小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

おなかも心もほっかほか

2004年11月07日 12時12分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
ジャスコ昨日ジャスコに行ってきたときのこと。
朝10時の段階で長蛇の列。
でも、同じ震災に遭った者同士。
列の前後の奥さん同士ですぐに仲良くなり、被害の状況やどこのお風呂がよかったか、などの情報交換に余念がない。

小千谷市総合体育館にも自衛隊の簡易入浴施設があるが
4時間待ちだったこともあると聞きパス。

そうなのよ。もう~~なにをするにも混んでいるし、並ばなければならないの!
でも、その「待ち」の時間でこうしておしゃべりしたりできるんだから、それはとってもいいことなんだけどね。
やっぱ女は強いわ。
なんでもエネルギーにかえちゃう(笑)

昨日 越路の「湯~わハウス」に行ってみたけど
大人500円小学生400円幼児300円の入浴料がいるとわかり
張り紙を見た時点で引き返した(爆)
だって一晩の入浴に2000円なんて払えないよ~~。

どうしよう~~。
ちょっと足のばしてでも無料開放の風呂探しする?
子供に相談してみる。

子供は夕飯の焚き出しで温かいうどんがもらえるのを楽しみにしていた。食い物に執着のある我が子・・。育ちが出る(笑)

風呂に入りに行けば、焚き出しのうどんをいただくことができない。
「どうする?今日お風呂おやすみにする?」
「うん!うどんのほうがいい!」←(_△_;〃 ドテッ!

自宅に着いたときにはもう焚き出しの準備がはじまっていた。
愛知県の蒲郡というところから何時間もかけて大きなキャンピングカーのようなトラックで来てくださって、プロパンガス&大鍋でその場で調理してくださる。
あ~~ありがたい!
家族の人数分を鍋にとりわけてくださる。

炊き出し乾麺なので1時間近く待ったけど、それでも子供は鍋を持ってワクワクしながら楽しみに待っていた。
子供たちは「おいしいおいしい」といっぱいおかわりをした。

帰り支度をしているトラックの近くを通ったときに
パパに一旦車をとめてもらって窓を開け
「せーの!おうどんごちそうさまでした!おいしかったです!!」
と家族全員で声をそろえておじちゃんたちに言った。
おじちゃんたちがクシャッと笑った。
無邪気に手を振る子供たち。
心も温まるおいしいおいしいおうどんを御馳走様でした!

そうそう
ジャスコで並んでいたり買い物してたときにね
親がすごくカリカリしてて子供を怒鳴りつけてる場面を見たの。
むさぼるように掃除機だのテレビだの衣類などを買いあさる親。
子供はかまってもらえなくてギャーギャー泣いていて・・。
狭い売場で大混雑してるときにちんたらちんたらしてたりグズってたらイライラするのもわかるんだけどね。
ちょっと不憫に思ったのでした。

そういうあたしも重い電化製品をいくつもキープし、子供に荷物番をしてもらって買いものしてたクチですが(^^ゞ
嗚呼 どんどん肝っ玉かーちゃんになっていく!σ(^_^)

雪国の憂鬱

2004年11月07日 11時12分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
小千谷小学校が再開するので
交通おばさんをしようと思う。
大きな声で挨拶して、子供たちと元気を分け合おうと思う。
チビふたりをひきつれて国道に立つのはかなり危険ではあるのだが
手をつないでいれば問題ないだろう。
ふたりともおんぶをせがむのでダブルおんぶは覚悟している。

雪国の子だくさんかーちゃんになって
あたしはどんどん強かになってる。

喘息ちゃんをおんぶをしながらの雪かきは辛かった。
共同青空駐車場なので自分のところだけ雪かきをするのは角がたつ。
結局、共同で使用している道路や玄関などの雪もどかさなければならず
その雪もさ~
消雪パイプの水がちょろちょろしかでなくて雪が消えないから雪を捨てるところがないのよね。
ドカッと降るから側溝に捨てられればいいんだけど
その側溝に雪がすぐいっぱいいっぱいになってしまって、押し込んでも押し込んでも雪がはけないのだ。
雪をどかさないと車は出ない。
旦那が帰ってくるまでに雪かきをしないと駐車できない。
小千谷 山古志 川口 十日町 ってそういうとこだ。
除雪車は、道路に積もった雪をわきに吹き上げて積み上げるようにしているのだが
不安定な地盤の上でなんとか家が建っているようなお宅など気が気じゃない。
屋根の上の雪だけではなく、はけない雪の重みがほんとに心配だ。

避難場所のグランドもそのうち雪で覆われる。
グランドに車を停めて生活してる人も、雪が降ってしまっては前にも後ろにも動けなくなってしまう。
朝まで寝られる場所、プライバシーが保たれる場所を確保しなければ身体的にも精神的にも病んでしまう。

親戚の家は南魚沼地区でスキー客を対象とした旅館業を営んでいる。
先日、被災者の救済支援依頼がきたらしい。
全壊半壊で困ってる人を対象に 3食つきで宿泊入浴させてほしいというものだった。
しかし、本格的にスキー客が来るころになって「はい、あなたたち!明日から出てってください」とは言えない。
3食つきとなると冬支度も外出もできない。
お年寄りが病気になっただの買い物したいだのとなれば送迎もしなければならないだろう。
泊めてあげたいのはヤマヤマだが、そういう問題も出てくるのだ。