教育実習がいよいよ月曜日だから、旅に出かけました
昨晩思い立って、友人と雨の中ひたすら東を目指し、碓氷峠を旧道で越える。
国道18号線はやがて17号線になり、だるまが有名な都市を抜け、埼玉県境へ。
朝を車中で迎えて、利根川を渡れば、そこはもう埼玉県。
というようなドライブをしてきました
帰りに群馬県の富岡市を通ったので、せっかくだからと富岡製糸場へ。
おもいのほか市街地にあり、駐車場は公営より民間の方が安かったことも付記。
大学生は学割料金で、大人500円のところ250円で見学できます。
世界遺産への登録を目指しているだけあって、観光客もかなり多かったです。
ちょうど11時のボランティアガイドがあったので参戦して、1時間勉強になりました。
製糸場の最後の経営者は片倉工業だそうで、これはいうまでもなく信州松本ゆかりの企業。
解説の中にも、岡谷、松代といった信州の地名が出てきて、身近に感じました。
もっと驚いたのは、機械の一部は、ぼくの故郷に程近い、博物館明治村にあるってこと。
いやぁ、松本出身の友人同様、富岡と結ばれた運命の「糸」を感じてしまいました
こうした時代の遺産が受け継がれていくこと。
明治時代には競って文化を伸ばそうと努力してきたということ。
そしてそれは数と大きさで結果が目に見えて明らかにできたということ。
教育実習では、数や大きさでは測ることのできない現場に身を置く。
知識量を重視していた時代があるとはいえ、教育はいつも「質」が大切。
学制の発布と富岡製糸場の操業開始。
明治の2つの政策の柱が、いまたしかに、細く強い糸でつながったと思う。
日本は変えられなくても、自分を成長させるのは、間違いなく、自分自身の心。
製糸場の壁のように、ひとつひとつの「煉瓦」を、確実に積み重ねてきたい