花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

身近で見かける似た様なキク科の花達。(10月)アザミの仲間、黄色い似た花。

2020-10-29 | 野草
この時期に何をテーマにアップしよう良い案が浮かびませんが、
身近な所から月並みで目新しさなしですが幾つか集めてみました。

アメリカオニアザミ(セイヨウオニアアザミ)
キク科アザミ属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:7月~10月、要注意外来生物に指定。
和名にアメリカとあるがヨーロッパ原産のアザミであり、
誤解をさけるためセイヨウオニアザミとも呼ばれる。 
紅紫色の頭状花を咲かせる。根生葉は羽状に深裂しロゼット状になる。
葉や茎、総苞片には鋭い棘があり、手袋をしていても貫通するため注意を要する。


ノハラアザミ(野原薊)
キク科アザミ属、多年草、花期:8月~10月、
アザミの仲間は、世界中に300種類以上り日本でも100種類以上あるといわれます。
ノハラアザミの頭花は紅紫色で、枝先にしばしば2~3個集って上向きにつきます。
総苞は幅1.5~2cmの鐘形で粘らない。
ノアザミは頭花の総苞が、僅かに凹凸はありますがほぼ平滑で、粘液を出して粘着することと
春に咲くことで区別ができます。


トネアザミ(刀根薊)   別名:タイアザミ、イガアザミ
キク科アザミ属、多年草、花期:9月~11月、
頭花は紅紫色でしばしばやや長い柄があり、花の基部に時に1-2個の線形の苞葉がある。
母種のナンブアザミに比べ葉と総苞の刺が太くて長い。
 

アキノノゲシ(秋の野芥子)
キク科アキノノゲシ属、1~2年草、花期:8月~11月、
茎の上部の葉はほとんどが全縁で小さい。 茎の上部に直径約2cmの頭花を円錐状に多数つける。
頭花はふつう淡黄色、まれに白色、淡紫色で、昼間開き、夕方にはしぼむ。総苞は長さ約1cm。 
花後は下部が膨らむ。 そう果は長さ約5mmで、短いくちばしがある。


ブタナ(豚菜)   別名:タンポポモドキ
キク科エゾコウゾリナ(ブタナ)属、多年草、ヨーロッパ原産、花期:6月~9月、
ブタナの名前の由来はフランス名の「ブタのサラダ」を訳したもの。
花茎は高さ50cm以上になり、上部で1〜3個枝分かれする。
花茎の途中には退化して鱗片状になった葉がある。頭花は黄色で径3〜4cm。 
全体の外見はタンポポに似る。
 

タンポポ(蒲公英)
キク科タンポポ属、多年草、花期:3月~5月、
タンポポハ、キク科タンポポ属の総称で、カントウタンポポ、カンサイタンポポ等ある。
草丈は15センチメートル (cm) 内外で、花は一般に黄色であるが、白花もある。
都市部に多いのはセイヨウタンポポである 。
ヨーロッパ原産のセイヨウタンポポは、頭花はやや大きく、総苞の外片が反り返る。
今の時期でも見ることがありますが、殆どがセイヨウタンポポです。


ヤクシソウ(薬師草)
キク科オニタビラコ属、2年草、花期:9月~11月、
葉は薄く基部で茎を抱き、切ると白い乳液を出す。
枝の上部に直径1.5 cmほどの黄色い花を固まって咲かせる。花は上向きに開くが、
花が終わると下向きになる。 
名の由来は、葉の形が薬師如来の光背に似ているため、あるいは
かつては民間薬として使われたための名などの説があるが定かでない。 


アキノキリンソウ(秋の麒麟草)  別名:アワダチソウ
キク科アキノキリンソウ属、多年草,花期::8月~11月、
黄色の頭花は散房状〜総状につき,径12〜14mm,舌状花と筒状花からなる。
ひっそりと草陰に咲いていました、本来は日当たりの良い場所なら大きな株になったかも。
 

秋の庭を彩るのは菊の花々ですが、野草のキク科の花は圧倒的に黄色が多いように思います。
キクは中国原産の植物です。日本には奈良時代に薬用として紹介されたと言われ、
長陽の節会(旧暦9月9日)に菊酒を飲み、菊花を観賞する風習が伝わったようです。
これからあちらこちらで菊花展が開かれることでしょう。
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