社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

日興コーディアルの生い立ち

2007-03-22 09:59:35 | 日常
中山が数字に固執したのは、日興証券の生い立ちと関係する。
日興コーディアルの前身の日興証券は、
戦時下の1944年に川島屋証券と日本興業銀行
(現みずほフィナンシャルグループ())傘下の
旧日興証券が合併して誕生した会社だ。
以降、川島屋系の社長が2代続き、その後に興銀出身の社長が2代続いた。

 この過程で、日興生え抜き派と興銀派の派閥争いが激化した。
その渦中で中山は「反興銀」の急先鋒となった。
中山が地位と権力を保持するためには、
「数字(業績)を上げて、反対派の批判を封じるしかなかった」(前出OB)。

 反対派を封じ込めるため、中山は周囲にイエスマンばかりを集め、
病気悪化による退任時にも後釜に子飼いの梅村正司を据えた。
梅村もまた後継者に腹心の岩崎琢弥を指名した。
末席副社長の岩崎を社長に引き上げた人事は、
社内外で「意外」と波紋をよんだ。

繰り返される意外なトップの就任
 この岩崎が91年に発覚した損失補填を巡る
証券スキャンダルで失脚すると、後任には、高尾吉郎が就いた。
この高尾は、岩崎が「支店でよく悪口を言っていた」
と言われた人物で、当時の社内では社長候補として本命視されていなかった。

 政権基盤が弱い形で就任した高尾は、
基盤強化を図るため子飼いで脇を固め始めた。
それでは「裸の王様」になるのは避けられず、
一部では「中山時代よりひどい」とさえ揶揄された。

 結局、高尾も97年発覚の総会屋への利益供与事件で退任。
代わり社長に就いたのが、今回の不正会計問題で辞任した
前会長の金子昌資だ。
金子が就任した理由は、国際畑が長く不祥事と無関係と見られていた。
それは高尾と同じく前政権の運営を反省するために、
あえて“傍流”の人間が登用された形だった。

 政権基盤が弱い金子の目に留まったのが、
今回の事件で退任した有村だ。金子時代に有村が台頭したのは、
有村がともかく数字という形で実績を残すことが評価されたからだと、
日興OBは言う。
金子・有村時代にも、2人の意に沿わない幹部が
次々と左遷に遭い会社を去ったという。

 そうした中、トントン拍子に出世したのが
2006年6月に退任した日興コーディアルグループの
前取締役兼執行役常務の山本元だ。
山本は最高財務責任者(CFO)であり、
不正の舞台となった子会社の取締役も兼ねていた。

 前出の特別調査委員会で委員長を務めた
元金融庁長官の日野正晴によれば、
「山本CFOは経理畑が長かったせいか、
財務については日興社内で誰も彼に逆らえなかった。
有村社長も彼に一切を任せていた」とする。
今回の事件では、日興の監査委員会が会計処理に問題点があると
繰り返し指摘した。
それに対し「最も頑強に反対したのが山本CFOだった」と日野は言う。

日興コーディアルの問題

2007-03-20 13:58:52 | 日常
日経ビジネスに興味ある記事がありましたので
ご紹介します。

司法の判断と証券取引所の決定を同列に扱えないが、
両社とも利益の水増しをして虚偽の会計報告をして
投資家を欺いた事実に変わりはない。
にもかかわらず、ライブドアは約1年前に上場廃止になり、
首謀者は刑事被告人になったが、日興コーディアルは上場を維持し
、関係者も刑事被告人になっていない。

 もともと今回の不適切な会計処理は、
上場廃止になるような代物ではなかったという見方はある。
この問題で金融庁傘下の証券取引等監視委員会が動いたのは、
行政処分を課すための課徴金・開示検査課。
上場廃止に発展する可能性があるものなら、
刑事告発も視野に入れて動く特別調査課が担当すると、
事情に詳しい関係者は解説する。

 それが上場廃止の可能性まで叫ばれる事態にまで発展したのは、
日興が当初、この問題を「社員1人のミス」として済まそうとしたため。
反省の素振りすら見せないこの態度が金融庁の逆鱗に触れ、
大問題になったというのだ。

 最終的には、既定路線の上場維持で落ち着き、
日興コーディアルもトップの退任、関係者への損害賠償請求という形で、
みそぎをすませた格好だ。
しかし、これで事件を引き起こした病巣が、
全て取り除かれたとは言い難い。

 これまでも日興は、世間を騒がす不祥事を度々起こしている。
1991年の損失補填問題を巡る証券スキャンダル、
97年の総会屋への利益供与事件、そして今回の不正会計問題。
15年ほどの間に、事件で3度もトップが退任している。

