小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

はーーーー!!すっきり!

2004年11月11日 12時24分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
泣いたら楽になった。
午後はチビにごめんなさいして
いーーっぱい遊んだる。

イチャイチャしてブチュブチュ チューしたるぅぅぅ!

ガスはないけどチビの好きなグラタンならオーブンレンジで作れるぜ。
ほうれんそう原信で258円。高いけど買っちゃったぜ。

掃除はしない。
今日はチビと遊ぶ日にする!

おりゃおりゃ!
オヤジママにかかってこーーい!

わかってるのに。

2004年11月11日 11時57分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
布団で寝ていたときのこと。
自分の鼓動がドクドクいってるだけなのに、それを地震の揺れだと思い違いしてしまった。

やばいよ。完璧病気だよ。

今日からチビを保育園に預けるつもりだったのに
「ママがいい」と泣いて登園拒否。
なんだかんだ理由をつけては私と居たがる。
ずっと元気で明るかったチビも疲れやストレスがたまってきたのだろう。
きっと3日前の余震のときに ひとりきりでいたことが原因。
チビはちょうど車を降りて自宅までターッと走っていったときに
あの強い揺れがきた。
「ママー!!!」と泣いて駆け戻ってきたチビ。
保育園ではママはいない。
それは不安だよね。
しばらくはダメかな。

子どもの気持ちはよくわかっているのにイライラする。
わかっているのにそれとは裏腹に口調が強くなる。
やらなければならないことは山積み。
なのにいつまでたってもひとりきりになれなくて。

ごめんね。
チビに当たってしまう自分が自己嫌悪。

気が張っていたのに 糸が切れちゃったようだよ。

あとで疲れがどっと出るというのはこのことだったのか。

天気のせいもあるだろうな。
やっぱり晴天と曇りじゃ気分が違う。

気持ちを切り替えなければ!

泣いてる場合じゃない。
いや、ちょっとだけ泣こうかな。

災害支援 【移動図書館】

2004年11月11日 10時39分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
移動図書館1かわいいトラックがやってきました。
長野県から来てくださった移動図書館です。

お土産に、クレヨン 色鉛筆 スケッチブック 紙パックのジュースなどを子供たちにプレゼントしてくれました。

トラックの中の本は閲覧だけですが
下のブルーシートの上には「お持ち帰り自由」の本や新品同様のぬいぐるみもありました。

移動図書館2トラックには安全柵が設けられていて、スタッフが写真のように子供の相手をしてくれます。

子供にとっても親にとっても非常にうれしいサービスでした。
どうもありがとうございました!

自衛隊の入浴施設

2004年11月11日 10時22分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
自衛隊の入浴施設1毎度お世話になってます。
川口の河川敷に仮設されている自衛隊の入浴施設です。

自衛隊のお風呂なんて怪しいなぁ・・と最初は敬遠していたんだけど、もう我が家は 見事にはまってしまいました。

気持ちいいの!

自衛隊の入浴施設2これは女湯のほうなんだけど
迷彩服着たおねーちゃんが「5名様どうぞ~~」と中へ案内してくれたりするの。(もちろん男湯は男性がするよw)
中では逐一、湯の温度を調節してくれたり
デッキブラシでフロアを清潔にしてくれるんだ。

うちの息子なんておねーちゃんに髪洗ってもらってやんの。
自衛隊のおねーちゃんにアワアワしてもらうなんて このこのぉ!

シャワーや蛇口はないけど、水はきれいなので問題なし。
ボディソープやシャンプーリンス 椅子に洗面器もあります。

中まで紹介できなくて残念(^^ゞ

「心のケア」というけれど・・・・

2004年11月11日 09時49分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
大量の毛布おととい、東小千谷の体育館に大量の毛布が運び込まれた。
これでもかこれでもかというほどに・・。

この体育館は古い。今回の地震で床がべこべこになってしまい、ちょっと歩いただけでも「今の地震?」と思うほどに揺れる。
そんななのに こんなに毛布運びこんで大丈夫なの???

てか、この毛布どうするの?
なんで今ごろこんなに大量に・・・・。
おそらく置き場がなくておいやられたのだと思われる。
体育館の3分の1を占めている。
折角のみなさまのご好意がこんな形になるのは悲しい。

そうかと思えば、近くのテントで避難生活されている方は
毛布を(どなたかに)頼んだのにもらえない・・と苦情を言っていたという。
この体育館では近畿地区方面から応援にかけつけた日赤の救護班が診察したり傷の手当て等を行っているのだが、今運ばれてきた毛布を「ハイどうぞ!」と渡すわけにはいかない。管轄が違うからだ。

一度市をとおしてからボランティアさんなどを通していただくのが早道なのだが、そこのところをどうしていいのかわからない人が多いのではないだろうか。

困ったことがあったら言ってください、といわれても
誰になにを言えばいいのかわからない。だから我慢する。
「困ったこと」が「贅沢」だと考える人もいるだろうし
わざわざボランティアセンターに電話するのも気がひける。
その掛け橋になるボランティアというのが必要だと思った。

また「心のケア」「心のケア」といわれているけれど
ただやみくもにすればいいものではない。
いきなり紙とエンピツをもってツカツカとかけよられ
「どうですか?」ときかれたところで、
「はぁ・・・」としか答えられないよ。
はじめて会った人にすぐに心を開くような心境ではあるまい。
しかも、その人は話だけ2-3分きいたら、せわしなくメモをとったあとに申し訳なさそうに「それではお疲れを出さないようにがんばってください」と言って去っていった。

ケアというのならば、今後も継続して医療スタッフと連携をとるとか解決策を一緒に考えられるような態勢を整えてからでないと、本当のケアとは言えないんではないか?

人に話すだけで楽になる、というけれど
それは同じ被災者同士であったり、本当に自分のことを心配してくれる人、信頼できる人に対してではないだろうか。
やりっぱなしの「ひとりよがりケア」では かえって置き去りにされたような気になる。
ケアする側も「どこまで介入していいか」悩むところだろう。
非情に難しい問題だと思った。