒 | 旅するふっき~

きのう3日は、大学の研究室の新年会ということで、新潟直江津で海の幸を満喫しました。
地魚の天丼とカレイの唐揚げとカニと…とにかくうまかったー。
上越の水族館にも行って、ナマズやアシカに相変わらず心を惹かれる。
直江津の海水欲情では、冬の日本海を前に自分の小ささを実感し、
岸壁のコンクリートで転倒、背中ずぶ濡れを「おいしい」と笑われる始末。
左手首の大事な?腕時計は見事にちぎれてショック大でした

10時長野出発、18時長野到着。
18時10分長野出発、途中腕時計を修理してもらい、夜の国道19号を時速80キロ超で疾走。
23時半、岐阜の実家到着。右足首の疲れが心地よく…

そして間もなく今夜、新潟県上越市から一筆に続く大旅行、
そのまんま南へ。
が、スタートするのです。

行き先は…知る人のみぞ知る。そのまんま、南へ。
FUNKY MONKEY BABYSの歌のタイトルをそのまんまパクッちゃいました

話ぶっとぶケド、そのファンモンの新曲のジャケットは、かの中嶋朋子さんですね。
彼らのCDのジャケットを飾ると出世できるとかできないとか笑
中嶋朋子がこれからものすごーくテレビに出まくるとか、あるかもしれないですね。

…中嶋朋子の話をしておきながらいうのもなんですが、
次回けったましんの更新は、まちがいなく「南の国から」です