 不祥事で社長が代わる度に、日興は「事件再発防止」を宣言してきた。
だが、世間のホトボリが冷めると、また過ちを犯す。
その元凶はどこにあるのか。

「中山天皇」が作り出した収益至上主義
 ある日興OBは「不祥事を繰り返す根底には、
貪欲な収益至上主義が影響している」と指摘する。
今回の不正会計問題でも、日興が真相を究明するために設置した
特別調査委員会(外部識者で構成)は、不正の舞台となった子会社で、
収益を上げれば莫大な報酬を受け取れる
「行き過ぎた成果主義」が事件の背景にあったのではとしている。

 同委員会の調査では、問題の関与者6人は(経常利益に連動する)
年次賞与として総額で3億4100万円、1人あたり最低3000万円から
最高で1億2000万円を得たことを明らかにした。
これらは報酬の1部に過ぎず、関係者はほかにも収入がある。

 働きに応じて報酬を厚くすること事態に問題はないが、
日興の場合は「業績を上げるためには、
何をしても許されるのだ」という収益至上主義の風土をはびこらせていた。
「(収益至上主義は)今に始まったことではなく、
昔から会社の底流に脈打っていた。その起源は、
中山好三時代にまでさかのぼる」と前出の日興OBは語る。

中山好三とは、日興コーディアルグループの前身である
日興証券の6代目社長を務めた人物。
1975年から81年まで君臨し、「中興の祖」と評された。
半面、あまりのワンマンぶりから「中山天皇」とも称され、
その「強権政治」は社内で恐れられた。

 くだんのOBによれば、中山は社員に過酷な営業ノルマを課し、
ノルマ達成のために「午後3時まで外出禁止」を強いた。
そのため、市場取引が終わる午後3時まで社員は机にへばりつき、
ひたすら顧客に電話をかけていたという。

日興が不祥事を繰り返すのは、
中山時代に生まれた貪欲な収益至上主義が、
歴代社長の情実人事と結びつき、その構図を不祥事を機会に
抜本的に解体できなかったことが大きい。
今回の不正会計問題を受けて、新たに社長に就任したのは桑島正治。
だがその桑島が抜擢されたのは、高尾や金子と同じく事件とは
縁遠かった人間であったという理由からだ。

 桑島は今のところ、事件を反省し平身低頭の姿勢を崩さず、
旧経営陣への責任追及の手も緩めていない。
だが、長年染みついた企業体質を一掃しなければ、
今後も日興が過ちを繰り返す可能性は否定できない。
それは米シティーグループが日興へのTOB(株式公開買い付け)を
成功しようがしまいが、同じだ。


箱根神社

2007-03-19 19:45:18 | 日常
箱根神社は、政財界の数多くの大物が
参拝しています。
昔では故吉田茂首相が有名ですが、
あの西武グループの元総帥堤義明氏も
父の遺訓として、毎年欠かさずに参拝していました。
この神社の神格の高さの故、
多くの大物が参拝をしていたそうです。

今日は、小田原での仕事ついでに箱根神社に
参拝してきました。
ここには、昨年から参拝をしています。
この神社のお守りに、打出の小槌があります。
他ではあまり見かけない珍しいものです。

神社やお寺には、仕事で出かける時
時間があればお参りするようにしています。
境内の神聖な空気を感じることができ、
気が引き締まる思いになることが出来ます。

堀江貴文

2007-03-17 09:47:13 | 日常
昨日、元ライブドア堀江貴文氏への
判決が東京地検で出されました。
判決は2年6月の実刑判決という
証券取引法違反という経済事件においては
大変厳しいものでした。

この判決について大きな疑問を感じました。
不当判決ではないか?

判決文の内容で気になる箇所があります。
「短期的な企業利益のみを追求し・・上場企業経営者としての自覚は微塵も見られない・・・」
との文言があります。
この部分を見ると、
では先日の日興コーディアルの事件はどうなんですか?
と問いたくなります。
政治力が働いたのか知りませんが、
元役員の刑事起訴を何故しないのですか?
と思います。

堀江氏は、自分で企業し経営者として
歩んで来ました。
自分の会社へは大きな愛着を持っているでしょう。
多分今でもライブドアという会社には愛着があると思います。
粉飾決算をしていても、それは会社に対する思い入れが
根底にあった筈です。
しかし、日興コーディアルの事件では、元役員は
自分の利益しかありません。
会社への愛着など一切なく、逆に会社を利用したのです。
人情としては、堀江氏より日興の役員に厳罰を
与えて欲しいです。

堀江氏は全く罪が無いということではないでしょう。
勿論、無罪ということはありません。
しかし、裁判の基本原則
「疑わしきは被告人の利益に・・」
に照らし合わせると、不当判決と感じます。

最近、日本の司法制度については、
問題点が指摘されています。
悪いもの、良いものを裁くところが
司法です。
この原則は本当に守られているのでしょうか?

