グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

びとうファイナンシャルサービスはお客様の利益のみに目をむけた金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーです。

『自然について』エマソン著(日本教文社)-No.1

2010-06-29 20:31:45 | 書評
こういう時代だからこそ、燦然と輝くエマソンの思想。自分自身をしっかり持ち、自然に調和しながらいかに自己を高めていくか。その自己が世の中・社会に大きく役に立つ。あえて、多くは言わないが、『精神について』に続き、『自然について』のなかで際立つエマソンの述懐を記していく。


博物学者(1834年5月ボストン博物学会での講演)

・ 精神の法則に対して、深い洞察力をもつ人は、それだけ、自然に対する愛が激しいのです。

・ 構成は、見事な個々よりも重要です。一つの対象は、それ自体の美以上に、周囲のものとの関係から、いっそう美しくなるのです。私は、「構成」は個々の形態の美しさよりも、もっと重要な効果をもつ、ということを学びました。

・ 肉体的、知的、道徳的に見て、人間最高の状態、これだけが生物界の完全な「理論」と両立しうるのです。


『自然について』エマソン著(日本教文社)

『精神について』エマソン著(日本教文社)-No.7

2010-06-25 08:42:38 | 書評
知性(エッセーズ・第一集の一篇)


・ 自然に出てくる行為がいちばんよい。

・ 自分はただ心を開いて、できるだけ問題から雑物を取り除き、あとは知性に眺めさせておくだけである。

・ 本能を最後まで信じることだ。

・ 画家の偉大な作品は、画家の精神のなかからあらゆる形態の源泉に訴えることによって創造されるものである。

・ 物に憑れた人間はすべて、なんと退屈なことであろう。

・ 聞いている人は幸いである。話している人は不幸である。

・ すべてのものを捨てる者がより多くのものを受けるのである。

・ 自分自身のことばで話していたい。


以上で『精神について』終わり。心の中が広がっていくのを感じませんか?次回は『自然について』に入ります。


『精神について』エマソン著(日本教文社)

『精神について』エマソン著(日本教文社)-No.6

2010-06-24 08:54:15 | 書評

円 (エッセーズ・第一集の一篇)

  ・  70歳の老人を精霊の道具とし、愛の人とし、真理を認めさせるならば、彼らは目を上げ、皺は伸び、ふたたび希望と力に満ち溢れるのである。

  ・  この老齢というものが人間精神に這い込むべきではない。自然界においてはあらゆる瞬間は新しく、過去は常に呑まれ忘れられ、来るべきものだけが神聖なのである。

  ・  神の傑作については、すなわち精神の全体的な生長や普遍的な動きについては、神はこれを秘密にし、想像も許さない。

  ・  品性は圧倒的な現在を作る。すなわち、それは楽しい決然とした時をあたえるのであって、人々にまだ夢想もされなかった多くのことが可能であり、またすばらしいことを見せ、それによって仲間全体を元気付ける。

  ・  本当の勝利はその悲惨事を、大いなる前進的な歴史上、取るに足らない結果しかもたらさなかった一辺の早朝の雲のように薄れ、消え去らせるものである。

  ・   古来熱心さがなくて偉大なことが達成されたためしはない。この生き方は素晴らしく、それは投げ出すことによるのである。歴史の偉大な瞬間は、天才と宗教の業績のように、理念そのものが遂行機関となるときである。「人は自分がどこに行っているかわからないときほど高められることはない」とオリヴァー・クロ ムウェルは言っている。


『精神について』エマソン著(日本教文社)

『精神について』エマソン著(日本教文社)-No.5

2010-06-23 08:41:34 | 書評
友情(エッセーズ・第一集の一篇)


・ 友だちを自分のものとして私が感じる唯一の歓びは、自分のものでないものが自分のものだからである。

・ 友だちの優れた点を崇拝せよ。

・ 友だちは身の片割れと思って大切にせよ。

・ 自分自身の道を守って離れなければ、くだらない人は失っても偉大な人を得るであろう。


神(エッセーズ・第一集の一篇)

