小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

トイザらス行きたい~~~~チビ号泣

2004年11月27日 16時31分47秒 | 新潟県中越大震災・地震
家族がそろって天気がいいとくりゃ
こりゃーチビをかまってやるのに絶好の日だ!

トイザらスに行った。
お誕生日プレゼント&クリスマスプレゼントを決めにいかなくっちゃね~~。
上のふたりもソワソワしてる(^^ゞ

駐車場には家族連れがかなりいた。
例年ならこの時期 トイザらスから冊子のようなチラシが新聞折込で入るんだよね~。
クリスマス商戦ね。

しかーーし!
トイザらスは「立ち入り禁止 ただいま改装中 ご迷惑をおかけします」と張り紙がされてあり、
入店できなかった。
地震の影響でメドがたたないのか、ふつーの改装なのかわかりかねる。
何日にオープンということも書いてなかった。

「トイザらスおやすみだって!」とチビに伝えると
自動ドアのところで地団駄踏んで泣き喚いた。
「いやだぁぁぁ!!トイザらス行く!!!パパのばかぁ!!」
別にパパが悪いわけじゃないんですけど(^^ゞ

旦那は八つ当たりの的になってくれた。
ビシバシ旦那の顔をはたいて憂さ晴らしをするチビ。
かなり楽しみにしてたので、気持ちの整理がつかない(笑)
家族のみんなはほほえましげに見ていたのだが
チビは笑われるのがまた気に障るらしく(^^ゞ
荒れまくっていた(爆)
なだめればなだめるほど傷は深くなる(^w^)ププ

気持ちを切り替えようと、国営丘陵公園に行くことにした。
着くまではしばらくわだかまっていたようだが
公園に着いたら夢中になって遊んでいた。
はーやれやれ(^_^;

帰ってからお店に電話したらテープが流れていた。
だめだこりゃ。
新潟店に電話したら、12月あたまに開店する情報は入っております、とのこと。
子供のお楽しみランド トイザらス長岡店さんへ!
早くチラシ入れてワクワクさせてくだはれ!

ネットショッピングでもいいんだけど
やっぱりね~~
こどもにはその目で迷う楽しさを味あわせてあげたいもんよ。



いい顔してるっ!

2004年11月27日 15時20分31秒 | 新潟県中越大震災・地震
■23日(火)
船岡山を撮影したあとに小学校のあたりに行ってみた。
子供の通学路が崖崩れで通行止めになっており、
ちょっとこの目で見てこようと家族全員で安全な方から確認したかったからだった。

通学路沿いに住んでるおばあちゃんが片付けに追われていたので
少し声をかけてみたら、快く色々話してくださった。
●ひとり暮らしで崩壊した蔵が心配だということ。
●今は小学校に避難しており、天気のいい日にちょこちょこ片付けにきていること
●蔵を片付けてから本格的に自宅を片付けようと思ってること
●お向かいのお宅は取り壊しが決まり、今、家具の運び出しをされていること
●地震直後はご近所の方がいろいろ片付けを手伝ってくださったこと
●よそから来てくださってる方がいろいろしてくださるんで ほんとに感謝していること
などなど。

いい~表情をされるおばあちゃんでね
どんどん親近感が湧いてきた。
困ったことあったら電話してくださいね 遠慮なく!と電話番号を交換してきた。
とはいっても、なかなか電話などかけられないだろうから
近くをとおりがかるときにまた覗いてあげようと思う。

帰り際、チビたちに駄菓子を渡してくださった。
ブルボンルマンドやまがりせんべい
お供えにしてたのかな?お線香の香りがした。
あったかい気持ちになった。

そのお向かいの方がガラスケースに入ったお人形を車に積み込むというので
旦那が手伝った。

みんなみんな家族みたいだ。
いっしょにがんばろう!という気風が強い。

また、かどっこのおばあちゃんはボランティアさんを頼んでいた。
これで3度目だという。
「主人が亡くなってひとり暮らしなので、ぜーーんぶしていただいて助かってるんですよ」と上品に笑っていらした。
ボランティアの方は、新潟の大学から構内掲示板を見てやってきたのだと言う。
照れくさそうに笑う表情がスレてなくて可愛かった(笑)

いい顔の方々にたくさん会えてうれしい一日だった。

撮られる側の気持ちを考えて

2004年11月27日 14時39分34秒 | 新潟県中越大震災・地震
■22日(月)
どんより暗い朝。
チビにしてみれば、家族がひとりひとり仕事や学校に出かけていくのがさびしいらしい。
「ぼくママといる・・・」と蚊の鳴くような声。
おけおけ!
今日は悪いけど、お兄ちゃんにも休んでもらって
3人で家で遊ぶことにした。
チビが楽しい気分になれるのがいちばん!ということで
ランチはガストに行った。
チビご機嫌。

その足で、チビ&にーちゃんをふたりを連れて 雪が降る前の道路を撮影にいく。
崩れたブロックを撮影していたら
「あんたどっかの記者かい?」とおじさんに聞かれた。

「いえいえ小千谷のもんですよ。」
とおじさんとしばらくおしゃべり。

やっぱりライフラインの話になる。
「ガスきたか?こっちはまだだよ。全然情報こねーしなー!」とおじさんも不満声。
目の前で家屋が解体されていたので
「これおじさんの家?」ときくと
「いやいや、俺は業者だよ。撮っていいよ」というので
解体作業してるとことか、信濃川の河原へ投げ出された日用品などを撮らせてもらった。

近くで解体しているのを不安そうに見つめている女性がいらした。
声をかけると、なんと家主だという。
私は なんとも気まずい思いとデリカシーのないことをした罪悪感でいっぱいになった。
「大変失礼しました・・」としか言えなかった。

山古志で土石流が自宅を直撃し、村のために解体を余儀なくされたお宅があったが
その作業風景を見ていた家主が涙する表情を、取材していた●●テレビは間近で撮っており
更に「どうですか?」とインタビューするその無神経さに非常に不快な思いを感じていた。

私も同じことをしたかもしれない と思うと、大変申し訳ない気持ちになった。

いい絵ってなにさ。
迫力あればいい絵かっていうと そうじゃないでしょう?
写真でも動画でもそうだけど、人が見て不快な絵はいらないよ。

新潟日報が出してる写真集を本屋でパラパラと立ち見した友達のご主人は
吐きそうになったと言っていた。
大の大人でも、それだけ地震のトラウマがあるということだ。

地震を意識しない環境はここには存在しない。
他県ナンバーの警察車両と災害支援車と救急車と自衛隊の車でいっぱいの
ヘリコプターの音が絶え間なくしているこの町。
昨日も今朝も相変わらず揺れている。

闘うしかない。
ストレスの中で、自分らしく居続けることが大切だ。