湘南電車

2007-03-16 09:03:31 | 日常
湘南電車で親しまれてきた113系が
明日17日をもって、東海道線から
姿を消すそうです。

緑とオレンジのツートンカラーの電車で、
首都圏では東海道線や高崎線、宇都宮線
でも走っていました。

最近はほとんどがステンレスの電車
に変わってきました。
これは、省エネや環境問題対策の為ですが、
多くの路線で新型車両に急速に移り変わってきました。

今回もその一環でしょうが、
昔の「味のある電車」が消えていくことは
寂しい感があります。

湘南電車といえば、オレンジと緑という
当時としては斬新な色でした。
東京から小田原、熱海という東海道を
駆け抜ける通勤電車として
また、旅行をする人の電車として
多くの人を運んできました。
私も子供の頃、家族で伊豆に旅行に行きました。
東京駅で冷凍みかんを買って貰いました。
運転席の後ろに立ち、運転席からの風景を見ていた記憶があります。
車内もボックス型シートで、
何となく旅気分になる、
そんな電車でした。

先日、中央線にも新型車両が導入され
首都圏では全てが新型車両になります。
昔のヨドバシカメラのTVコマーシャルで
「まあるい緑の山手線、真ん中通は中央線・・・」
とのフレーズがありました。

今は、機能優先の社会になりました、
全ての無駄を省く、コストを削減することが
優先されています。
「味のあるもの」が段々と無くなっていきます。

全日空機の事故

2007-03-15 09:02:01 | 日常
一昨日の全日空機事故。
今回の事故機はカナダのボンバルディア社製の
飛行機でした。
この飛行機は主に地方路線を飛んでいて、
日本では22機が就航しています。

今回の事故報道については、
相変わらずマスコミのウワベだけの報道が
目に付き、相変わらずの低レベルにウンザリ
しています。

その論調は、事故機の点検が不十分だったとか、
導入に際し調査不十分ではないかとか、
事故率の検証不足とか、
所謂、事故原因というより犯人探し
をしている感じです。

飛行機を導入する際には専門化が
十分な調査、検討を行っています。
マスコミの様な素人に言われる筋ではありません。
もし、この飛行機のコストが安い点だけで導入し
事故が起きたら大変なことになることは
十分承知している筈です。

このボンバルディア社の飛行機についても
そういう検証は十分に行い、導入を決定しています。

メーカーだけ、整備だけ、機械だけの責任という
様なことではなく、その全部についての
背景にある様々な要因も含めて調査する事が
重要になると思います。

事故調査委員会の実のある調査結果に
期待をします。

日興コーディアルの上場維持

2007-03-13 08:47:22 | 日常
昨日、東証の発表があり、
日興の上場維持との結論になりました。
これには、何か腑に落ちないものがあります。

東証のコメントでは、
「組織ぐるみでの問題との確証が得られなかった為・・」
というものでしたが、果たしてそうでしょうか?
では、上場廃止になったライブドアと
どのように違うのでしょうか?

日興の上場維持になった背景には、
政治色が見えてきます。
何かの圧力、利権が絡んでいるのでしょう。
ライブドアとの違いはこの点でしょう。

結局、強いものの力で社会は統制されています。
表面上の報道や情報などはほとんど「嘘」に近いものです。
裏側にある権力が、全てを支配しています。
世の中理不尽なことが沢山あるのも、
権力者から見れば、理に叶っているのです。
一般国民だけが理不尽なのです。

今回の日興の件もその一つに過ぎません。
今後も、同じ様な理不尽なことは沢山
出て来るでしょう。

私はこの様な下らない社会を嘆いているような
人間にはなりません。
自分の力で、生き抜くしかありません。
「社会がダメだからしょうがない」
と諦めている人がほとんどでしょう。
それでは何も得るもの、プラスになるものがありません。
逆転の発想です。
社会が悪い、諦めている人が多い
だから、頑張れば多くのもを手に入れられるのです。
こんないい環境は他にないと思います。

足元

2007-03-11 13:23:01 | 日常
日本の諺に「足」という言葉を使ったものが
多々あります。
「足元を見られる」
「足をすくわれる」
「足元を固める」
「足元にも及ばない」等
その他にも沢山あります。