・ 知力は、知力自身の支配する何物かになろうとするとき盲目になり始める。

・ あらゆる改革は、私どもを通して精神の自由な躍動を遂げさせることを目指すものである。

・ ある思想は、それを思うと私どもは常に若やぎ、私どもを若々しく保ってくれる。

・ 清純な者はあらゆる徳を含む精神のなかに生きている。精神は純粋さを要求する。

・ 精神は真理を認め、これを示すものである。

・ 真は真、偽は偽と識別できること、それが理解のしるしであり、特質である。

・ 精神の属性である真理、正義、愛には本来不変性の理念が結びついている。

・ 私どもを浮べて大自然の神秘に触れさせる実在の潮流に従がって働き生きることだ。そうすれば、全く無意識の中に、生成発展する精神はおのれの新しい状態を創造し、形成し、問い即答えとなるのだ。

・ もし偉大な神の語ることを知りたいと思うならば、イエスが言ったように、人はすべからく「己が部屋に入り、戸を閉ず」べきである。

・ 精神は、みずからを孤独で独創的で清純なものとして、孤独で独創的で清純な神に捧げる。すると神は、その同じ条件で、喜んでその精神に宿り、これを導き、これを通して語るのである。そのとき精神は欣然として、若やぎ、敏捷となる。

・ 永遠の本性の大浪はいよいよ私の中に流れ込み、私は自分の見解と行動において公共的、人間的となる。またそのようにして私は不滅の思想のなかに生き、不滅の活力をもって行動する。

・ 精神の美は無限である。

・ 世界は精神の作り出す永遠の奇跡である。

・ 神聖な統一ある人生を送る。

・ 自分の生活に見られる卑属・軽薄なものはこれを除き、どのような境涯にも、また自分の提供しうるどのような奉仕にも満足する。

・ 人は静かに明日に直面し、このようにして、すでに心の底に未来のすべてを掌握している。


『精神について』エマソン著(日本教文社)

『精神について』エマソン著(日本教文社)-No.4

2010-06-22 12:27:22 | 書評

精神の法則(エッセーズ・第一集の一篇)


・ 私どものひとりひとりに導きはあるのだから、謙虚に耳を傾ければ正しいことばは聞かれる。

・ 尖塔の高さは基盤の広さによってきまる。

・ 独自の仕事をしてこそ人は自分の提供しうる有用性を人に感じさせ、また人に喜ばれるようなよさも出せる。

・ 常に新しい判断をくだすこと、―それが精神の高さというものである。

・ 自分が胸の奥で偉大だと思うものは偉大なのだ。魂の強調するものはいつも正しい。

・ 心が熟すればそれが見え、それに気がつかなかったころが夢のように感じられる。

・ 人は自分で自分の値踏みができる。みずから認めることは人にも認められる。

・ 文章が読者に訴える効果は、その思想の深さによって数学的に測られる。

・ 書く方法は、本気で語り、書くことだ。自分自身の実際の生活を動かす力のない議論は、人の実際の生活に影響することはない。シドニーの主義-「おのれの内心をみつめて書け」を学ぶべきである。

・ 「君の彫像を照らす光の具合をあまり気にする必要はない。彫像の価値は広場の光が試すものだ」とミケランジェロは若い彫刻家に言った。

・ 顔は絶対に偽ることはない。表情の変化に注意する者は人に欺かれる心配はない。人は真実の精神によって真実を語るとき、その人の目は天のように澄み切っている。

・ 自分で信じていないことはどれほどことばを繰り返していても適切にいえるものではない。

・ もし自分が何かできることを、―それを他の誰よりも上手にやれることを知っているなら、―その事実を、万人に認められる保証をすでに握っているのだ。

・ 徳のあるところ、あるだけは顕われるものだ。善のあるところ、あるだけは人の尊敬を受けるものだ。

・ ひとりだけは―自分自身は―知っているのだ、結局より優れた宣言となる甘美な平和と高貴な志操が保証されているのだ。徳行とは行動によって宇宙の本質を堅持することであり、従がって宇宙の本質は徳行を不滅とする。

・ 神の御力の中に謙虚に安んじ、真理のみが豊かに偉大なものにし得ることを学ぼう。

・ 本当の行動は沈黙の瞬間に行なわれる。人生の新紀元は、散歩の途中、路傍で浮かんだ静かな思いにある。

・ 豊かな心を持っている人は日向ぼっこをして眠っている。大自然そのものになっているのだ。考えることは行動することである。

・ 名目と地位と人とに動じてはならない。

・ 拭き掃除はたちまち至高の麗しい行為であり、人間生活の頂点であり光輝である。


『精神について』エマソン著(日本教文社)

『精神について』エマソン著(日本教文社)-No.3

2010-06-21 08:02:21 | 書評
償い(エッセーズ・第一集の一篇)

