グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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いまや景気は拡大時期に。

2006-01-31 11:57:52 | Weblog
景気は回復というより、強く拡大しているといっていい状況だ。経済指標もいい指標が続いている。物価も水面上に出てきていて、デフレに逆戻りという可能性はますます低くなっている。この拡大傾向は、昨年12月の寒波以降、目立ってきた。

政府の量的緩和継続のスタンスは、外堀から埋められてきた感じだ。金融政策は日銀に任せ、ちょっとギクシャクしてきた政治や社会的是正が必要な政策立案に専念すべき時期だろう。

これからは、いよいよ日銀の政策運営が注目されることになる。今までは、ゼロ金利の上、量的緩和を続け、ほとんど金融政策を実施する手段を封印されていたようなものだ。今後は、経済の持続的成長に及ぼす日銀の影響力は、今までと同じで見るべきではない。


ライブドア事件で漏れてくる情報の出所は?

2006-01-30 08:49:57 | Weblog
新聞報道やニュースなどで、今回のライブドア事件の進展状況について、いろいろな情報が漏れてくる。たとえば、「関係者によると・・・とされる」、「・・・と漏らしているという」、「NHKが独自で入手した情報によると・・・」などの言い回しで報道される。

これを逮捕された容疑者の近況のコメント記事から見ると、「関係者によると、堀江容疑者は、聴取書への署名を拒否、頑強に否認を続けているとされる。今のところ落ち込んでいる様子はうかがえないという。」「ホリエモン、今日も差し入れなし」「逮捕された容疑者の一人は家族や部下のことを思うとつらいと漏らしているという。」などなど。強制捜査当日は、事前に情報が入っていたのか、NHKが午後4時ごろ、「東京地検がライブドアを強制捜査」と入ってもいないのに、勇み足の誤報道をしてしまった。これによって、メール情報の削除が一部行なわれたともいわれる。

これらの情報の出所は一体どこだろう。検察周辺ということは想像に難くない。われわれ一般人にとっては捜査の進展状況は、知りたいのは山々だが、この一連の流れは、情報操作の余地を残すと見られかねないのではないか。別にホリエモンを弁護しているわけではないが、それにしてもよく漏れてくるものだ。報道等で、この出所がブラックボックス化しており、危惧を感じる。

倫理に悖る事件が多すぎる。

2006-01-29 18:56:20 | Weblog
毎度日常のように、倫理に悖る事件が続いている。一体日本はどうしてしまったのというほどだ。今度はビジネスホテル、東横インでの設計の事後の無断変更だ。これによって、条例で義務付けられていたにもかかわらず、身障者用客室や駐車場スペースが取り払われたという。社長の記者会見が情けない。「身障者はあまり泊まらないので、儲からないから、違反は承知でやってしまった。」とあまり悪びれず、開き直りに近い会見だった。

ここにきて一気にこういう事件が噴出してきているようだが、ちょっと根が深いのではないか。長年にわたって、道徳教育というものが軽視されてきた嫌いがある。どうも道徳や倫理が復古主義に還る、すなわち戦前の軍国主義に重ねるイメージがあって、戦後の日本で軽視されてきた気がしてならない。たとえば教育現場での君が代斉唱、国旗掲揚に反対する動き、愛国心を戦前の日本における思想教育に重ねる見方などだ。

これって、ちょっと違いと思う。倫理や道徳というものは、人間の根源にあるべきもので、時代を超えて、社会のあらゆる行動の大前提にあるものだろう。全くあたりまえのことなのだが、じっくり考え直さなければならない時期だ。

「サービス向上の一環・無料キャンペーン」のある例

2006-01-28 10:43:49 | Weblog
昨日は朝一番に、非純正品インクカートリッジの印字の出が悪いので、パッケージにあるE社の通常電話番号に電話した。するとアンサリングサービス音声で、「サービス向上の一環で電話番号が変わりました。新しい番号は0570-・・・」。そこでここに電話すると例のNTT応答音声で、「この電話はおよそ22.5秒ごとに10円の電話料金がかかります。」 おいおい、随分高いなと思いながらも、応答音声に従い、品目による番号指定を2回ほどプッシュホンで押して待っていると、「ただいま電話が大変込み合っています。そのままお待ちいただくか、しばらくたってからおかけください。」しばらく待ったが、出てこないので2分ほどで切った。

