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e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

韓国カンニング事件と脳のネットワーク化

2004-11-25 | ◆ビジネス
かつてカンニングと言えば、極めてパーソナルな行為であった。机に書いたり、手に書いたり。人の助けを借りても、その人が間違えれば、こちらも同じところを間違えるといった感じ。しかし、今回の韓国の大学入試におけるカンニングは組織的であり、現代的である。

大学入試、携帯使い組織的カンニング…韓国、6人拘束 (読売新聞) - goo ニュース

数十人の優秀な受験生が回答を携帯で送信し、後輩が最も多い回答を正解として、試験会場の中にいる依頼主にやはり携帯で送信する。携帯電話というツールを使っているところまでは、ありそうな話であるが、複数の受験生の回答を取り寄せて「正解」を推測するあたりが、まるでCPUの負荷分散をしているようで面白い。

もちろん、カンニング行為そのものを是認するつもりは一切ないが、携帯電話によってネットワーク化された複数の頭脳を活用し、そこから回答の一致度によって正解を推測する、という仕組みが構築された点が興味深いのである。

優秀な学生でも多少の得意・不得意はあるから、犯人はネットワーク化することで雇った学生の弱点を補ったという見方が出来る。企業活動も、強い分野にフォーカスして、弱い分野はアウトソースする流れにあるが、今回の犯人の行為はフル・アウトソースで、自らに強みがない点が最大の欠陥であろう。




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1 コメント

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Unknown (大田原牛)
2004-11-26 22:50:23
ミリオネアの「オーディエンス」みたいなものか。

当たるのかね、多数決で。
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