久々に腰を落ち着けて、投資の本を読んだが、これは名著だ。著者のセミナーを聴き、この本についても名前だけは知っていたが、読んでみるとこの世界で生計を営む人間が読んでも、改めて学ぶことは多い。
この本のタイトル、敗者のゲームとは、敗者にならないようにゲームで努めると言い換えるとわかりやすいだろう。投資運用は、勝者のゲームから敗者のゲームに変化したと著者は言うのだ。すなわち、ゲームで勝つより負けないようにすることが大事になったということだ。スポーツで言えば、テニスで相手のミスでポイントを得る、ゴルフでミスショットをしないことでいいスコアを得るというようなことだ。
こうすれば、結果としていい成績が残せ、相対的に相手に勝つことにつながる。これが投資の世界では、プロの投資家が五萬といる中で攻めて勝つ(積極的運用)のは難しく、ミスをしないでいいスコアを得る(インデックス運用)ことが結果として長期的にほとんどのポートフォリオマネージャーを打ち負かしているという。いわば、動に対して静で勝つというスタンスだ。
この本を読んでいて感じるのは、投資も哲学であり、いかに基本方針を守り続けられるか、時間を投資のベースに置き、しっかりとした信念の元投資を続けられるかということだ。特に今のような変動の激しい時期には、いかにも役に立つ書だ。
『敗者のゲーム-なぜ資産運用で勝てないのか』チャールズ・エリス著(日本経済新聞出版社)
この本のタイトル、敗者のゲームとは、敗者にならないようにゲームで努めると言い換えるとわかりやすいだろう。投資運用は、勝者のゲームから敗者のゲームに変化したと著者は言うのだ。すなわち、ゲームで勝つより負けないようにすることが大事になったということだ。スポーツで言えば、テニスで相手のミスでポイントを得る、ゴルフでミスショットをしないことでいいスコアを得るというようなことだ。
こうすれば、結果としていい成績が残せ、相対的に相手に勝つことにつながる。これが投資の世界では、プロの投資家が五萬といる中で攻めて勝つ(積極的運用)のは難しく、ミスをしないでいいスコアを得る(インデックス運用)ことが結果として長期的にほとんどのポートフォリオマネージャーを打ち負かしているという。いわば、動に対して静で勝つというスタンスだ。
この本を読んでいて感じるのは、投資も哲学であり、いかに基本方針を守り続けられるか、時間を投資のベースに置き、しっかりとした信念の元投資を続けられるかということだ。特に今のような変動の激しい時期には、いかにも役に立つ書だ。
『敗者のゲーム-なぜ資産運用で勝てないのか』チャールズ・エリス著(日本経済新聞出版社)