小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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訃報

2006年05月21日 00時37分00秒 | 日常
大切な人が亡くなった。
信じられなくて受容できない。
残されたおねえちゃんにメールもできない。電話もできない。
おにいさんの笑い顔しか思い出せない。

おにいさんとの出会いは、私小学生12歳。おねえちゃん高校生。おにいさんは私の倍の24歳。干支がいっしょだと盛り上がった。
私のことをすごくかわいがってくれてデートにもよくひっついていったw
地震の年に10年ぶりに会った。
以前会ったときにはおなかにいた娘が成長していて、出会ったころの○○ちゃん(私)にそっっくりだ、と大笑いしていた。

ファミコンなんかない時代にパソコンでアドベンチャーゲームを教えてくれたね。
まだMS-DOSの時代で

c:\>Take book

とか自分で英単語を考えて打ち込んで解いていくようなゲームで、私は見事にはまりおねえちゃんたちの家に遊びに行っては夜明けまでやってたっけ。

3人の子供に恵まれそれぞれが成人し、これからおねえちゃんと楽しむってときだったのに。
おにいさんがよく口にしていたのは
「僕は子供大切だけど、それよりもレイ(おねえちゃん)が好き。レイより長生きはしない。僕が先に逝く♪」
と。
そんなことを照れもせずにシャーシャーと言う人だった。
有言実行もいいけど早すぎんだよ~!

今思う。
大切な人たちと一日一日を笑って楽しく過ごすということがなによりも幸せだということ。
大切な人に 「ありがとう」 という気持ちをちゃんと伝えることや「だいすきだよ」 と表現することが大事なこと。
そばにいられなくても「心はそばにいる」ことを伝えること。
いっしょに食べたり飲んだりして笑うことが大事なこと。

ありがとう。
おにいさん。
ちゃんと御礼をいいに会いにいくね。

宇宙にも行ける時代だから天国でもインターネットができるといいな。
おにいさんなら面白おかしくここ2-3日の気持ちをブログにしてくれそうだからw