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『アインシュタイン伝』矢野健太郎著(新潮文庫)を読んで
これまでアインシュタインについては、相対性理論を生み出した人物程度しか知らなかったので、何か適当な本で勉強してみたいと思って入手したのが、この本だ。数学者で晩年のアインシュタインから教示を受けた矢野健太郎が書いた伝記だ。書き方は率直明解で、読みやすい。何より相対性理論やニュートン、ガリレオ、ポアンカレなどの数学・物理学の理論をわかりやすく解説できる立場にいるのがいい。それでも小生にはほとんどわからなかったが・・・。この世界は、小生にとってはやや違う世界だが、たまにはこういう世界を味わってみるのもいいものだ。
アインシュタインのエピソードやトピックを記しておく。
・ アインシュタインは5つのときに、父から示された羅針盤に非常に大きな関心を示した。・・・アインシュタインの解釈は、目には見えないが、この羅針盤の針をいつも同じ方向に向ける何物かが、ふつうは空虚であると考えられているわれわれの空間の中にあるはずだということであった。これは、のちにアインシュタインが展開した相対性理論、特に一般相対性理論の考えにつながるものであるといっても言い過ぎではないように思われる。
・ アインシュタインが相対性理論を発表したのは、スイス・ベルンの特許局役人だった26歳のときだ。
・ アインシュタインは、人に説明しながら自分の考えをまとめていくというタイプの人であった。
・ E=mc² Eはエネルギー、mは質量、cは光の速度 cは3にゼロが十個ついた数センチメートル・秒という大きな値でありながらこれを二乗するのだから、9にゼロが二十個ついた大きな数字になり、この式は、非常に小さな質量が非常に大きなエネルギーに転換しうることを示している。これが、原子爆弾の元になった公式だ。
・ 広島・長崎に落とされた原子爆弾のそもそものきっかけは、ナチスが原子爆弾開発に成功しそれを投下する暴挙を怖れたアメリカの学者たちが、アメリカが原爆開発を先行させナチスへの抑止力にするようにアメリカ政府トップに進言するのに、それなりの人物でないと目を通してもらえないだろうとアインシュタインを担ぎ上げ、時の大統領ルーズベルトに、アインシュタイン名で書簡を送ったことにある。それからたった6年ほどで原子爆弾は完成し、投下されたのだ。アインシュタインは、これを痛く悲しんだという。
・ アインシュタインは、すばらしい同僚や友人にめぐまれていた。
・ 人たちが、うっかりした質問をして恥をかきたくないと思うものだが、アインシュタインは、活発に質問を発し、アインシュタインの素朴な質問が、しばしば立派な理論の糸口になったといわれている。
・ アインシュタインは学生と会うことを好んだひとつの原因は、彼が彼の考えを、人に説明しながらまとめていくという傾向をもっていたことにあるかもしれない。
・ アインシュタインの家の近くにすむ少女が、友だちに「あそこの人だったら数学のわからない問題を教えてくれるかもしれないよ」と教えられ、アインシュタインの家によく行っていたのをようやく知った母親が、恐縮してあやまりにアインシュタインの家に行ったら、アインシュタインが「いやいや、そんなにお詫びになる必要はありません。私はあなたのお嬢さんと話をすることによって、お嬢さんが私から学んだ以上のことをお嬢さんから学んだに違いないからです。」と答えたという。
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アインシュタインのエピソードやトピックを記しておく。
・ アインシュタインは5つのときに、父から示された羅針盤に非常に大きな関心を示した。・・・アインシュタインの解釈は、目には見えないが、この羅針盤の針をいつも同じ方向に向ける何物かが、ふつうは空虚であると考えられているわれわれの空間の中にあるはずだということであった。これは、のちにアインシュタインが展開した相対性理論、特に一般相対性理論の考えにつながるものであるといっても言い過ぎではないように思われる。
・ アインシュタインが相対性理論を発表したのは、スイス・ベルンの特許局役人だった26歳のときだ。
・ アインシュタインは、人に説明しながら自分の考えをまとめていくというタイプの人であった。
・ E=mc² Eはエネルギー、mは質量、cは光の速度 cは3にゼロが十個ついた数センチメートル・秒という大きな値でありながらこれを二乗するのだから、9にゼロが二十個ついた大きな数字になり、この式は、非常に小さな質量が非常に大きなエネルギーに転換しうることを示している。これが、原子爆弾の元になった公式だ。
・ 広島・長崎に落とされた原子爆弾のそもそものきっかけは、ナチスが原子爆弾開発に成功しそれを投下する暴挙を怖れたアメリカの学者たちが、アメリカが原爆開発を先行させナチスへの抑止力にするようにアメリカ政府トップに進言するのに、それなりの人物でないと目を通してもらえないだろうとアインシュタインを担ぎ上げ、時の大統領ルーズベルトに、アインシュタイン名で書簡を送ったことにある。それからたった6年ほどで原子爆弾は完成し、投下されたのだ。アインシュタインは、これを痛く悲しんだという。
・ アインシュタインは、すばらしい同僚や友人にめぐまれていた。
・ 人たちが、うっかりした質問をして恥をかきたくないと思うものだが、アインシュタインは、活発に質問を発し、アインシュタインの素朴な質問が、しばしば立派な理論の糸口になったといわれている。
・ アインシュタインは学生と会うことを好んだひとつの原因は、彼が彼の考えを、人に説明しながらまとめていくという傾向をもっていたことにあるかもしれない。
・ アインシュタインの家の近くにすむ少女が、友だちに「あそこの人だったら数学のわからない問題を教えてくれるかもしれないよ」と教えられ、アインシュタインの家によく行っていたのをようやく知った母親が、恐縮してあやまりにアインシュタインの家に行ったら、アインシュタインが「いやいや、そんなにお詫びになる必要はありません。私はあなたのお嬢さんと話をすることによって、お嬢さんが私から学んだ以上のことをお嬢さんから学んだに違いないからです。」と答えたという。
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