「国会議事堂が土岐にできるんだよ」
―って言ったのは誰?
「橋本総理大臣が、瑞浪に住むようになるんだよ」
―って言ったのは誰?
「名鉄が多治見に地下鉄を通してくれるんだよ」
―って言ったのは誰?
小学生のころ、
たぶん他地域の人にはわからないと思うけれど、
首都機能が岐阜県に移ってきたらどうする?って話を、子どもたちの間でもよくした。
先生は、橋本総理大臣が瑞浪に住むようになるかもしれないって言ってた。
親父は、名鉄が多治見まで地下鉄で路線を延伸するんじゃないかって言ってた。
「新首都は、東京から東濃へ」
―って言ったのは誰?
「トウノウ」って変換されないし、そもそも岐阜の「阜」って常用漢字ではないんだよね。
つまり、東京は東濃から遠し。
―って言ったのは誰?
「橋本総理大臣が、瑞浪に住むようになるんだよ」
―って言ったのは誰?
「名鉄が多治見に地下鉄を通してくれるんだよ」
―って言ったのは誰?
小学生のころ、
たぶん他地域の人にはわからないと思うけれど、
首都機能が岐阜県に移ってきたらどうする?って話を、子どもたちの間でもよくした。
先生は、橋本総理大臣が瑞浪に住むようになるかもしれないって言ってた。
親父は、名鉄が多治見まで地下鉄で路線を延伸するんじゃないかって言ってた。
「新首都は、東京から東濃へ」
―って言ったのは誰?
「トウノウ」って変換されないし、そもそも岐阜の「阜」って常用漢字ではないんだよね。
つまり、東京は東濃から遠し。
少なくともいま新幹線ホームから、西の街へは行かれない。
それがたぶん、この街に育った人が、「東」を目指す理由だと思う。
これがきっと、名古屋駅だったらどうだろう。
「メイエキ」ではなくて、「ナゴヤエキ」。
西にも東にもレールは延びているから、五分五分に分かれるだろうか。
下り電車が100本来れば、上り電車もきっと100本くらいあるんだろう。
思いつきで飛び乗るなら、どっちに乗ってみようか。
でも、このホームは違う。
東に向かう電車だけが、一日数回、この街を離れる。
222キロ離れた街へと、人を運び続ける。
この街から西に222キロ進めば、故郷にたどり着く。
皮肉にも、「コキョウ」と「トウキョウ」は同じ距離だ。
「しなの」か、「あさま」か。
鳥居峠か、碓氷峠か。
国道19号線か、国道18号線か。
三大都市圏、に長野はない。
全国6会場、に長野はない。
不利だろうか、有利なんだろうか。
「お近くの会場へお越しください」、のお近くは、故郷か東京か。
ケーキと大福、両方食べてしまう人間だ。
どちらかを選べと言われれば、どちらも買ってしまう。
「♪夢はいつも空高くある」なら、この県が日本でいちばん夢に近い。
都庁のてっぺんより、この街の県庁の玄関の方が空に近い。
それが、自分で自分を励ます、最も楽しい考え方だと、ぼくは思う。
だから迷う。
簡単なことかもしれないが、迷う。
夢は西の空で求められようか、東の空でつかめようか。
そんな気持ちを知っているかのように、在来線と新幹線は、篠ノ井まで並走する。
一方は西へ、一方は東へ向かわなくてはならないのに…。
1月17日。
午前5時に起きて、シャワーを浴びる。
真っ暗な空と、降り続ける雪。
長野の朝は、寒くて、静かで。
毎年この日だけは、朝早起きするようにしている。
…はずが、実はそれほど早起きできていない。
カーラジオをAMのNHKに合わせる。
時報が流れる。
5時40分。
国道の路肩には数台の車がとまった。
やっと意味を飲み込み、自分もまた、そこにとめる。
西の空に向かって、黙とう。
あの日の朝、震度4で目を覚ました。
2段ベッドの下段で、机から滑ってきた教科書で目が覚めた。
びっくりして茫然としていると、母に起こされる。
姉は起きない。
テレビに映った神戸の惨状より、もっと印象に残っていることがある。
それは、ラジオで聞いた、犠牲者の方々の名前。
何時間も、何度も、名前だけが読み上げられる。
震災直後のテレビやラジオは、まさに異様な雰囲気だったと思う。
いかに自分が長野で平和ボケした毎日を過ごしているか。
実家にいたころはまだ、東海地震に備えて何かしら用意はあった。
長野に来てからは、地震など起こるわけがない、と思った。
そこに中越沖地震が起きた。
ちょうどその日、実家に帰っていて、難を逃れた。
犠牲者を思う前に、自分は、被災者ではない身として、何かをすべきだと思う。
大それたことじゃなくて、自分の身を守るための何か。
生きること、それこそ、亡くなった方が望む生存者の在り方だと思う。
