社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

野球界の陰

2007-03-10 08:19:35 | 日常
野球界でまたしても、金銭疑惑事件が起きました。
西武ライオンズがアマ選手2名に対して
栄養費の名目でお金を渡していました。

数年前、現楽天イーグルスの一場投手(当時明治大学)
に対して金銭授与が発覚し野球界全体の大きな問題になりました。
この事件を契機に、野球界では倫理委員会を設置し
事件の再発防止に努めてきました。

しかし、今回同じ問題が再発してしまいました。
問題は何処にあるのでしょう?
日本野球界全体の体質に原因があると思います。

第一はとても閉鎖的な組織体という点です。
今でこそ、アマとプロの壁が無くなってきましたが、
以前はプロ選手がアマ選手を直接指導出来ないという
ルールがありました。
これは世界のあらゆるスポーツ組織の中では
非常識なルールです。
サッカー、ラグビー、アメフト、バスケット、アイスホッケー
等の外国のプロ選手は誰でもアマ選手を指導しています。
ある時は一緒に試合もします。
それが、日本のプロ野球選手はアマ選手を指導出来ない。
外国の選手、スポーツ関係者が聞いたら、
凄い驚きでしょう。
この閉鎖感は、北朝鮮と同じくらいの閉鎖感です。

こういう体質の中で、事件は起きています。
つまり、建て前が現実的でないが故、
本音が言えないのです。
では、どするか?
陰で判らないように、アマ選手と接触する、
お金を渡す、入団の裏取引をする。

今回の問題は西武ライオンズの問題意識が欠如したのが
直接の原因です。
しかし、根本の要因には日本野球界の古い閉鎖的体質
があると思います。

今、メジャーリーグに多くの日本選手がいます。
今後も更に多くの選手が挑戦するでしょう。
何故でしょうか?
一つはメジャーリーグの魅力でしょう。
もう一つは、彼らプレーヤー自身が、野球界の体質を一番肌で感じている
からではないでしょうか?