これで、60円の電話料金がかかった。この電話料金はE社がもらうんだろうなーと思いながら。しかし、これってサービス向上の一環?? ずっと待っている料金も教えている間の料金もE社のほうでとることになる。これだったら利用者にとっては、前の03の通常電話番号でかけて、話中だったら切り、教えてもらっても通常料金であればずっと安い。どうも納得がいかなかった。

こういうことって他にもある。食品・飲料メーカーS社で健康補助食品の無料お試しキャンペーンを期限記載なしの1万人限定ということで一年以上前からやっている。試してみようと3回ほど電話したが、その都度最後に年齢を訊かれ、正直に答えた。3回とも試供品は送ってこなかった。そしてこのメーカーはまだその広告を掲載している。一体いつまで1万人限定の無料キャンペーンやっているのだろう。因みにこの健康補助食品は、関節痛など節々の痛みを予防するコンドロイチンとグルコサミン配合の錠剤。後で考えると、どうも私の年齢は該当範囲外だったようだ。

いろいろ腑に落ちないことがあるが、消費者はこういう部分にも目を光らせて、販売先のやり方や体質を実感して、厳しく選別する姿勢を持つべきだろう。またやるほうも(メーカーや販売先)消費者がどう受け止めるかをよく考えて実施する必要がある。消費者をバカにすると後が怖い。


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衝撃!! テロ組織ハマスが政権獲得。

2006-01-27 11:50:03 | Weblog
テロ組織ハマスが圧倒的過半数で、政権を奪取した。全く事前の予想外だったことだ。この勝利は、パレスチナ自治区民の選挙によるクーデターともいえるものだ。米国も、この衝撃の政権交代が民主的な選挙によって実現したことを逆に認めざるを得ない皮肉な結果となった。イスラエルにとっても大きなショックだ。何しろハマス幹部を暗殺の標的にしているからだ。居場所探しに血眼になっている状況だ。実際に2004年、創設者ヤシンはイスラエルに暗殺された。西側諸国も、ハマスとは交渉ルートは全くなく、これからイスラエル・パレスチナ問題をどう進展させていくべきか、途方に暮れていることだろう。

イスラエル側もシャロン首相が重篤状態で、春には総選挙が待ち構えている。自国自体が今混乱状態にある中、交渉相手パレスチナのこの衝撃だ。

イスラエル殲滅を最高方針に掲げるハマスが対イスラエル交渉をすることになる。ほぼ確実に、現実的な政策運営をしなければならないだろうが、今後の周辺国を含めた中東情勢は、混迷の度合いを急激に深めており、全く目が離せない。

薄型テレビ設備投資が早くも過熱気味!!

2006-01-26 10:14:06 | Weblog
連日、薄型テレビパネルメーカーの新規設備増設計画が新聞紙上をにぎわせているが、これはちょっと過熱しすぎだ。我も我もと、先を争って発表しているような状況だ。2007年から2008年にかけて大幅な設備能力が生み出される。おそらく今の薄型テレビの値段からその頃には、半値程度には間違いなく下がると思う。3分の1程度も想定の範囲内だろう。32型の廉価版は10万円前後だが、これは5万円以下に。40インチ台は一般型でも20万円を切り、15万円前後の可能性が高い。50インチ台は20万円程度ではないか。

デジカメがコモディティ化したように、薄型テレビもその道をたどるとみていいのではないか。消費者にとってはありがたいことだが、デジカメが後になって画素数が高くなったり、コンパクト化したりしてしかも値段が下がり、頻繁に買い替える癖がついてしまうようなことが、薄型テレビでも起こるんだったら、もうちょっと待ってもいいような気もするが。まぁー、デジカメのように、テレビは2台目、3台目ということはないかも。しかし、性能を競いながらしかもどんどん安い新製品が出てくるのは、間違いない。買うタイミングは、そのあたりの決断の問題だ。

出し抜かれた金融庁

2006-01-25 10:04:23 | Weblog
今回のライブドア事件で、金融庁が果たした役割とはなんだろうか。証券取引等監視委員会はからんでいるのだろうか。おそらく検察とはノーコミュニケーションだったのではないだろうか。今回のライブドア事件は、証券取引法違反事件だ。この証券取引等監視委員会は、米国でいうSEC(証券取引委員会)だ。