・ 大自然が君のものと定めているものなら、たとい空に漂い、岩に封ぜられていても、それは山を裂き、海を渡って、君の影のように君につき従うものだ。

・ 一種の避けがたい二元性が自然界を二分し、その結果何もかも半分で、それが完全になるために必要な別のものを暗示している。たとえば心は物を、男は女を、奇数が偶数を、主観は客観を、内は外を、上は下を、動は静を、肯定は否定を

・ 精神は強く万物を通して生き働こうと努力している。

・ 万物は二重になっており、一方は他方に対立している。

・ 人の気持ちを無視していると自分の気持ちも無視される。

・ 恐怖心は非常に聡明な教師であり、あらゆる革命の先駆である。すなわち、それの現れるところには腐敗がある。

・ 過度の利益が手中にとどまっているときは警戒しなければならない。

・ 愛せよ、さらば愛されん。善人は火のように万物をそれ自身の性質に化する絶対の善を持っている。そのため人は善人になんら危害を加えることもできない。

・ 公正にともなう利益は何らかの損失によって買われなければならないなどとは、いい得ない。

・ 「自分以外のもので自分に危害を加えうるものはない」-聖バーナード

・ 全能の神の声は、「立ちて永遠に進め!」という。

・ 間違いなく年月の経過はあらゆる事実の根底にある深い治癒力を示す。


『精神について』エマソン著(日本教文社)

『精神について』エマソン著(日本教文社)-No.2

2010-06-18 09:50:23 | 書評

自己信頼(エッセーズ・第一集の一篇)


・ 自分自身の考えを信ずること

・ 人はすべからく詩人・聖者の示す天界の光彩ではなく、むしろ自分の心におくから閃いてくる微光を発見し見守るようになるべきである。

・ 私どもが万人にこぞって反対されるときこそ、最も泰然自若として、わがうちにおのずと湧く考えに従うべきである。

・ 人は自分の仕事に真心をこめ、全力を尽くしてこそ心も安まり晴れ晴れとした気持ちになる。

・ 自分自身を信ずることだ。この鉄絃のひびきがあってこそ万人の胸は打ちおののく。

・ 一個の人間になろうと思う人は、世間に迎合しない人にならなければならない。

・ 自分にとってみずからを清浄潔白なものとすることである。

・ 偉人とは群集のただ中に在ってもいかにもにこやかに孤独のときの独立を保持しうる人のことである。

・ 自分の仕事をすることだ、すると自分の力も強化される。

・ 過去を無数の眼を持つ現在の審判にかけ、常に新たな日に生きること、これが英知の法則のようである。

・ 首尾一貫などというものに偉大な人間は全く何の用もない。

・ 偉大であることは誤解されることである。

・ 品性の力は累積する。

・ 万物は彼のものであり、彼の一顧を懇願し、彼が能力を発揮し、占領することを嘆願している。

・ 庶民も独創的な考えで行動するならば、栄光は王侯の行為から紳士の行為に移される。

・ 人間も大自然と共に時を超越して現在に生きるようになるまでは幸福で強くはなれない。

・ 人が神と共に生きていれば、神の声はさらさらと流れる小川のひびき、あるいは、とうもろこしの葉ずれの音のように爽やかなものである。

・ 一人で生きることだ。

・ 私は私自身でなければならない。

・ 深いものは聖なるものであることを固く信じ、心中深く自分を喜ばせること、まごころの命ずることを、天に恥じず力いっぱい行なうことだ。

・ 祈りは人生の事実を最も高い観点から省察することである。それは真理を見て歓喜する魂の独白である。

・ 自主独立の人は常に神にも人にも歓迎される。そのような人にはあらゆる門戸は開かれ、万人の目は望みを抱いて彼に付き従う。

・ 「耐え忍ぶ人のもとには、聖き神々瞬時にして臨む」-ゾロアスター

・ 自己に固執することだ。

・ 偉人はひとりひとりが独特である。

・ 自分に割り当てられることをやることだ。そうすれば望みが大き過ぎることもなければ大胆すぎることもない。

・ 他人に何も乞うな。そうすれば、無限の変転を辿るうちに、間もなく、ただ一本の堅固な支柱であるあなたがあなたを取り巻くすべての人々を支えていることが明らかとなるに違いない。力は生得のものであり、人の弱いのは自分の外に、また自分とは別のどこかに善を求めるがためであるということを知り、これを悟って躊躇することなく自分自身を自己の思想に投ずるものは、たちどころに自分の誤りを直し、泰然として突立ち、四肢を駆使して奇跡を行なう。

