グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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『利益第二主義-過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学』牧尾英二著(ダイヤモンド社)を読んで

2012-05-24 09:22:17 | 書評
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『利益第二主義-過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学』牧尾英二著(ダイヤモンド社)を読んで


この本には、驚いた。こういうやり方で、事業が成り立つのか。利益のことは考えない。何から何まで全部そろえる。地方の過疎地(鹿児島県阿久根市)に巨大スーパーセンターを造る。徹底した利用しやすい店舗つくり。年寄り用巡回バス。24時間営業。社員・パート主導主義。定年は本人が決める。社長は下からの支え役。まさに常識破りの経営だ。エブリデイロープライスのウォールマートに似た面は一部あるが、たくさんの部分で、これまでにないやり方を創造して、それでいて成長を続ける、きわめて注目すべきモデルだ。一言で言えば、徹底した「すべてが、お客さまのために」経営だ。

こういうことも考えさせられる。すなわち「真の創造性は、正しい考え方に立脚すれば、発揮できる。」

地方活性化、さらには地方主体の新しい日本の姿も垣間見ることができる。


・ 正しきによりて滅びるものあらば滅びてもよし、断じて滅びず。

・ 私どもの経営は「前例否定」さらには「素人発想」で、小売業のあり方に疑問を投げかけるところから始まっています。

・ AZでは、お客様のためになることであれば、効率は一切追求しません。

・ 最初から前例を否定しようとしたわけではありません。常にお客様の利便性を優先して考えた結果、小売業の常識や前例を否定することになったのです。

・ お客様のリピート率を高くしなければ、小商圏ではAZのような大型店舗の経営は成り立ちません。私たちがもっとも恐れているのは、お客様の数が減ること、リピート率が落ちることです。

・ 他店を見ながら仕事をするのではなく、お客様を見ながら仕事をしようというのが、私どもの基本的な姿勢です。

・ 私どもは、管理小売業を目指していません。だからデータを見る暇があったら売り場に出なさいと担当者に言っています。お客さまの声や棚からデータをもらいなさいという発想です。

・ あの人はいつもニコニコしていて、こっちまで楽しくなる。こういわれるようになれば、しめたものです。明るい自然な笑顔から、争いごとは生まれません。

・ 自分の思うように他人を動かし、他人を変えることは、容易なことではありません。では、どうしたらよいか。最も簡単ですぐできて、きわめて効果的な方法は、人を変えるより自分を変えることです。そうすれば自然に人も変わります。

・ 私が何より従業員に望むことは、常に売る立場ではなく、買う立場に立って仕事を続ける姿勢です。

素朴で素直で誠実に、平凡で当たり前のことをこつこつと行い、世のため、人のためになるよう、サービス精神を持って仕事をしてほしいと思います。そのためには、常に自分は控えめに、相手を優先して、相手の利益を第一に考え、華美ではなく質素に、自然体を習慣として決して見栄を張らずに、毎日の生活を送ることが大切です。

・ 仕入先と強く交渉して、安く仕入れてたくさん売るか。そういう交渉はしないで、たくさん売ることで自然と安くなるか。考え方だと思いますが、仕入先との関係を考えれば、自然と安くなるほうが当然いいです。

・ 自動車販売の二割は業者むけ―共存共栄です。

・ 小売業は営利企業ではありますが、そこからもう一歩踏み込んで、地域の皆さんの生活に何か寄与するという発想を持てば、結果として利益はかえってくると思います。

・ 自分優先から他者優先、損得よりも善悪優先、利益よりもお客さま優先。

・ 私は、人生、死ぬまで修行、死ぬまで完成もなく、死ぬまで役割ありと覚悟しており、苦楽で苦を選び、明暗で暗を選び、上下で下を選び、損得で損を選び、修行を続けるまま人生を終われたらと願っています。そうすることで社会的な役割を果たせる気がしてなりません。



『利益第二主義-過疎地の巨大スーパー「A-Z」の成功哲学』牧尾英二著(ダイヤモンド社)