THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VINCE NEIL/EXPOSED&CARVED IN STONE

2017-10-19 19:37:34 | CHICAGO

LAメタルの雄モトリークルー。
ヘビーでストレートなサウンドに加えて派手なメイク、スプレーで膨らませたヘア、タトゥー、レザーファッション、そしてスキャンダルにまみれたロックンロールライフが常に注目の的となり、ライブはルックスも伴いアクション満載でかっこいいバンドでした。
メンバー全員が、ドラッグを一切断ち切って初めて取り組んだアルバム「Dr.フィールグッド」は内容申し分のない彼らにとっての金字塔を遂に打ち立てました!名実共にピークを迎えた直後、なんと看板スターでもあるシンガーのヴィンスニールをバンドは解雇してしまいます。
ロック界は騒然としましたね。
モトリークルーは実力派ジョンコラビを迎えてセルフタイトルアルバムをリリース。
一方、ヴィンスニールもトップギタリストのスティーブスティーブンスらとバンドを結成して、ソロアルバムを発表。
両者共にアクティブな活動で話題を提供してくれます。
そして勢いにのったヴィンスニールは2年後の1995年にセカンドアルバム「カーブド イン ストーン」を発表。メンバーチェンジも行い取り組んだこのアルバムは、アメリカンハード路線のファーストと比較すると多少ダークでヘビーな音像が際立った内容となっています。新生モトリークルーにしても、ヴィンスのセカンドアルバムにしても、ファン達は戸惑いを感じたはずです。
そんな空気を察したのか、皆さんもご存知のとおり、両者共に歩み寄り晴れてオリジナルメンバー再結集となるわけです。
ところで、ヴィンスニールのセカンドアルバム。日本盤のみボーナス・トラックとしてシカゴの「長い夜」が収録されています!
これがサンダーヘッドのテイクとは、雲泥の差。ボーナス・トラックだなんて、もったいないなあ…。
この曲はシカゴが1970年にセカンドアルバムからシングルカットして全米4位を記録。ステイタスを築くきっかけとなった記念すべき名曲。
ヴィンスニールも自身のバンドリハで、よくこの曲を取り上げていたらしく、あまりにも最高の出来なのでツアー中に、テキサスのスタジオでレコーディングしたそうです。
するとレコード会社もその完成度を気に入り、ボーナス・トラックとして採用されることに。
面白いのが、ヴィンスニールがこの曲のミキシングを行なっていたスタジオの隣では、当のシカゴもレコーディング中だったこと!
しかもシカゴも「長い夜」をセルフカバーしていて全米48位を記録しています。
プロデューサーのデビッドフォスター曰く「今までに聴いた長い夜のカバー中、最も優れたバージョン!」と大絶賛^_^。
あのシビアなデビッドフォスターがこれだけ褒め称えるなんて、素晴らしいこと。
でもね、実際その通りですよ。
デビッドフォスターは、決してリップサービスで言ったわけではありません。
私もトリオ編成で、このテイクにて何度かライブ演奏したことがあります。
ヴィンスニールバージョンは、ブラスセクションによるあの有名なフレーズはギターが再現していて、ギターソロもテリーキャスに対するリスペクトに満ち溢れています!!!

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