私の休日の日課に靴磨きがあります。
毎日は靴磨きが出来ないので、
休日にまとめて磨くようにしています。
1週間分なので、3~4足を磨いています。

自分としては、足元即ち靴はとても重要なもの
と思っています。
「足元を見られる」と言う様に
相手の足元はとても気になります。
仕事で初対面の際には、
まず相手の足元をチェックします。

どんなに、パリッとしたスーツを着ていても
靴が汚れていたりする人がいます。
すごい偉そうに話をする人でも
靴が汚い人がいます。
一概には言えませんが、
靴がきれいに磨かれている人は
「信頼できそうな人だな」とか
思ってしまいます。

靴を綺麗に磨く理由は
まず、自分の仕事道具であり、
それを綺麗にするのは当たり前だからです。
お店を構えている人が、開店前にお店の掃除
をするのと同じです。
お客さんなら、綺麗なお店を汚いお店
どっちのお店に入る気になるでしょうか?

私の場合、自分自身が「お店」だと考えています。
その「お店」を常に綺麗にしておくのは
当然のことです。
何も特別のことをしている訳ではありません。

今の社会に一番欠けている事、
それは「当たり前のことを、当たり前にする」
ことだと思います。

今日もピカピカに靴が磨けました。
明日から気持ち良く仕事に行けます。

野球界の陰

2007-03-10 08:19:35 | 日常
野球界でまたしても、金銭疑惑事件が起きました。
西武ライオンズがアマ選手2名に対して
栄養費の名目でお金を渡していました。

数年前、現楽天イーグルスの一場投手(当時明治大学)
に対して金銭授与が発覚し野球界全体の大きな問題になりました。
この事件を契機に、野球界では倫理委員会を設置し
事件の再発防止に努めてきました。

しかし、今回同じ問題が再発してしまいました。
問題は何処にあるのでしょう?
日本野球界全体の体質に原因があると思います。

第一はとても閉鎖的な組織体という点です。
今でこそ、アマとプロの壁が無くなってきましたが、
以前はプロ選手がアマ選手を直接指導出来ないという
ルールがありました。
これは世界のあらゆるスポーツ組織の中では
非常識なルールです。
サッカー、ラグビー、アメフト、バスケット、アイスホッケー
等の外国のプロ選手は誰でもアマ選手を指導しています。
ある時は一緒に試合もします。
それが、日本のプロ野球選手はアマ選手を指導出来ない。
外国の選手、スポーツ関係者が聞いたら、
凄い驚きでしょう。
この閉鎖感は、北朝鮮と同じくらいの閉鎖感です。

こういう体質の中で、事件は起きています。
つまり、建て前が現実的でないが故、
本音が言えないのです。
では、どするか?
陰で判らないように、アマ選手と接触する、
お金を渡す、入団の裏取引をする。

今回の問題は西武ライオンズの問題意識が欠如したのが
直接の原因です。
しかし、根本の要因には日本野球界の古い閉鎖的体質
があると思います。

今、メジャーリーグに多くの日本選手がいます。
今後も更に多くの選手が挑戦するでしょう。
何故でしょうか?
一つはメジャーリーグの魅力でしょう。
もう一つは、彼らプレーヤー自身が、野球界の体質を一番肌で感じている
からではないでしょうか?

年度末

2007-03-09 23:58:40 | 日常
3月というと、お役所の年度末です。
今年も相変わらず、道路工事が盛んに
行われています。

普段車を利用する私にとっては、
大変腹立たしい季節です。
まず、何度も同じ様なところを掘り返す
工事が、何故無くならないのか?
といつも疑問に感じます。
そして、時期は決まって12月か
3月です。

最近、気付いたのですが、
道路の中央線とか横断歩道の白線を
描く工事が、とても多いです。
これも、役所の予算消化用の工事なのでしょう。

本当に必要なことなら、何故4月とか5月とかに
行わないのでしょう?
何故3月に集中しているのでしょう?
予算消化が見え見えの工事を堂々と行う
役所も大したものです。
市民・区民をバカにしてるのでしょうか?

以前、松下幸之助さんが言われていた
「税金を徴収しなくても、行政な成り立つ」
という言葉がありました。
つまり、無駄な税収と予算があるから
無理に予算消化が起きる。
予算を消化することが役所の仕事になっているということでした。

今まさにその言葉通りになっています。
我々が汗水かいて働き払っている税金、
それが無駄な工事費に消え、
更に、工事渋滞を引き起こし、
ドライバーに精神的ストレスを引き起こす、
何か理不尽なものを感じます。