桜咲く日に雪は降る

2009年02月19日 13時53分46秒 | いつものふっき~

バイトで飯山に飛ばされることも、これでたぶん最後になろう。
長野市からたった30キロ北に向かっただけで、積雪は30センチに達する勢い。
18時半になかった雪は、22時に街を雪国に変えていた。

17日は長野県公立前期試験の合否発表。
受験生を抱える塾講師としては、この日はかなり胃が痛い。
パソコンで、いくつかの学校のホームページにアクセスする。
そして、担当生徒が全員合格していることを知り、ほっとする。

面接や論文で合格を目指す前期試験。
何よりも自分自身が筆記に頼らない人生を送ってきたものだから、
担当生徒にはいつも、前期試験の受験を勧めてきた。
こうして合格をつかみ取ってくれることが、いちばんうれしい。

これから先、彼らは義務教育という護りから抜け出す。
人生を模索するのはまだ先だろうが、
すぐに自分の生き方を選ぶ時が来るのだ。
そんなとき、彼らはこの言葉の意味をわかってくれるだろうか。

「やりたい場所で、やりたいことを、やりたい人と」

地元に残ることだけが選択肢ではなく、
あらゆる場所に自分の人生を描くことができることに気が付いたらば、
より自分がやりたいことを、やりたい場所で実現できるよう、
夢を膨らませて、そしてそのために自分を大切に育てていってほしいと思う。

差別とは何か

2009年02月12日 23時53分53秒 | 教育とふっき~
最近、ブログがただの日記になっているな、と思った。
3年前のブログを読んでいると、意外とおれって考えているな、なんて、
ちょっといまのブログは読者受けを狙いすぎているななんて反省してみたり。

だから今日は書こうと思う。

さっきバイト帰りにラジオを聴いていると、とある話題が耳に残った。
なんでも、鳥取県の公立小学校では、学級委員長(級長のこと?)を決めないらしい。
その理由は、級長を決めることが差別になるからだそうだ。
ふーん、そんな世の中なんだ、と思って、そのときは聞き流していた。

ん?おかしい。

差別って何?
級長になることが差別?なれないことが差別?どちらでもいいけど差別?
差別って何??

この考えってどこから来るんだろう、と思う。
これを差別だと思う人たちって、
級長こそ偉いんだ、特別な立場の人間なんだ、
そういうふうに特別視しているからこそ、
級長を決めることが差別だという意識が生まれるんじゃないだろうか。
つまり、差別だと抗議する人こそ、差別を生みだしている張本人なのではないか。

級長はクラスの特別職ではない。
いわば、クラスのスポークスマン的な立場でいいんじゃないだろうか。
そこには級友との格差はないし、格差のない所に差別は生まれない。
級長に特別な仕事を押し付けるから、級長が特別な地位になるのだ。
級長に全部を任せっきりにするから、級長が全部を掌握しているかのように思えるのだ。

もっと一人一人が働き、知恵を絞って、何かを実現させようとする、
そのときの受け皿となり窓口となるのが級長であっていいはずだ。
そこに利害関係はない。
ひとつに決まったことに全員が力を出し合うことで、何かを成し遂げる。

主役は一人と決め込んでいる人間こそ、差別という概念を捨てきれないのだ。

上に立つものだけを崇めてきた人がいる。
一人一人に目を向けられない人がいる。
そこにいる、そこにある人生を、必死に自分の人生と比べようとする人がいる。
どれだけ差別だと訴えようが、
己の前で、いまそこで輝く人を越えることは、できないだろう。

左利きの日

2009年02月10日 20時52分05秒 | いつものふっき~
そういえば今日は左利きの日。
箸が左、鉛筆が右という変則的ながら左利きでもある自分は黙っていられない。
しかも最近、左利きが多いと思う。
左利きはしつけがなっていない、とか、
左利きはろくな大人になれない、とか、
左利きは馬鹿が多い、とか、
さんざん小学生時代に言われた経験からも、今日は黙っていられない!

最近、箸は左、鉛筆は右、という人が多いように思う。
自分は昔からこうだったのでわからないが、
中には「鉛筆は小学校の時に直させられた」とおい人も多い。
mixiには「左利き・鉛筆右箸左」なるコミュニティまであり、参加している。

不便な思いをするのは、特に食事のとき。
座るときに箸がぶつからないような席をキープするのは意外と大変で、
ややもすると、自分が真っ先に座るのは無礼だとも思われかねない。
これが左利きがいい目で見られないことの元凶でもあるように思う。

ところで、最近オールレフティの友人とドライブに出たことがある。
有料道路に乗ったのだが、その有料道路はETC対応ではない路線である。
すると、料金所は料金が機械収受方式で、右窓からお札を機械にかませねばならない。
しかし彼はレフティである。
お札を器用に機械の口にかますのに、かなり難儀していた。
左ハンドル用レーンはあるが、左利きには対応していない。
何とかならないものだろうかと思った。

でも、悪いことばかりでもない。
縦書きをするときは、左利きだと服の袖が汚れない、らしい。
(幸いにして僕は鉛筆は右である)

鉛筆が右で箸が左だと得をすることもある。
たとえば、作文を書きながらラーメンを食べることができるという点。
給食を食べながらテストの採点をするなんてことはしないにしても、
箸以外の作業を右手でできるのはかなりお得である。
ちなみにスプーンは右なので、カレーとサラダの食事のときは、
右手にスプーン、左手に箸というかなり行儀の悪いことをしてのける。

身近なマイノリティ、レフトハンダーが、きっと身近にもいる。
そして、あなた自身もなにかにおいてはマイノリティになる可能性があるということを、
決して忘れないでほしいと思う。

42

2009年02月07日 00時27分38秒 | 旅するふっき~

2月2日から旅に出ていました。
国道42号線を走り続けようという旅。
しかも車中泊。
寝袋と毛布で寝る。
これ、なかなかあったかくて、気持ちがいい。

松阪、
尾鷲、
熊野。

道はなおも南ヘ続く。

新宮。
ついに和歌山県へ。

方向転換をして熊野古道を進む。
新宮から本宮へ。
山あいの集落を縫って進む。

再び42号線へ。

田辺、
御坊、
有田、
海南、
和歌山。

国道42号線の終わり。

関西空港に挨拶し、
紀の川を眺めながら夜を迎える。

道は続く。
多くの人々が行き交う道。
その道を少しだけ借りる。

大勢の人の息遣いが、肌に伝わるような気がした。