グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

びとうファイナンシャルサービスはお客様の利益のみに目をむけた金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーです。

誰でもわかる「資産運用セミナー」のご案内

2007-11-30 11:41:49 | Weblog
明日の話で恐れ入りますが、以下のセミナーを開催しますので、ご都合よろしければお気軽にお越しください。お越しいただける方は、メール(下記)でご一報いただければ幸いです。

現在のように世界の市場が大きく動く中、どのように資産運用に臨むべきかなど、このセミナーは必ずや皆様のお役に立つ内容となっております。ぜひご期待ください。

誰でもわかる「資産運用セミナー」
-退職金などお金の安心・効率運用で、豊かな人生を!-

日時:12月1日(土)午後2時~4時
場所:きゅりあん5階第4講習室
   JR京浜東北線大井町駅前(ヤマダ電機と同じビル)

講師:尾藤 峰男(びとうみねお)資産運用アドバイザー
   1級FP技能士・CFP・米国証券アナリスト(CFA)、日本証券アナリスト協会検定会員 
   ドリームCT投資顧問・代表
プロフィール:1978年早大法卒、旧日興証券に21年勤務、海外現地法人社長など歴任。独立系資産運用アドバイザーとして、真にお客さまの立場で、最新・最高の投資理論をもとに、個人資産の運用をトータルにサポート。東京商工会議所講師、日経新聞・日経マネーなどに執筆。米国CFA協会日本支部理事、ありがとう投信顧問。

参加料:無料

●このセミナーは、こういう人に最適!!

・ 退職金が入ったが、どう(運用)したらいいかわからない...。

・ お金はほとんど定期預金においてある。

・ いまの運用のやり方でほんとうにいいか、自信がない。

・ 株や投資信託で大損した...。

・ 銀行や証券会社に訊いても、うまくいかない。

・ お金の運用を誰に訊いたらいいか、わからない。

・ 大切な老後の資金を間違いなく、着実に殖やしたい。

・ 仕事が忙しいので、お金の運用に手間はかけられないが、しっかり殖やしたい。

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取締役社長 尾藤 峰男,CFA
ドリームCT投資顧問
〒164-0003
東京都中野区東中野4-7-18
岡藤ビル303号
電話03-5338-9733
FAX03-5338-9734
URL http://www.dreamct.co.jp
E-mail webmaster@dreamct.co.jp
ブログhttp://blog.goo.ne.jp/dreamct-1/
登録番号 関東財務局長 第969号

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投資成功の秘訣-安くなったら買う!!

2007-11-30 10:09:03 | Weblog
マーケットは依然米国サブプライムなどで、落ち着かない動きとなっておりますが、今回は、こういうときに投資家はどういうスタンスで臨んだらあとでいい結果になるかということにつき、お話します。

基本は、市場が総悲観になっているとき、大きく下がっているときは、買いのチャンスということです。但し、短期の利益を狙って、2~3ヶ月で上がったら売るというスタンスではありません。何年でも長く持つというスタンスで買います。そのために普段から見ておく銘柄を何十銘柄(100や200でも可)かリストに入れておきます。そしてそれらが安くなるのを、じっと待つのです。そして強調しますことは、いい株をそのチャンスのときに買うためには、日ごろの研究を怠らないということです。そして一発ホームランを打つために絶好の球を待ち続けるのです。本当の野球では、3球ストライクで三振ですが、株ではいつまででも何球でも待っていられます。

一般の投資家は、高くなると強気になり、安くなると弱気になって売ってしまう傾向が強いのですが、それでは株は儲かりません。いい株が安くなったら、積極的に買うというスタンスを身をつけることが大事です。2~3割安くなることもあれば、半値以下の大安売りということもあります。マグロの刺身が夕方から3割引、7時半頃には半額、8時過ぎには7割引というスーパーが近くにありますが、株でも、同じ銘柄がこのように安くなるときがあります。そういうときに、一般の投資家は、もっと下がるのではとか、この会社はもう立ち直れないと市場が見ているのではという気持ちがもたげ、なかなか買いにくいのです。

そこを勇気を持って買う、ここで強調しますが、勇気ということが大事です。株式投資には冷静な目とそしてこの勇気が必要です。そして多くの場合、買ったところが底でない事が多いのです。安くなったときに買うといっても、もっと下がりますことは日常茶飯事です。大底で買えるなどということを望んでも仕方ありません。そこで、あらかじめ、買おうとする銘柄がどこまで下がっても自分なりにいいかということを、ある程度想定しておく必要があります。この株であったら、半値になってもまた戻るだろう、半値になっても夜心配で眠れないということにはならないだろうというふうなことです。しかし、いい株(いい株ですよ、この選択眼が一方で重要)を買えば、必ず戻ります。これは断言してもいいでしょう。その、いい株の選択は、日ごろの勉強の成果によるのです。

