グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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優秀な経営者の条件-2

2005-11-30 07:55:14 | Weblog
次に、大事なことは早起きであること。そして夜は早く寝ること。早起きの時間を持つということは、静かな時間で自分なりの思索を思い巡らせるということだ。この時間、散歩をしてもいいし、瞑想にふけってもいいし、海外市況やデータを調べてもいいし、ゆっくり新聞を読んでもいい。信越化学の金川社長などはその典型だ。塩化ビニールの海外市況などを調べるとのこと。そして夜の宴会は遠慮しているとのこと。

また楽天的であることも重要な要素だろう。何でもあっけらかんに、考えもしないで行け行けどんどんということではなく、常に前向きに考え、実行するということだ。後ろ向きの発想からは何も生まれない。一面では攻めの姿勢を保つということだ。その底流にあるのが、楽天的。

そして大事なのが、スピード。決断は早く、やるときは一気にということ。戦争論のクラウセビッツは、勝つためには戦力は同時に投入し、攻撃は集中的に迅速にやるといっている。

車を持ちたいが、乗る機会がない

2005-11-29 10:42:02 | Weblog
私の家は地下鉄の郊外駅から歩いて2分、首都圏ほとんどの場所に1回の乗換でいける。両方の実家も首都圏で、新宿に湘南ライナーが通るようになり電車で行くのがますます便利になった。電車を使えば、決まった時間で座っているだけで着く。その間運転手の役を果たすであろう私は、新聞を読んだり、寝ていられる。住んでいる周りには、百円ショップ、2つの大手スーパー、ショッピングモール、コンビニ、郵便局、消防署、警察、大学病院、区役所支所、図書館、体育館、でっかい公園などがあり、全部数分で歩いて行ける。

そして家族状況はというと、子供は勉強に忙しく、週末パートナーはやることがあり、私はそれにあわせて、手持ち無沙汰のときもあれば、電車で15分の事務所に行って仕事をすることもある。国内旅行は年に1回程度、ゴルフはせず。

こんな状況で、今、車がなくても全く不便を感じない。ただ車は運転してみたいと思うし、ETCやカーナビ、事故防止装置などハイテクの発展にも遅れると思うとちょっと心配。一生に一度くらい、金はないが借金してでもベンツ買って乗ってみたいという気持ちもあるのだが、2週間も3週間も乗らなければ、やっぱりもったいないでしょうね。維持費も大変だし。車のコンディション維持のために、週末近所をぐるぐる回るのも、ちょっと本末転倒だし。それともどっか引っ越して、車に乗らなければ外出できないようなところに住むか。そこまでしなくてもねー。

こんなことで我が家は、環境維持と交通渋滞緩和に貢献しています。

シリーズ-優秀な経営者とは-1

2005-11-28 10:17:43 | Weblog
私の仕事柄、内外のさまざまな経営者の姿を見てきている。どういう経営者が会社を成長させる経営者か、私なりの見方を紹介したい。多くは主観的なことにあるであろうが、やはりこのソフトの面が非常に重要であることは、その後の会社の成長を見ても明らかだ。特に構成を考えて記述するものではないので、行ったり来たり、重複することもあるかもしれないがあしからず。また実名をいいにつけ、悪いにつけ上げることもあるが、これは私の私見であり誹謗中傷するものではなく、読む人にわかりやすいようにするためであることを記しておく。

1.まず何より大事なのは、何かを取り組む上での勇気だろう。あるときには十分に慎重に検討しなければならないときもあるが、あまりに用心深すぎるとことは進まない。事業にはリスクが付き物であり、リスクを取るのが経営者の本質といえるのではないか。

2.先の見通しへの確信の強さ。思い込み、思い入れといってもよいかもしれないが、見通しが結果的に誤っていたか正しかったかは別にして、いかに経営者自身が先の見通しへの確信が持てるかがそのプロジェクトの成功を左右するものだろう。キャノンの御手洗氏やユニクロの柳井氏はこの面で当る。

3.負けず嫌い。勝負に負けることが嫌いということは経営者に必須の資質ではないか。日本電産の永守氏、トヨタの奥田氏、GEのウェルチ氏はそうだと思う。


朝青龍や琴欧州の日本語の上手さにも脱帽

2005-11-27 21:52:43 | Weblog
今場所は朝青龍の7連覇という偉業で終わった。また琴欧州の大関昇進も確定的になり、外人力士の強さが目立つ場所でもあった。ただその相撲の強さのほかにもいつも感心することがある。彼らのインタビューなどの日本語がものすごく上手いのだ。何であんなに上手くなるのか一度聞いてみたいものだ。特に、朝青龍の日本語は日本人と全く変わらない。相撲が強い人は日本語もうまいのかな?