ライブドアの株主は22万人という。その株価が、先週から5分の1以下になってもまだ気配を下げている。先週には時価総額が、実に7000億円あったのだ。さらには上場廃止のリスクまで負っている。ライブドアの株主には、デイトレーダーのほかにも、お年寄りや大事な老後の資金運用をしていた人もいるだろう。ホリエモンにあこがれて金をはたいた学生やフリータだっているだろう。このような会社に投資した自己責任というのは、ちょっと酷だ。

証券取引等監視委員会が、もう少し早くから監視の目を広げ、事件の容疑であるM&A事案を告発していれば,傷は浅かったと思う。何しろこれらの違反容疑の取引は2004年に起こったものだ。今ごろ摘発されるだけでも遅すぎるくらいだ。もっと早ければ、2005年の一連の買占め事案などはなかったかも知れない。

投資サービス法が今年に施行になるということだが、それと同じくらい大事なのが、市場監視機能の強化だ。証券取引等監視委員会の大幅機能拡充と独立機関化が緊要なテーマだ。

ホリエモン逮捕-塀の上の危ない綱渡りだった。

2006-01-24 11:54:10 | Weblog
ニッポン放送株買占めのときは、日本中をアッといわせた。経営者を震撼させ、これまで旧態であったM&A周辺環境の整備にもつながった。近鉄バッファローズ買収名乗りのときも、プロ野球に新しい風が吹くような予感を感じさせた。どちらを選ぶかで、結果として、楽天イーグルス誕生となったが、その間プロ野球とはなにか、ファンにどうアピールすべきかなど多くのことを考えさせるきっかけをつくった。

そう、この時期に、世の中にホリエモンが果たした役割とは極めて大きかったのだ。若い人たちに信奉者や共感者が多いのは、うなずける。ただし、やりすぎたということだ。猛進するあまり、制御が利かなくなった。まわりのブレーンもほとんど熱に取付かれたような状況だったのだろう、世界一の会社をめざして。こうなったのは、ブレーキをかける役目を果たす大事なこと、社会的正義、道徳的倫理という、法律や会計の解釈などを超えた、高みの精神という面が欠如していたということだ。

最終的結末は今後を待たなければならないが、ホリエモンを含め関係者はみな若く、今後長い人生がある。犠牲者が出たことは大変残念なことで、今後そういうことがないことを祈りたい。またいざ社会復帰となれば、今度こそホリエモンが高い理念と使命感を持って、新たなインパクトを与えることを期待する。

カド番大関、栃東が優勝-次は綱取りだ!

2006-01-23 09:24:05 | Weblog
今場所を迎えたときに、栃東本人もまさか優勝するとは思わなかっただろう。それが14勝1敗、朝青龍や琴欧州を破っての堂々の優勝だ。このところ朝青龍の独走が続き、その間にモンゴル勢や東欧勢が大相撲を独占するような勢いだった。久々の「日本人」の優勝という、国技での笑えないことなのだが、ここは素直に喜びたい。

大相撲が国際化することはいいことで、これから外国人力士がどんどん出てくることはむしろ歓迎したいが、我々日本人にとっては、やはり日本人力士の活躍があってのことだ。これまで怪我などに泣かされてきたとはいえ、栃東はまだ29歳、稽古好きでまじめ、まだこれからだ。ぜひ来場所も優勝してもらって、日本人横綱の晴れ姿を拝みたいものだ。

大学入試センター試験でのリスニング不具合

2006-01-22 19:57:24 | Weblog
受験生が、これまで日々準備を重ねて臨んだセンター試験のリスニングテストで、ICプレイヤーの不具合が多数発生したという。当然万全を期さなければならず、最も防がなければならない問題として、念頭におくべき基本的なことだ。どうして予想されるリスクがこうも簡単に現実のこととして起こってしまうのだろう。首を傾げてしまう。

製造機器メーカーを公表しないということだが、その理由がはっきりしない。製造責任があるわけだから当然公表されるべきだ。

いずれにしても、東証のシステム問題も同じ性格のものだが、予想されるリスクに対して臨む姿勢が甘いといわざるをえない。それも非常に重要な局面で。