平和な朝が、また迎えられますように。
☆ ★ ☆
18日の朝は、群馬県で迎えました。
といっても、栃木県との境ぎりぎりの、太田市というところ。
早起きしたので、足利市をちょっと歩いてみました。
写真の足利学校…は日本最古の学校なんだそうだ。
今日は旅の途中で、いろんなものに出会った。
日本最初の女医さん、荻野吟子さん生誕の地、なる場所。
川俣事件衝突の地、なる場所。
埼玉県の名称発祥の地、なる場所。
群馬県と栃木県と埼玉県と茨城県…がほぼ接する場所。
文字通り平和な朝に、鳥のさえずりが似合いそうな田園風景。
ただそんな朝が迎えられることが、どれだけ幸せなのか、
そんなことに満足したこともない自分は、それでもまだ失うことを知らない人間なんだと思う。
「てか雪すごいね…」
「こんなに降るって言ってたっけ?」
「トンネル抜けたら雪なかったり!笑」
「あ、やべ」
「どした?」
「すべっとる」
「あ…」
「…」
「とまった…」
「180度回転したね…」
「どうしました?大丈夫ですか?」
「あー、すべっちゃって笑」
「抜け出せそうですかね」
「あー、前輪がもう完全に滑ってますね」
「チェーンとか噛ませるものとかありますか?」
「ないっすねー」
「あ、傘とかどうですか?」
「使っちゃっていいんですか?」
「どうぞどうぞ」
「まずちょっと雪掘った方がいいですね」
「掘るもの置いてきちゃったなー」
「ジャッキとかで掘ってみますか」
「土が見えてきたけどどうかなー?」
「うーん、唸るけど抜け出せない」
「すいません、JAF呼んでみます」
「そろそろ呼んだ方がいいかもしれませんね」
「はい。あ、お名前は?」
「いやいやいいっすよ、がんばってください」
「ありがとうございます!」
「もっかい傘でやってみようか」
「おう」
「お、お、前後に動くようになってきた!」
「もうちょいで抜け出せそう」
「せーの」
「おーーーーーーー!」
「やった!」
「奇跡や!」
(教習シリーズ・「雪道の恐怖」・国道292号線飯山市編)
「こんなに降るって言ってたっけ?」
「トンネル抜けたら雪なかったり!笑」
「あ、やべ」
「どした?」
「すべっとる」
「あ…」
「…」
「とまった…」
「180度回転したね…」
「どうしました?大丈夫ですか?」
「あー、すべっちゃって笑」
「抜け出せそうですかね」
「あー、前輪がもう完全に滑ってますね」
「チェーンとか噛ませるものとかありますか?」
「ないっすねー」
「あ、傘とかどうですか?」
「使っちゃっていいんですか?」
「どうぞどうぞ」
「まずちょっと雪掘った方がいいですね」
「掘るもの置いてきちゃったなー」
「ジャッキとかで掘ってみますか」
「土が見えてきたけどどうかなー?」
「うーん、唸るけど抜け出せない」
「すいません、JAF呼んでみます」
「そろそろ呼んだ方がいいかもしれませんね」
「はい。あ、お名前は?」
「いやいやいいっすよ、がんばってください」
「ありがとうございます!」
「もっかい傘でやってみようか」
「おう」
「お、お、前後に動くようになってきた!」
「もうちょいで抜け出せそう」
「せーの」
「おーーーーーーー!」
「やった!」
「奇跡や!」
(教習シリーズ・「雪道の恐怖」・国道292号線飯山市編)
やっぱり自分の
生きたいほうへ
進めよ進め
もう、止められまい
★ ☆ ★
就職活動というものを始めています。
始めているといっても、教育学部生なりのやり方です。
自分のやりたいことがなんなのか、と問われれば、答えに困る。
先生という職業が、どれだけ素敵なことか。
これは、大学に入学して身にしみるほど感じたこと。
それでもいま自分がやりたいことは、いまの自分を満足させること。
そこがすべてのスタートライン。
たとえば大学入試の当日、おれはなにをしていたっけ?
まず、前日にお土産を買ったせいで、お土産の大袋を試験会場に持ち込む。
小論文と面接試験の合間の昼休みに、趣味に走る。
そうやって生きているほうが、実はいちばんうまくいく。
「先生にならないんですか?」
そう聞いたのは、就職フェアで松本に行ったとき偶然出会った実習校の生徒。
純粋な質問だったかもしれないけれど、うれしかった。
先生という職業がどれだけ楽しいかは、心からわかっている。
だから、自分がやりたいことをやってみたい。
それが叶うなら、そこで自分を高めたい。一度は高めてみたい。
それか…
ぜったい自分が惚れてしまうような、そんな先生になりたいと思う。
待ってろ東京!!