お客様の利益を第一に

2005-11-25 10:07:19 | Weblog
我々の投資運用の世界にも、受託者責任(フィディシュアリー・デューティ)というものがある。一言で言えば、委託者から信任を受けた受託者は、自分の利益の前にお客様の利益を優先しろということだ。これは投資運用の成績などより、もっと大事な事とされている。お客様の大事なお金を扱っているわけであるから、当然のことだ。

さて、今度のマンションなどの建物強度偽造事件の顛末を見ていると、この受託者責任というものはどうだったか。まさに自分たちの利益をお客様の利益の前におき、お客様から信頼されて提供した建物はいつ倒れてもおかしくなく、住民はお金より大事な命の危険にさらされている。世も末といいたいが、それを言ってはお仕舞だ。徹底した究明と再発防止策を求めたい。

金融機関の広告は、細かい字までよく読みましょう

2005-11-24 09:14:20 | Weblog
広告というものは、大きく書く字ほど広告主が強調したいポイントだということは明らかだ。これは金融機関や保険会社の広告でも同じ。ここでお伝えしておきたいのは、これらの広告で大きく書く字の裏腹に、利用する側(私たち)が注意しておかなければならない大事なことが、下のほうに極小ポイントで小さく書いてあるということ。さらに忘れてはならないのが、これらの広告が物ではなく、お金に関する広告ということ。こと命と家族の次に大事であろうお金に関して、この小さな字で書いてある内容は大事なことが書いてあり、小さくても虫眼鏡でも使って読みましょう。

さらに金融機関のパンフレットなども、ぜひ小さい字までよく読むことをお奨めします。そしてわからなければ、わかるまで聞き、それでもわからなければ利用しないことに限ります。一般の人が利用するものの中では、特に外貨預金、投資信託、年金保険・・・など。

手ぶらで来て、みやげ持って帰ったプーチン

2005-11-23 15:35:35 | Weblog
今回のプーチンの来日ほど、何で来たの?と国民から思われる外国首脳の来日はなかろう。日本政府が招いたからいやいやながらきたというのが本音だろうが、もてなす方も国民の税金を使うのだから、それなりの成果を外交であげてもらいたい。

そもそもこれまでの対ロシア外交に一貫した戦略があったなどということはない。橋本元首相とエリティンの東京宣言の後の迷走ぶりは、戦後日本外交の戦略のなさをはっきりと示すものといってよい。2島先行返還論など、鈴木宗男議員ら一部の政治家のプレッシャーに戦略のない外務省が乗って、それをロシアがややまじめに受け止めている間、森元総理がしゃしゃり出てきて、プーチンとの仲のよさを喧伝し、混乱させる。小泉政権になり、4島一括返還に政策が戻りかけたと思ったら、ロシア経済が調子よくなり、さらに強権を強めるプーチンが強行な正面突破作戦に出てきた。

今回の来日では、経済援助などが必要ないロシアに、麻生外務大臣が、わけのわからない北方領土の共同開発提案を行なっている。共同開発など今やったら、いいとこ取りになるのがわからないのだろうか。いいかげんに擦り寄り外交はやめて、強攻策も含む明確な外交戦略を打ち立てないと、国民はいつまでたっても浮かばれない。


企業の変遷はドッグイヤーのスピードに

2005-11-22 11:03:45 | Weblog
パイオニアが今期プラズマテレビやDVDレコーダの不振で赤字転落見込みで、社長交代を発表した。この会社は2年前には、両方の部門が好調で、史上最高の決算を謳歌した会社だ。しかもプラズマやDVDレコーダにしても先駆者だった。一方、三菱マテリアルや住友金属などは、2年前は危ない会社と見られていたが、今期は最高の決算になる見通し。この両極端の変化には、本当に驚く。このような現象はあちこちで起こっている。戦後ここまで激しい変化を短期間で遂げた時期はなかったのではないか。これからも企業は、未知との遭遇ということもあろうが、しっかりと足元を固めて、進んでいかないといつ足元をすくわれるかわからない。

品質以前の問題

2005-11-21 11:09:51 | Weblog
今回のマンションなどの構造設計の偽造事件は、開いた口がふさがらない。直接関与した建築士はいうに及ばないが、関係する当事者が、責任の押し付け合いのようになっているのは、はたから見ても醜い。大手企業の住宅部材強度不足、工場排水水質の偽造、産業廃棄物の不法投棄、マンション土壌の虚偽記載、トラック浄化装置基準の虚偽申告など、品質以前の問題が本当に多い。根底には、コスト削減、利益優先の体質があるのだが、当然ながら社会的責任を放棄して、利益を獲得しようなどとすることは、言語同断だ。あらゆるところでそうだというつもりはないが、社会的道徳・倫理が今の世の中に大きく欠けて来ているように思う。