グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

びとうファイナンシャルサービスはお客様の利益のみに目をむけた金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーです。

『こころを動かすマーケティング』魚谷雅彦著(ダイヤモンド社)を読んで

2012-05-21 11:06:54 | 書評
======
お知らせ情報
======


☆★第15回『退職金や金融資産をしっかり運用するためのセミナー』を開催します!☆★
-こうすればセカンドライフを豊かに過ごすことができる-

混迷の世の中、本当のことを知ることが難しくなっています。特に資産運用は、情報があふれかえり、中でも手数料収入を何とか取り込もうとしてリスクの高い金融商品を売り込む金融機関や証券会社、F会社、商品先物会社の営業活動は激しくなっていて、利用者が本当に正しい資産運用の方法を学ぶ機会は、大変限られています。

これからの人生は、国の制度や周囲に頼ることはできません。自分でしっかり判断して、人生を切り開いていく必要があります。 資産運用もまさにその通り。このセミナーで、人生を安心して過ごすことができる「正しい資産運用法」をぜひ学んでください。きっとかけがいのない時間となることでしょう。

~参加無料 限定10名~

日時:2012年5月26日(土)15:00~17:00
場所:TKP東京駅丸の内会議室ミーティングルームC(日比谷帝劇ビル地下1階)(最寄り駅:有楽町・日比谷駅)
http://tkpteigeki.net/access/index.shtml


申し込みは、下記メールまたは電話にて「5月26日セミナー参加希望」
として、お名前とご連絡先をお知らせください。
E-メール: info@bfsc.jp
Tel: 03-6721-8386


講師:尾藤 峰男 びとうファイナンシャルサービス代表取締役

講師プロフィール:
米国CFA協会認定証券アナリスト、CFPR、日本証券アナリスト協会検定会員、
1級FP技能士、金融機関から完全に独立したFP・資産運用アドバイザーとして、
個人の金融資産や退職金の運用助言・ライフプランニングサービスを提供する。
2000年当社設立。グローバルな投資理論や外国株投資・国際分散投資への造詣
が深い。日本経済新聞、週刊東洋経済、日経マネーなどへのコメント多数。日経CNBCにもたびたび出演。著書に「いまこそ始めよう 外国株投資入門」日本経済新聞出版社。投資助言・代理業として関東財務局登録。


◆このセミナーで「セカンドライフを豊かに過ごすための資産運用法」がわかる!◆

30年以上の経験と資産運用の頂点の資格を持つ、FP・資産運用アドバイザー
尾藤 峰男だからこそ語ることのできる「セカンドライフを豊かに過ごすため
の資産運用法」をお話します。

日本の将来が不透明で、先行き閉塞感がつのる中、老後や家族の将来はどうな
るか、一人で考えあぐねていても、解決の糸口はなかなか見つかりません。

証券会社や銀行に相談しても、本当に役に立つ情報は提供してくれません。自
分たちが売りたい商品のための情報しか話さないのです。

一度きりしかない人生を幸せに生きるためには、資産運用で失敗はできません。
金融機関から完全独立で、お客様の利益を最優先におくびとうファイナンシャ
ルサービスだからこそお話できることがあります。土曜の午後のひと時を、「
本当の資産運用とは」を学び、セカンドライフを豊かに過ごすために使ってみ
ませんか。



◆『お仕事帰り・休日の無料個別相談』サービスのご案内 ◆

弊社は、『お仕事帰り・休日の無料個別相談』サービスを実施しています。次のようなことでお困りの方、お悩みの方に的確なアドバイスをさせていただきます。

● 退職金が入ったが、どう(運用)したらいいかわからない…。

● お金はほとんどが、利息のつかない定期預金においてある。

● 自己流の運用のやり方でほんとうにいいのか、自信がない。

● 証券会社のいうとおりにしたら、株や投資信託で大損した…。

● 銀行や証券会社は、高い手数料の商品ばかり勧めるので、信用できない。

● お金の運用を、本当に信頼できる人に訊きたいが、誰に訊いたらいいか
  わからない。

● 大切な老後の資金を間違いなく、着実に殖やしたい。

● 仕事が忙しいので、お金の運用に時間はないが、それでもしっかり殖やし
たい。

● 今後の日本のことを考えると、海外に投資すべきだと思うが、どうしたらいいかわからない。

資産運用は、やり方によって大きな差が出ます。金融機関から完全独立のFP・資産運用アドバイザーが価値あるアドバイスを提供する「無料個別相談」をお気軽にご利用ください。

