花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

ゼンマイには男ゼンマイと女ゼンマイが、食用には女ゼンマイ。

2021-04-21 | 植物
春は山菜が採れる季節です。
主に新芽を摘んで酢味噌和え等にして頂きます。
今年もアケビ、ムベ、ノカンゾウの新芽やノビルの球根等頂きました。
又、田舎に居たときにはワラビやゼンマイ等の山菜を採り、保存食材としていました。
こちらではあまり見ることが出来ませんが、それでも時々見かけます。

ゼンマイ(薇)
ゼンマイ科ゼンマイ属、 多年草、旬は、4月~5月
日本各地の低山~亜高山に自生する大形のシダ植物。
全国で採れる為、地方により時期に開きがありますが、
九州の3月中旬頃に始まり4月中旬から5月の連休辺りに本州で旬を迎え、
更に6月初旬位になると東北など北の地方が旬を迎えます。
春先に生じる渦巻き状の若芽を山菜として食用することで知られる。
ワラビと並び山菜として古くから親しまれてきた食材です。
若芽が銭(コイン)の大きさに巻く(銭巻)、あるいは銭が回転するように見える(銭舞)ことから、
それらが転訛してゼンマイと呼ばれるようになった。

幼葉を渦巻状に巻いた状態で伸びてきます。この幼葉がワタ状の繊維で覆われているのが大きな特徴です。
ゼンマイには雄雌があり、「男ゼンマイ」と「女ゼンマイ」と呼ばれています。
左:男ゼンマイ(胞子葉 )        右:女ゼンマイ(栄養葉 )
 
実は、食用にするのは、「女ゼンマイ」の芽生えたばかりの先の巻いた若い葉を食用にする。
木灰や重曹を使ってアク抜きしたものを、御浸しや煮物などにする。
アク抜きに手間が掛かるため、現代では乾燥させた干しゼンマイや水煮の既製品を使うことが多い。
 
「男ゼンマイ」は巻いている葉の部分が膨らんでいて葉の表面がざらついています。
これは繁殖のための 胞子を飛ばすためです。
食用にならず、オニゼンマイと呼ばれる(品種名ではなく、食べられない葉のこと)。
「女ゼンマイ」は茎がやや太めで巻いている葉の表面がつるっとしていて少なめで 
葉には栄養を作るための栄養葉 です。

近くの物は、今日あたりでは既に育ち過ぎているのが多いですね。
男ゼンマイの方が育ちが早い?
   

ゼンマイに似て間違えられるのがコゴミです。
春早く田舎に帰った時はこれを採るのを楽しみにしていました。

コゴミ(屈)   別名:クサソテツ
コウヤワラビ(メシダ)科クサソテツ属、多年草、
日当たりの良い湿った場所に多いが、半日陰地にも見られる。
山菜としての流通名「コゴミ」の方が名高い。
若芽は山菜として好んで食べられる。アクやクセが少なく食べやすい。
伸び始めた葉の先が、ゼンマイのようにしっかり巻いている若芽が旬。
こごみの茎に小さな葉がついていていますが、洗って食べられます。  
成長が早くあっという間に葉を広げます。
今年は例年より早く既に葉が生い茂っています。

その他に、ヘビゼンマイと言っていたのもありましたが、シダのようです。

オシダ(雄羊歯)?  オシダ科オシダ属、詳細名はわかりません。
新芽でも茎などは毛深いです。

シダ類の新芽


山菜とやや違いますが、家で採れたタケノコで、
タケノコご飯、味噌和え、先端をサシミ、若竹汁、チンジヤオロース、
ホタテ貝柱との煮物、メンマ、シナチクなど流石に食傷気味です。
食用にする山菜のワラビも見ますが貧相なので割愛しました。
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