インフルエンザに景気悪化、政治不信、そして不穏な事件の数々。
日銀の発表した「景気回復の兆し」は、いよいよ現実のものとなるか、
はたまた、やはり日本はまだどん底を経験していないのか。
運動会の代休で、今日はお休み。
平日休みは数カ月ぶりで、喜び勇んでお出かけ。
山へ。
埼玉県秩父市に中津川というところがある。
秩父鉱山という、日本から切り離されたような集落が、ぽつり。
昭和の歴史的遺産が、そこにひっそりと佇んでいる。
林道を進めば、長く暗く細い隧道が現れる。
ダンプカーとすれ違いながら、隧道を抜けると、鉱山の集落へ。
日本が、元気だったであろう頃の遺産。
ごく当たり前の幸せを、平凡な日々の延長に手に入れようとしていた頃の日本。
それは、もう僕にはわからない日本の過去の一時代。
人のほとんどいなくなった集落から、おりしも路線バスが出てくる。
「PASMO使えます」のピンク色の旗を付け、電光表示で「三峰口駅」を指す乗合バス。
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障子の向こうに、畳がのぞく。
そこに座る人は、もういない。
そこに続く小径には、
バリゲードが施されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/0e/b67cde3cd4408621b13c9122fc3d41a4.jpg)
いや、汗を流したのは男だけではない。
女湯は、女工さんの存在を示すものか。
それとも、山に暮らした家族のものか。
日本を突き動かしたもの。
それが男だけではないことは、
この銭湯の跡を見ればわかるように、
火を見るより明らかなことだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c1/ac5ca51de3de3c15b6a961b1ded56bba.jpg)
今も昔も変わらない、教育の形。
日本を支えたものは、
質の高い教育だったはずだ。
先人の教えを学び、
後世に技術と文化を伝えていく。
その大きな役割を、
子どもたちは喜んで請け負ったろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/78/6e9f388087ef78c0e0c60e128790a29c.jpg)
目の前に、秩父の背中が見える。
上州と武州の境は、脈々と続く青い背骨。
そこから、大地のエネルギーをもらっていた。
日本を支えるエネルギーは、
いつの時代も、自然が源であったろう。
そしてこれからも、それは変わらないだろう。