小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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近所の人との情報交換の場である焚き出しを続けて欲しい

2004年11月09日 11時32分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
やっぱり昨日は落ち着かなかった。
午前に大きめの余震がきてからず~~っと続いていたから。
モノが落ちるとか子供が泣き叫ぶとか そういう類のことではなく、もう冷静に対応できるけど そのうちまた大きなのがくるんじゃないか、という不安が常につきまとう。
復旧した水道管がまた破裂したというしガスだって心待ちにしているのに、こうも余震が続くと洩れチェックのしなおし等でまた振り出しに戻ってしまう。
ドタキャンの連続は疲れる。

和南津のトンネルは片側通行を再開したが道幅が更に狭くなったと言っていた。このトンネルは大動脈。直しては壊れ直しては壊れ、の地震とのいたちごっこならば、作業員にとって辛すぎる。

昨夜も脅えながら過ごした人は多いだろう。
揺れるともうそこからは浅い眠りになってしまい、疲れがとれない。ただ子どもたちの上から覆い被さり揺れがおさまるのを待ってから寝ようとするのだが目が冴えてしまう。

食料の配給も昨日から中止になってしまった。
なぜ?
ガスが通るから自立してくれということだろうか?

私は焚き出しが好きだ。
別にそれがなければ生きていけないわけじゃない。
だけど、焚き出しを待っているあいだって
被災してる者同士が同じ時間に顔をあわせて情報交換するいい場になるし、なんたって励ましあったり喜びあったりするまさに集会所だからだ。
誰かと話をすることでどんなにストレスが発散できるか。
ボランティアの方との交流で、全国の方に思いを伝えることもできる。
一昨日はパキスタンの人がスパイスたっぷりのスープを御馳走してくださった。
まさかパキスタンから来てはいないと思うけどね。
smells good!
と言ったら 
especially for you といわれてさー。
別にあたしに特別に って意味じゃないのはわかってるけど
わかってるわよ!わかってるのよ!
英語ってそういういいまわしだってことでしょ?(^^ゞ
でもね~~
女は「特別」って言葉に気をよくするものなのさ

話がそれた(^^ゞ

だからね!
毎食とはいいません。
たまーーにそういう場を設けていただければ嬉しいんだけどなぁ。
刻々とめまぐるしく情報が変化するから。
特に高齢の方は なかなか新しい情報を入手する手段がないんじゃないのかな。

無料入浴施設の情報など、もっともっと情報交換できればいいのに、と思う。
湯につかりながら「あんんたとこどうだい?」などとお話できれば高齢の方もいい気分転換になるだろう。