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e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

ラジオで発癌

2004-08-22 | ◆ビジネス
AMラジオの送信塔周辺では発癌の可能性が高いという調査結果が出たそうだ。こうした話はAMラジオに限らず、送電線や携帯電話の電磁波など定期的に問題にされるが、結局確たる証拠が足りないという理由でうやむやになることが多い。

しかし、それが解明されるよりも早いスピードで社会のインフラと化してしまうため、仮に問題が明らかになったところで、そのビジネスの急速な衰退は、経済に及ぼす影響が大きすぎて簡単に潰すことが出来ない。AMラジオの送信塔がもはや立てられないとなれば、影響を受けるのはラジオ業界だけではなく、広告業界やその製作会社なども含まれる。携帯電話となればなおさらである。

しかし、煙草産業などは健康への害悪を指摘され続けた末に、徐々に社会から排除されようとしている。一方で、どう考えても環境に悪い自動車産業などは、未だ廃れる気配はない。その一線は、単なる「悪」と「必要悪」の違いであろう。ただの悪は排除するが、必要悪については共存の可能性を探る。社会インフラとなったものは通常必要悪と定義されて、改善の道が探られていくのだと考えられる。

この「必要悪」との妥協がいずれ社会を滅ぼすような気がしてならないのだが。






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