生きたいほうへ
進めよ進め
もう、止められまい
★ ☆ ★
就職活動というものを始めています。
始めているといっても、教育学部生なりのやり方です。
自分のやりたいことがなんなのか、と問われれば、答えに困る。
先生という職業が、どれだけ素敵なことか。
これは、大学に入学して身にしみるほど感じたこと。
それでもいま自分がやりたいことは、いまの自分を満足させること。
そこがすべてのスタートライン。
たとえば大学入試の当日、おれはなにをしていたっけ?
まず、前日にお土産を買ったせいで、お土産の大袋を試験会場に持ち込む。
小論文と面接試験の合間の昼休みに、趣味に走る。
そうやって生きているほうが、実はいちばんうまくいく。
「先生にならないんですか?」
そう聞いたのは、就職フェアで松本に行ったとき偶然出会った実習校の生徒。
純粋な質問だったかもしれないけれど、うれしかった。
先生という職業がどれだけ楽しいかは、心からわかっている。
だから、自分がやりたいことをやってみたい。
それが叶うなら、そこで自分を高めたい。一度は高めてみたい。
それか…
ぜったい自分が惚れてしまうような、そんな先生になりたいと思う。
待ってろ東京!!
伊勢神宮に初詣に行きました!!
友達と車でぶーーーーーんと23号線をひたすら走って伊勢神宮に着いたのは3日0時半。
夜中の伊勢神宮にも人はけっこーいて、なんかびっくりというか納得というか。
オリオン座もきれいに見えて、五十鈴川の橋もなかなかよくって、いい雰囲気でした。
夜を明かして3日は昼間に鈴鹿の椿大神社、菰野町の福王神社に行きました。
先日テレビで、神様同士はけんかしない、仲がいいとやっていました。
つまり、初詣に何箇所行っても、お守りをいくつ持っても、問題ないんだそうです。
喧嘩するからお守りはひとつしかだめ、なんて言われたこと、そういえばあったな
そういえば真夜中のおかげ横丁にも行きました。
赤福が食べたいけれど、こんな夜中に人はほとんどおらず、真っ暗な横丁。
そもそも、赤福はいま、営業停止中。
はやく営業再開されるといいね、って、みんな応援していると思います。
あんなバカなこと、もうしなきゃみんなまた買ってくれるはずです。
その証拠に、おわびの張り紙にも、応援メッセージが見られました。
椿大神社はすごい人出でした。
車を停めるのに一苦労。
でもほとんどが「さんじゅうナンバー」。
三重県大好き。
いい神社でしたよ。
ご縁がありますように。
いいことあるといいなー。
それからたまたま通りかかって立ち寄った福王神社は、これまたいい雰囲気でした。
山の上にあって、駐車場から歩く歩く、上る上る。いや、登る。。。
筋肉痛もいいところでした。
運動不足を実感しました。
笑う門には福来る、なんていいますが、膝が笑いっぱなしでした
椿さんと福王さんで2回引いたおみくじはどちらも吉。
それでも中に書かれたことがなかなか良くて、いい1年を予感させるものでした。
中でも、
旅立ち大いによし
にはものすごく信憑性を感じました笑
ということで、今年も旅をしましょうそうしましょう。
2008年も、けったましんをみなさんどうぞよろしくおねがいします
あけましておめでとうございます。
今年もコレ、この企画、続けていきますよ…!大学教育学部めぐり!!
よろしくおねがいします。
その新年一本目の大学はココ…三重大学からお届けすることになりました。
しかも教育学部行脚史上初の、夜のキャンパスからお伝えすることになりました。
三重大学のキャンパスはひとつ、県都の津市に上浜キャンパスがあります。
国道23号線を走っていて、ふいに見つけたので立ち寄ることにしました。
一緒にいた友人は太平洋岸の某国立大学の男なので、共に初三重大学でした
学部は教育学部のほか、人文学部、工学部、生物資源学部、そして医学部があります。
医学部は例によって、大学病院を併設していました。
それにしても、新年の夜中のキャンパスは人もおらず、いい雰囲気でした。
建物も新しく、なかなかすごしやすそうなキャンパスだな、なんて羨ましがりながら。
略称は「みえだい」だそうで、省略されないんだそうです。
もっとも、「さんだい」は「山大(やまだい)」の山形、山口だし…。
こうして略称が用いられていない大学も、珍しい気がします。
ほんとうは昼間のキャンパスを巡るのがいいんでしょうが…これもまた、大学の顔。
四六時中人の出入りがあるのが、大学のキャンパスだと思います。
こうして、2008年の大学教育学部めぐり、三重大学からスタートしました