・ 自分以外に自分に平和をもたらすものはない。節操の勝利以外に自分に平和をもたらすものはない。


『精神について』エマソン著(日本教文社)

『精神について』エマソン著(日本教文社)を読んで-No.1

2010-06-17 09:00:08 | 書評
この本は、読むと本当に落ち着く本というのが正直な感想だ。ラルフ・ウォルド・エマソン、19世紀アメリカの思想家。アメリカ自主自由の精神を築いたといわれる。『精神について』は、『エセー 第一集』12編のなかから、より大切と思われる9編を選んだものだ。もう一つの書『自然について』とともに、このすばらしいエマソンの思索の世界を、今回よりシリーズで書き記す。

きっと、よく書物で引用されるが、エマソン自身の著作として読む機会が余りない中で、そのエッセンスを吸収していただけるものと思う。


歴史

・ とうの昔、はるかにその名をとどろかせた人のしたことは、今日自分のしていることより深い意義を持っているなどと考える人では、歴史を正しく読もうとは私に期待できない。

・ 人は自分一個に歴史全体を生きることができることを悟るべきである。

・ 世界中の地理、世界中の政治より自分が偉大であることを知るべきである。

・ 自分で見、自分で生活しないことはわからないものである。昔の人が取り扱いの便宜のために法式や規則に適用してくれているものは、その規則の持つ壁のために、人はそれを独力で確かめる楽しみをすべて失っている。

・ ふつうの人は仕事で買われ、高潔な人は人物で買われる。

・ 深い人物はその行動とことば、その表情と態度だけで、彫刻や絵画の陳列場が与えるのと同じ力と美を、私どもの中に呼び起こす。

・ 立派な作法を身につけた人の、人に接する態度は、貴族の肩書きのすべてをもってしても及ばないものがある。

・ 個人が自分の外に眺めるものは、すべて彼の心の状態に一致している。そしてすべてのものは次々と、彼が前進的な思索によってその事実またはその一連の事実の属している真理を把握するにつれて、理解できるようになる。

・ 尊敬が示されるのは人間的特質に対してであって、それは勇気、ものごし、沈着、正義、力、敏捷さ、大声、広い胸などである。贅沢や優雅さは問題にされていない。

・ もしもその人が自分のより高い本能または情操に忠実に、より高貴な生まれの人間として事実の支配を拒絶し、精神によってしっかりと踏みとどまって原理を見抜くならば、事実はたちまち降伏して、従順にそのあるべきところにおさまり、おのれの主君を覚え、最も卑近な事実さえも人間に栄光を帰するものである。


『精神について』エマソン著(日本教文社)

『コトラーの戦略的マーケティング』フィリップ・コトラー著(ダイヤモンド社)を読んで

2010-06-16 08:41:39 | 書評
いわずと知れた、世界的マーケティング理論の第一人者コトラーの自著である。別著『マーケティング・マネジメント』は世界的な教科書にもなっている。コトラーのマーケティング論は、いわば世界的に評価が確立された理論であり、一般的にはこれに対してどうかというより、素直に取り入れてあるいは学んで大いに実践に生かすというスタンスを取るべきだ。

この書からそのエッセンスをここに記す。

・ 唯一の競争優位は、企業としてどこよりも早く学習し、すばやく変化を遂げる能力にある。

・ 成功するマーケティングに唯一の成功はない。

・ マーケティング・マネージメント・プロセス
-R(調査)
-STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)
-MM マーケティング・ミックス(製品、価格、流通チャンネル、プロモーション)
-I(インプリメンテーション、実施)
-C(コントロール)

・ ブランドの構築

・ プロモーション手段-印刷・電波媒体、カタログ・冊子、ロゴマーク、接待、タイアップ、スピーチ、セミナー、プレスキット、名刺、レターヘッド、セールス・プレゼンテーション、ファックス、メール