『お仕事帰り・休日の無料個別相談』スケジュール
毎週水曜日 18:30~
毎週土曜日 13:00~、15:00~、17:00~

なお、他の曜日につきましても別途調整いたしますので、ご相談ください。
完全予約制ですので、事前に下記までご氏名、ご連絡先をお知らせください。
E-mail: info@bfsc.jp
Tel: 03-6721-8386



◆ びとうファイナンシャルサービスのお役立ち情報源 ◆

☆★ 更新情報満載!『びとうファイナンシャルサービス公式ホームページ』★☆
http://www.bfsc.jp
完全独立のFP・資産運用アドバイザーがお金の運用を取り巻くテーマの視点・論点をお届けします。これから日本はどうなる?どう資産を運用したらいいのか?キーとなるポイントは?皆さんにとって役立つ情報を随時配信します。

☆★ 『毎週3分で、資産運用の成功へ導くメルマガ!』 ★☆
最近のバックナンバーも掲載!登録はこちらから
http://www.bfsc.jp/mailmagazine/

===================================


『こころを動かすマーケティング』魚谷雅彦著(ダイヤモンド社)を読んで


この本も、読んだ後に大変心地よさが残る。なぜだろう。私のこころが動かされたからだろう。この本はマーケティングの本である。しかし、マーケティングのテクニックも書かれてはいるが、実は人間の生き方、信頼、ひととの交わりなど人間としてぜひ重きを置くべきことについても、十分書かれている。マーケティングの本は様々あるが、この本は、著者の実体験に基づいていて、非常にわかりやすい。手にとって見ることを勧める。著者は日本コカコーラの現会長で、表紙が真っ赤なのに(コカコーラのコーポレートカラー)おもわず微笑んでしまう。ここにも、マーケティングの色が出ている。


第2章 原点は人に喜んでもらうこと

・ マーケティングの仕組みを変える。仕組みを変えれば変わるんだ。(ライオン勤務時代に個別訪問ではなかなか会えない歯科医師向けに、歯科医師会で虫歯のメカニズム、虫歯予防のセミナーを開催)

・ 現場には、マーケティングのヒントがたくさんある。そしてどんないい商品を開発しても、簡単には売ってもらうのは無理だ。お客さまに手にとってもらうだけの意味や仕組みというものが、絶対に必要になる。


第3章 顧客は見えているか

・ 24時間、いつでもどこでも、顧客のことを考えよ。

・ マーケティングは、気持ちだ。気持ちの入れようだ。


第4章 現場に足を運んでいるか

・ (著者が最初に勤めていたライオンで)新しい商品が出ると必ずやらなければならないと定められていたことがある。それは、発売2週間後、北海道から沖縄まで、各地域を広告代理店の担当者と一緒に回り、ストアチェックをすることだった。

・ 現場にこそ、次の施策のヒントがある。現場にこそ、新しい価値のヒントがある。

・ 市場の声を聞けばニーズがわかるというわけではない。むしろ、お客様の声をあまり意識しすぎると、意外に小さくまとまった、面白みのない商品になってしまうことも少なくない。結局のところ、消費者のニーズを探っているだけでは、新しい価値を提案することはむずかしい。

・ 妥協を許さないことは、マーケティングでは、非常に重要なことだ。ぎりぎりまで考え、こだわりぬく。たとえ朝令暮改になっても、やっぱり違うと思ったことはいわないといけない。二人のマーケターは、十数人にしか話を聞いていない。でも確信が持てたなら、もう下手にマーケティング調査など、する必要はない。絶対に成功する。成功させると確信を持って、突き進むべきだ。