こう見ますと、ずいぶん今の市場を見る目は変わってくるのではないでしょうか。いい株を、安くなったら買う、そしてずっと持つ、これを繰り返して行けば、大変な投資成果となってくるはずです。こういう時期を虎視眈々とねらっている賢い投資家はいます。そしてそういう投資家だけが大成功を収めるのです。

現在の世界最大の投資家といわれ、資産6兆円以上を持つウォーレン・バフェットがいっている言葉をお伝えしましょう。

ウォーレン・バフェット:
金持ちになる方法を教えよう。-ドアを閉めなさい。そして、みんなが貪欲に走っているときに恐れなさい。みんなが恐れおののいているときに貪欲になりなさい。

やっぱりこれなんですよ!!

近づくインフレの足音

2007-11-29 09:34:21 | Weblog
さぁー、いよいよ、すっかりご無沙汰だったインフレが近づいているという予感がします。

食は値上げの波、ガソリンはついに150円台、小麦最高値、バイト代高騰
日清食品がカップめん17年ぶり値上げ、町では立ち食いそばやもつ焼き屋まで値上げしてきました。

現在消費者物価は、統計上0.3%程度の上昇に留まっています。この中には、パソコン、デジカメなど、競争で値下がりの激しい品物も入っていますので、その実効性が疑問視されてもいるのですが、それはともかく、消費者にとっては、これまで1990年以来実に17年間、物価の上昇を経験していないという有史以来珍しい時期にいたといえます。

この間、先進国とは物価水準で大きな開きが出てきて、たとえばイギリスの地下鉄最低料金が4ポンド(960円)、ニューヨークのエレベーターが動かない安宿が一泊180ドル(22000円)(ここは私が泊まったので間違いありません)と、日本の物価水準と大きな開きが出てきました。

2年ほど前、新聞の下のほうに小さく、「蛍光灯バルブを20年ぶり値上げ」と書いてありましたが、その頃までは、この値上げくらいしか、驚くべきことに消費者向け商品の値上げはなかったのです。これまで消費者が直接値上げの影響を受けないながらも、企業ベースでは川上企業からの値上げ圧力が強いなか、何とかそれを拒んだり、合理化・コスト削減で価格転嫁を堪えてきたのですが、それも限界という段階になったということです。これまでは上げる側も消費者側の反発が強く、たとえば長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」がちゃんぽんを360円から450円にあげると、売り上げがばたっと減ったというようなことがあり、なかなか値上げに踏み切れませんでした。

これまでにも、吉野家が、以前は280円牛丼を出していたのを、再開後は380円に、マクドナルドが安売りをやめたというような間接的な動きがありましたが、6月のキューピーのマヨネーズ10円値上げが引き金となり、いよいよ消費者に直接つながる商品の値上げが始まったといえるでしょう。

企業が、原料費や人件費の高騰を値上げの理由にあげるのは、ある程度やむをえない面はありますが、一度値上げが成功すると、われもわれもとなってくるのが、実のところ消費者にとっては怖いのです。果汁飲料10%、パスタ20%、即席めん10%、外食全品対象に値上げなど・・・。さらに、それらを理由にしながらも、自分のところの利益を上げるための値上げというものが常についてきます。そして世の中の流れは、抵抗感がなくなり値上げの潮流へ向き、一挙にインフレへとつながっていきます。

それに対して、消費者はどう対抗するか。これについてはまた別の機会にじっくり考えて見ましょう。


株を持ち続けることの意味

2007-11-28 09:39:36 | Weblog
皆さん、米国市場の戦後(55年)の上昇幅(300倍)の半分は、どの程度の期間で達成されていると思いますか。10年、20年?・・・ 実に10日でその上昇が達成されています。株価は、ことほど左様に、いつ上がるかわからない、上がるときは急速に上がるという特性を持っています。ノーベル経済学者、サミュエルソンは「投資は、草木を育てるように」といっております。そのこと自体は、まさに至言なのですが、株式投資の場合は、植物と違い、突然伸びて、倍になったりすることがあります。(時には縮んだり) 市場全体でも、急速に上がる時があります。そしてそれがいつ起きるか、誰にも予測できません。アナリストや評論家がもっともそうに先行きを予想しますが、まったく当てになりません。上昇波動に乗ってすごい投資成果を達成するためには、いつも市場に参加している必要があるわけです。