・ 製品のバリュープロポジションは、他と差別化する創造性・独自性が必要。

・ 影響力をもつすべての媒体をリストアップする。

・ 明確なバリュープロポジションを構築し、そこを基点にすべてのマーケティング要素を一つに統合する。

・ マーケティングとは、利益に結びつく顧客を見出し、維持し、育てる科学、技能。

・ 既存顧客を維持することが重要である。

・ ターゲット市場を見定める。

・ 見込み客の注意(Attention)を引き、興味(Interest)を駆り立て、欲求(Desire)を喚起し、そして行動(Action)を起こさせる。

・ 顧客を生涯にわたって所有する。

・ 年1回は満足度調査をする。

・ 長期にわたる得意客は大きな利益を生む顧客であり、そのような顧客は満足度が高いため、口コミで推薦する。

・ 会社のファンを創造する。

・ 利益に貢献しない顧客は維持する価値がなくなる。せめて値上げする。

・ 顧客により多くのベネフィット(恩恵)を提供する。

・ ヴィジョンは戦略を必要とし、戦略は計画を必要とする。

・ 必要なのはビジネスプランではない。戦闘のプランだ。

・ プランは作成されるべき。できあがったプランにもまして、その過程が重要。

・ 経営者は多くの時間をプランの作成に割かなければならない。

・ マーケティングプランの構成項目
1. 状況分析
現在の状況
SWOT分析
事業上の主要課題
主な前提

2. 目的と目標の設定
目的は達成可能な全体的な目的を設定
目標は目的実現のための量的指標と達成予定日が必要

3. 戦略の選択
ターゲット市場
コアポジショニング 顧客に与えることができるコアベネフィット(たとえば安全、最高のサービス)
価格ポジショニング
トータルバリュープロポジション 顧客に与える恩恵のすべて
流通戦略
コミュニケーション戦略

4. アクションプラン
  目的と目標は、日程を決めた具体的なアクションプランに落とす。

5. コントロール
目標達成の進捗状況を管理

・ マーケティングは、科学的手法を兼ね備えた学習によって習得することができる技能。

・ 顧客が質問・提案・不満を述べやすいように最大限の努力を払っているか。


『コトラーの戦略的マーケティング』フィリップ・コトラー著(ダイヤモンド社)

『クラウゼヴィッツの戦略思考』(ダイヤモンド社)を読んで

2010-06-15 09:23:04 | 書評
この本は、クラウゼヴィッツの有名な「戦争論」から、ビジネスや経営で役に立つ部分を選り抜いてきたものだ。したがってその中身は、ビジネスに立ち向かう人たちの心がけておくべき言葉の数々で埋め尽くされている。そのなかから、いくつかをここに記す。


・ 戦略は必ず不確実性を伴う。

・ 熟慮することが重要である。

・ 戦略とは個々の戦闘を知的に活用し、持続可能な作戦行動に仕立て上げること。

・ 戦略は限りなく柔軟であるべきであり、その構築には精神力と自由な想像力を最大限に発揮しなければならない。

・ 正しい答えを即座に見つけ出すには、真の天才のひらめきが必要である。

・ 勇気と知力が伴うと、決断する力が生まれる。人生はそれにしたがう。

・ 人間を動かす最も大きな力は知性と感情から生まれる。

・ 理論的に導かれた結果はあくまで「判断を助ける道具」である。

・ 計画を精緻化すればするほど役に立たなくなる。

・ 最高の戦略とは非常に強い戦力を常に維持すること

・ 部隊を常に一ヶ所に集結させておくことが最も高度で単純な戦略

・ 勝つためには動員できる兵士は全員「同時に」投入しなければならない。

・ 複雑な計画より単純さの方がすなわちすぐ手に入る成功のほうがのぞましい。

・ 自然は複雑さを嫌う。単純な理論の方が真実を語っている可能性が高い。

・ 真に必要なのは、勝利を導く単純さ、天才に備わっている単純さであり、これは精神のきびしい訓練の成果に他ならない。

・ 攻撃は集中的に行なうこと

・ 攻撃は迅速に行なうこと

・ 戦略を考えるときには、敵の重心を一つに集約し、そこを一気に攻める。

・ 高揚したり、緊張状態のときの決断は効果が大きい。

・ 精神力は戦争を論じるに当たって最も重要な要素である。

・ 軍の武徳の源は第一に数多くの戦いを経験し、勝利を重ねること、第二に活発に行動して何度も疲労困憊することである。要は「戦争に慣れる」こと

・ 勇敢さは指揮官となるための第一条件であり、真に創造的な力である。

・ 戦争の真っ最中に最も求めるものは名誉と栄光である。

・ 最初の決意をかたくなに守る「忍耐力」だけが目標に到達させてくれる。

・ 強い性格とは、最大級の興奮状態に置かれてもその均衡を失わない性格

・ 戦争を始める前には、まずその究極の目的を決定し、その次に中間的な目標を決めておく。