第5章 飛びぬけた商品を提供できているか

・ モノつくりをするときに、最も陥りがちな、ある危険が潜んでいる。それは、これぞ消費者ニーズではないか、と平均的で汎用的なモノを作ってしまうということだ。

・ マーケティングとは、「明日」のためにおこなうもの。

・ 「爽健美茶」でもそうだったが、ターゲットはかなり絞り込んで商品を作りこんでいったほうがいい。あまりにターゲットを絞り込むことは、一見売る対象が狭くなっていくように思える。しかし、それは実は「今日」の話だ。マーケティングは「明日」のために行うものだ。

・ 必要なのは、「今日」の人たちをコアターゲットにし、彼らに受け入れられるものをつくり、ブランド価値を主張してコミュニケーションすること。本当にいいものであれば、その周辺には、商品に対する理解者が必ず増えていく。まずは小さな器をイメージして、その器に入れることにこだわり続ける。そうすると、いつの間にか器からあふれていることに気づく。

・ 逆に、最初から大きな器をイメージしてしまうと、何とかして器をいっぱいにすることを考えてしまう。そのためには、大きなパワーを要する。結果的に限りある力が分散してしまい、弱いメッセージしか送れなくなる危険がある。

・ すばやく1位を獲得したらその地位は簡単には変わらない。

・ 同じ市場の枠組みの中でも、新しい需要の創造を目指して(キリンの「午後の紅茶」に対し、コカコーラは新しいセグメントの高級な甘い味のミルクティー「紅茶花伝」を出し、大ヒットさせる)、飛びぬけたサブカテゴリーを作ったことこそ、紅茶花伝の成功要因だった。細分化とセグメンテーションの重要性を、そして早く1位を獲得したらその地位は簡単には変わらない「一番手の法則」を改めて教えられた。


第7章 人のこころを動かしているか

・ 結局のところ、マーケティングとは、人のこころを動かせるかどうかに、尽きる。


第8章 関係者を巻き込んでいるか

・ マーケティング担当者があんなに熱意を持ってがんばっているんだから、何とかしてやろう、そういう意識をチームのメンバーにいかに持ってもらえるか。それが問われる仕事でもある。それは自然に伝わっていく。

・ 大きな仕事は、一人では決してできない。多くの人を巻き込むことこそ、成功の鍵だ。


第9章 常識にチャレンジできるか

・ マーケティングを突き詰めると、新しい価値を世の中に打ち出していくことだ。まさに需要創造だ。


終章 マーケティングとは経営そのものである

・ マーケティングの面白さは、先回りして驚かせ、感動させるところにこそ潜んでいる。

・ マーケティングとは何か。世の中は人を中心にできている。人の行動や心理、そういうものに興味を持ち、そこに、なにか新しい価値を作っていこうという思いであり、こだわり、志だと思う。

・ 人について考え、人について思い、人を喜ばせたい。人のこころを動かしたい、そういう思いを持つことこそが大切であり、頭でっかちにマーケティングをとらえすぎると、マーケティングの神髄の部分には行き着くことができない。

・ 小さくまとまってはいけない。いつも大胆に考えるべきだ。こぢんまりとまとまらない。常識を疑ってみよう、人を驚かせよう、感動させてやろうと、思い切ったことを考える。そういう姿勢を持つことだ。


おわりに

・ マーケティングは、実はものすごく身近にあるものだ。自分も面白がり、相手も面白がらせようとすること。この感覚こそ、人生でも、もちろん仕事でも、いいマーケティングを作り出してくれる。

・ オバマ氏の就任演説を聞いていて、この人はマーケティングがよくわかっている、と思った。人のこころを動かすことを、よく考えている。常日頃から、それを考え実行している。


『こころを動かすマーケティング』魚谷雅彦著(ダイヤモンド社)