よく、株価が動かないからもうだめだろうと思って、売ったり乗り換えたりしますと、そのあと突然上がりだす(それも時には何倍にも)ということが起きます。これは、ある時期は市場の目がそちらに行っていないだけで、その銘柄がもうだめというわけではないのです。その人気離散の期間が3~5年と意外に長くなることもあります。しかし何時上がりだすかわかりません。ですから、長く持っている大切さはそこからも出てくるもので、長期投資することにより常に市場に参加していれば、いつ上昇場面(いわゆる大相場かも・・)が来ても、それを総取りできる恩恵を受けることができるのです。

このあたりにも、株式投資の奥が深い所以があるのではないでしょうか。それが個別銘柄であれ、市場全体を買う投信であれ、ですね。

2,3割で利益を確保するべきか

2007-11-27 10:24:19 | Weblog
株式投資でよくいわれることで、上がっていても売らなければ絵に描いた餅、利益はとりあえず確保して、物に換えておいた(たとえば車、家のリフォーム)という風な会話があります。株のことわざでも、利食い千人力というのもあります。

私にいわせますと、これは、せっかく買ってきた苗木の枝をちょっきんちょっきん切って、あとから大きな果実の恩恵を受けるチャンスをみすみす失ってしまうようなものです。木が大きくなってりんごがなって、それを毎年収穫するほうがよほど恩恵は大きいですね。

大げさに聞こえるかもしれませんが、株や投資信託で、2割、3割上がったら恩の字などというのはみみっちい話です。本来の投資は、倍数単位で考えるべきです。経済の成長によって、私たちの暮らしはずいぶん豊かになってきました。これから今よりもっとよくなりようがあるのかと思ってしまうこともありますが、社会全体としてはこれからも間違いなくもっともっとよくなります。

それがそのまま反映されるのが、世界の株式市場や企業の株価です。それが2割や3割ではなく、2倍、3倍、5倍、10倍・・・と。(正しい)投資をしていますと、われわれの生活が豊かになると同時に、投資している資産もこのように増えていくということです。そして大変大事なことは、証券投資におきましては、入り口でどちらのスタンス(2,3割で利益を取る短期のマネーゲームか長い目で世界経済や企業の成長を買うか)を取るかで勝負は決まるということです。長期スタンスでしっかりとした方針や考え方のもとで株や投資信託に投資を続けますと、驚くほどの違いや成果となって帰ってくるといって過言ではありません。

以下本当のお話をいたします。
福井市の個人の方が、町の便利屋と新聞に載ったセブンイレブンを、昭和56年に上場した時持ちがね叩いて1億円買ったそうです。そして今ではなんとそれが300億円、配当金は5億円で、毎年増配。株の売買益や配当金課税は優遇レートのたった10%。アメリカのウォーレンバフェットは、1965年から昨年までに運用資産を3600倍に増やしました。100万円の投資が今では36億円...。

夢見ものがたりのように聞こえるかもしれませんが、このようなことを運がよかったからと片付けてしまうのはもったいない話です。正しい投資で時間を経過させることによってこのようなことが現実のものになる可能性があるのです。そしてそこに資産運用の底知れない奥深さがあるといえるでしょう。


日本の株式市場を危うくする「株の持ち合い」

2007-11-26 09:29:47 | Weblog
いま日本の株式市場は世界の他市場に比べ、パフォーマンスが大きく出遅れています。私はその背景に、また始まった株の持合があると見ています。というのは、この持合が、外人投資家には、非常に前時代的な悪弊と映るからです。それが日本への投資を減らす大きな要因といえるでしょう。

1990年代後半から2005年にかけて、これまで何十年にわたって積み上げてきた株の持合を苦労して解消してきたわけですが、村上ファンドやライブドア、外国買収ファンドの買占めに懲りたのか、いまその株の持合が再び始まっています。

そもそも、企業間の株の持合は他の国では見られず日本独自の悪弊でして、経営者にとっては麻薬のようなもので、安定株主を作って経営者の保身を図り、一般株主の利益をないがしろにする仕組みです。これが始まったのは昭和40年以降です。昭和30年代、横井秀樹が白木屋株を買い占めた白木屋騒動、同じく横井秀樹の東洋精糖株買占め事件など相次いだ買占めに懲り、何の取引もない異業種の会社同士が株を持ち合ったり、取引先の銀行や保険会社に取引の見返りに株を持ってもらったりして、なんと西暦90年代には、60%以上が安定株主にはめ込まれていました。その持ち合い解消が日経平均が7000円台まで落ちる元凶になったのです。

いま、同業種間の持ち合い(鉄鋼など)、異業種での持ち合いまがいの資本提携、金融機関の取引先の株式買いなどの形で、株式の持合が現れています。なぜこの持合が悪いかといいますと、安定株主を確保して一般株主の意見を聞かずに経営者は安住でき、企業統治に欠ける面が目立ってくるからです。たとえば、増配や自社株買いをしなくても文句は言われないということです。また株価面では、流通株数が少なくなるため、株価変動が大きくなり、株価自体が企業の価値を正しく表さなくなる現象が出てきます。

ここ数十年のいつか来た道を繰り返せば、おのずと結末は見えているわけです。中国や他のアジアの国々にも遅れをとる自体ともなってしまいます。経営者は、持合によって買占めを防ぐのではなく、株価を高くすることによって買占めをしにくくする努力、すなわち業績を上げ、増配や自社株買いで株価を上げるという全うなやり方がなんとしても求められるところです。そうしないと、ますますグローバルスタンダードで突き進む他国市場とは異質な市場として、ますます敬遠される憂き目となるでしょう。

さらにおいしい話-配当金

2007-11-22 09:28:36 | Weblog
前回、複利の効用のお話をいたしましたが、これをさらに延ばして、株式や投資信託への投資と配当金のお話をしてみましょう。下の第1段の6%複利運用は、株式や投資信託で運用する時の、100万円投資した元本の上昇とします。そして第2段は投資元本100万円、その配当金を当初2万円として、毎年10%ずつ配当が増える場合の配当金のみの累積受取額です。



100万円を年率6%で運用      10年後 179万円  20年後 320万円  30年後 574万円
(元本上昇部分)

元本100万円で当初2万円配当   10年後  35万円  20年後 126万円  30年後 362万円 
(毎年10%配当が増える場合の  (利回り5.2%)    (利回り13.5%)  (利回り35%)
累積受取額)

元本上昇と累積配当金合計額    10年後 214万円  20年後 446万円  30年後 936万円
(1段と2段の合計)


元本上昇と配当金の合計額は、当然ですが、元本だけの運用額をはるかに上回る額になりますね。これは、配当金が毎年増えていくことにも大きくよっています。

また配当金を6%での元本への再投資に回せばさらに増える額は多くなり、30年後には合計590万円と元本より多くなり、100万円が1164万円になっているという、なにやら魔法のようなことになります。配当金を再投資に回すということは、十分価値のあることなのです。このようなことは珍しいことではなく、いい株式や投資信託に長い間投資していれば、十分に可能なことです。ここでは100万円元本を前提にしていますが、これを1000万円としますと、30年後には1億円を優に越える額になります。ここでの配当金の利回りに注目しますと、元本100万円に対して、当初は2%ですが、毎年10%増配すれば、10年後には100万円の投資元本に対しては、5.2%の利回りに、20年後には13.5%、30年後にはなんと35%の利回りになります。これでもまだ控えめの数字といえるかもしれません。20年後利回り100%などという会社も実際にあります。配当金といいますと、よく小遣い程度とみてしまいがちですが、このように長い目でみますとその位置付けの重要なことがよくおわかりになるでしょう。

このような先の長い話になりますと、よくそんなには生きていないとおっしゃる方がいますが、たとえ5年や10年先でも、このような考え方を知っていますと資産運用する際の心構えとして、大きな強みになります。またまだ若い方にとっては、本当に30年後まで先を見ておくことが大変重要になってきます。

知っていておいしい話-複利とは

2007-11-21 09:16:13 | Weblog
皆さん、複利運用というのは、ご存知と思います。これがどのような効果を示すかということについてお話しましょう。さて、それでは6%で10年、20年、30年運用できるとしてどうなるかをみて見ます。

6%では、10年経っても6%×10年程度=+60%程度だろう。正解は+80%


以下に複利効果を示してみます。

100万円を6%で複利運用      10年後 179万円  20年後 320万円 30年後 574万円
       
毎年100万円で6%運用(収益合計)10年後 160万円  20年後 220万円  30年後 280万円

下の段は毎年6万円を出して、いつも元本100万円で運用する場合です。

このように、複利運用をしますと時間がたつと大きな差になって帰ってきます。そしてぜひ意識しておいていただきたいのは、年月を経過しますと、同じ運用利回りでも増える額が違ってくることです。開始後1年後では、この場合増えるのは6万円ですが、10年後の1年間に増える額は10万円、20年後は18万円、30年後は32万円です。いわば上昇カーブが、富士山のすそ野から頂上に近い9合目から10合目あたりの状況になってきます。ここに資産運用での時間の大切さの秘密が隠されているといってもいいでしょう。

よく、毎月分配型などといって配当を出してくれる投資信託が喜ばれていますが、実は本来つかわなくてもいい人にとっては、将来の複利効果を無駄に捨てているということなのです。

株式投資で成功する秘訣

2007-11-20 13:48:23 | Weblog
株式投資で成功するにはどうしたらよいか。少し私が考えるところをお話したいと思います。

まず技術面で大事なことは以下の通りです。
1.多くの資産(債券・株・商品など)、銘柄や国に投資先を分散する
2.長期で投資する
3. いい会社の株を安く買う

以上のことは大変重要なことですが、今回は精神的心理面、投資に臨む姿勢という面から見てみたいと思います。少し下の図を見てください。

         1年   2年   3年   4年     5年
タイプA    600  -800  400  -300  -150   計-250
タイプB     50 -100   80   -50    100   計 80

タイプAは儲かるときは大きいが、損をするときも大きい。タイプBは儲けるときはそれほど多くないが、損をするときも少ない。そして大事なことは5年たった後のトータルの損益です。タイプAは損失、タイプBはしっかり利益が出ている。実はこの結果は驚くほどよくあるパターンです。なお両タイプとも投資金額は同じです。この違いは何なんでしょう。


タイプC    400  -800  -400   ―   ―    計-800
タイプD    -100  -60  -30  120   90    計 20 

タイプCは最初の年はたくさん儲かりましたが、次の年は大損、そして次の年も損を出し、結局うんざりしてやめてしまいました。タイプDは3年続けてマイナスが出ましたが、5年後結局は水面上に浮上しました。この違いも大きいですね。そしてこの結果も非常によくあることです。

タイプA・Cは、短期で値動きの激しい銘柄を集中して売ったり買ったりするやり方です。タイプB・Dは長期で自分がいいと思う銘柄をできるだけ数多くじっくり保有していく投資のやり方です。これから導きだされることは以下の大事な点です。

投資で成功する方法
1.辛抱する(耐える)
2.がつがつ儲けようとしない
3.大局的に長期的に見る

株式投資では、言ってみればその人の人間性が出てくるといってもいいでしょう。よく言いますね。お金は人に付いてくる。


配当金の大切さ

2007-11-19 10:33:32 | Weblog
株式の配当金は、年1回ずつでも少なく感じ、小遣い程度にしか受け止めない人がほとんどです。実際これまで日本企業の配当金への姿勢も、配当金を出すのは、外にただでお金をあげてしまうようなもので、もったいないと、消極的な姿勢が目立っていました。

しかしながらここで2つの面から、配当金を考えてみたいと思います。まず本来の株主である、配当を要求する株主が多くなってきたということがあります。この投資家層は外人であり、年金であり、個人株主です。外資系ファンドが狙うのも、内部に資金を溜め込みながら配当金が少ない会社ということもあり、企業も安閑とはしていられず、増配姿勢を打ち出しつつあるのです。

一方個人投資家にとって、配当金というのが無視できない重要なものという意味では、2つの面を上げたいと思います。まず課税面で今は10%の源泉課税と、歴史的には非常に低率になっていて、投資家に有利になっているということです。預金利息は20%課税です。さらに重要なのは配当利回りというものは、同じ会社でも株主それぞれ違うということです。つまり同じ会社の株を2000円で買った人と3000円で買った人がいて、配当を100円出していれば、前者の配当利回りは5%、後者は3.3%です。同じように以前に買っていて、増配をその後繰り返しているような会社の配当利回りは、どんどん上がっていくということです。 たとえば、武田薬品を2003年に4000円で買っていた人は、2003年には配当利回りが1.6%だったのが、今期予想配当では4.5%になります。一方今買う人は株価が6800円ですから利回りは2.6%です。この以前に買った人は株価の上昇に目が行きがちですが、増配により配当利回りも上がっているという2重のメリットがあるわけです。アメリカのP&G(プロクター&ギャンブル)などは1985年ごろ買って今でも持っていれば、今では買い付け株価での配当利回りは50%にもなっているというすごいことにもなっています。さらに株価は数十倍です。

このような面から、配当を増やしつづける会社は市場からも評価され、株価は上昇していくという好循環をたどることが多くなります。